主のご降誕祭、おめでとうございます。 - カトリック南山教会

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「神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。
独り子を信じる者が一人も滅びないで、
永遠の命を得るためである。」
ヨハ 3:16
主のご降誕祭、おめでとうございます。
今年も、救い主の誕生日を祝うことによって、私たちは、神の愛の偉大
さを新たに意識して、心を開いて、常に私たちのところに来られるイエス・キ
リストを受け入れることができますように、そして、イエスと共に生きることに
よって、愛に根ざした生活を送り、どんな状況においても、この世が与える
ことのできないような喜びと平和を味わい、それを広めることができますよう
に、お祈りいたします。
主任司祭
B.ノヴァク
例年と同じように、今年も、
全世界の数え切れないほどの多く
の人びとは、ナザレのイエスの誕
生日を祝います。二千年前に生ま
れた人 の誕生日を祝う という の
は、不思議ではないか、またはお
かしいことではないかと思っても
当然かもしれません。
どうして人びとは二千年前から
毎年毎年イエスの誕生日のお祝い
をしているのでしょうか。二千年前に、遠いイスラエルで生まれたこの人と、21
世紀に生きている私たちとどんな関係があるのでしょうか。このことを少しでも理
解するために、自分自身、また自分の人生を見つめる必要があると思います。
文化の違い、伝統、習慣などの違いがたくさんあっても、例外なく全ての人が幸
せになりたいと望んでいます。けれども、自分が幸せになりたいと望んでも、どう
したら、どんな道を歩めば、心の中で求めている幸せに達することができるかとい
うことを知っている人は、どれくらいいるのでしょうか?少なくとも、幸福につい
て真剣に考える人、幸福へと導く道を探す人は、どれくらいいるのでしょうか。と
ても不思議なことに、そんな人はあまり多くないようです。その代わりに、自分の
望みや欲望を満たせば、幸せになれるという一般的な考え方に従って、出来る限
り、自分の望みや欲求を満たそうとしている人は、非常に大勢いるようです。確か
に、人間は自分の望みや欲望を満たすことができたら、満足を得るし、この満足が
もたらす喜びも感じることができます。けれども、私たちの内に互いに矛盾してい
る欲望があるため、一つを満たしたら、もう一つを満たすことができなくなるとい
う問題を別にしても、得た満足は必ず消えてしまいますし、満たされた欲求は無く
なるのではなく、元よりも大きくなります。結果的に、自分の望みや欲望を満たす
ことによって幸せを手に入れようとする人は、努力すればするほど、幸せになる代
わりに、逆にますます不幸になっていくわけです。
このような体験を何回も繰り返したら多くの人は、本当の幸せなんて夢に過ぎな
いと自分に思いこませて、いくら努力しても幸せになれないと自分を説得して、心
の中で求めている幸せをあきらめます。結局、絶望に落ちいります。
イエス・キリストがこの世に来られたのは、私たちをこの絶望的な状態から導き
出すためなのです。イエスは自分の生き方、自分の生涯を通して神の愛、神のすば
らしさを現してくださいましたが、それだけではなく、人間のすばらしさも現して
くださいました。どんな状況においても常に愛に生き、自分の幸福よりも、他の人
の真の善と幸福のために務めたイエスは人間の最もすばらしい能力を実現したゆえ
に、最も人間らしい人間となり、愛である神の命にあずかるようになることによっ
て最も幸いな人間となりました。こうしてイエスは、自分の生き方によって、本当
の幸いへの道を示してくださったわけです。
でも、イエスは、幸せへの道を示してくださっただけではなく、私たちがこの道
を歩んだら必ず幸せになれるため、心の中で求めている幸福をあきらめる必要がな
いということを教えてくださいました。この教えによれば、私たちが必ず幸せにな
れるのは、私たちに命を与えてくださった全能の神が私たちを愛し、何よりも私た
ちの幸福を求めておられるゆえに、この道を用意してくださり、この道を歩む人を
支えてくださるからです。
イエスは、私たちに幸福への道を示してくださると共に、この希望を与えてくだ
さるからこそ、イエスの誕生は大きな喜びをもたらすわけです。実は、イエスの言
葉を信じて、イエスと共に歩むようになった多くの人々にとって、イエスが生まれ
てくださったこと、いつも共にいてくださることは何よりも大きな喜びなのです。
クリスマスに関する素朴な Q&A
Q.
A.
「クリスマス」という言葉の由来を教えてください。
「クリスマス」という言葉は、英語の「CHRISTMAS」、CHRIST(キリスト)
+ MASS (ミサ))に由来し、「キリストのミサ」という意味です。
Q.
日本語の言葉がありますか?
A.
クリスマスのことを日本語では「主のご降誕祭」、または「聖誕祭」と言いま
す。なぜなら、クリスマスは、イエス・キリストの誕生日を祝う祭りであるか
らです。
Q.
どうして、クリスマスにプレゼントをあげる習慣がありますか。
A.
イエス・キリストは、すべての人に対する神の愛を表す、神の最高の贈り物・
プレゼントなのです(ヨハ3,16)。それを記念するためにキリストの誕生日
に、私たちの愛する人々にプレゼントをあげます。
Q.
サンタクロース(サンタさん)とクリスマスとはどんな関係がありますか?
A.
直接は、関係がありません。
サンタクロースは、4世紀頃の東ローマ帝国小アジアの司教、聖ニコラウス
が起源です。聖ニコラは西暦400年代にローマカトリック教会で最も有名で重
要な聖人の1人とされていました。彼は、常に子供たちへの博愛、保護を推進
した事から、「幼き者たちの救世主」と崇められました。聖ニコラは今から約
1600年前の12月6日に逝去しました。西暦12世紀以降は、北ヨーロッパ諸国と
フランスのアルザス・ロレーヌ地方でのみ、12月6日が彼に関わる祝日、聖ニ
コラ(サンタクロース)の日となりました。
サンタクロースはクリスマスと直接関係がなくても、その精神が共通点と
なっています。この精神というのは、愛を表すためにプレゼントをあげる習慣
なのです。
12月24日(金)16時・20時・24時(夜半)のミサの聖歌
入祭
あわれみ
栄光
答唱
アレルヤ
賛
42頁
典
207
典
208
典148
1.4.5
主の降誕
夜半
258
奉納
感謝
平和
拝領
閉祭
賛
47頁
典
209
典
210
賛
43頁
賛
44頁
賛=讃美歌集; 典=典礼聖歌(聖歌の番号)
12月25日(土)10時・14時30分(日中)のミサの聖歌
入祭
あわれみ
栄光
答唱
アレルヤ
典
88
203
204
典149
1.2.3
主の降誕
日中
258
奉納
感謝
平和
拝領
閉祭
賛
43頁
典
205
典
206
賛
42頁
賛
47頁
注意!
●
カトリック信者でなくてもミサに参加することができますが、ミサの
中で行われる聖体拝領(キリストの体となっている小さな白いパンを
受ける儀式)は、洗礼を受けたカトリック信者で心の準備のできた
(ゆるしの秘跡によって神と和解された)方に限られています。
●
聖体拝領ができない方は、どなたでも司祭の祝福を受けることができ
ます。祝福をご希望の方は、案内にしたがって、他の人と一緒に並ん
で、手を合わせたまま、司祭の前に進んでください。「祝福をお願い
します」と、司祭に告げることもできます。
年末年始ミサ時間
感謝のミサ:
12月31日(金) 23時
ミサ後に聖体礼拝と新年の祝福が行われます
新年のミサ(成人式):
1月 1日(土) 10時
カ ト リ ッ ク 南 山 教 会
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