マルチエージェントシステムにおける 通信コストの構造依存性に関する解析 吉川 毅 北海道大学 2004.3.8, WINGS6 2 研究の背景(1) マルチエージェントシステム エージェント間の競合 解消・協調 合意形成 交渉による合意 2004.3.8 WINGS6 3 研究の背景(2) エージェントが分散している環境 ネットワーク上に配置など 交渉の手続きに要するコストを考慮 2004.3.8 WINGS6 4 研究の目的 通信コストの分散構造依存性に関する考察 会議スケジューリング問題のシミュレーション 提案・返答・報告のためのメッセージ送信回数 (ネットワーク上での通信コスト) 2004.3.8 WINGS6 5 マルチエージェントシステム エージェント 知識・信念に基づいて自律的に行動 それぞれ独自の目標 複数のエージェント間で競合 解消・協調 2004.3.8 合意形成 WINGS6 6 交渉方式 提案エージェント 案A 提案 返答(受理) 返答(却下) ・・・ 2004.3.8 WINGS6 7 実験設定(1) 会議スケジューリング問題 {月~金}×{午前、昼、夕方}の15時間帯 会議数1 必要支持率以上の出席で会議成立 エージェントの持つ情報 会議の重要度(0:重要でない~9:重要) 各時間帯の不都合さ(0:都合が良い~9:不都合) 2004.3.8 WINGS6 8 実験設定(2) 交渉手順 1. 提案エージェントにとって最も都合の良い時間帯の提 案 2. 提案された時間帯に対して次のように返答 (重要度-不都合さ)>0 ⇒ 受理 (重要度-不都合さ)<=0 ⇒ 却下 3. 受理数が必要支持数以上ならば合意として全エージェ ントに報告 4. 合意が得られなければ、提案エージェントはその旨交 渉相手に報告 5. 全ての時間帯で合意が得られなければ、交渉失敗、そ うでなければ次善案を提案し、2に戻る 2004.3.8 WINGS6 9 実験設定(3) 交渉相手数の制限による変化 エージェント数:10 交渉可能エージェント(接続)数:2~9、1刻み 連結グラフで表現できる構造 必要支持率:0.5,0.8 接続数×支持率ごとに1万回の平均 2004.3.8 WINGS6 10 接続数の例 接続数:3 提案エージェント ・・・ 2004.3.8 WINGS6 11 実験結果(1) コスト 全体平均通信コスト 180 160 140 120 100 80 60 40 20 0 0.5 0.8 2 3 4 5 6 7 8 9 接続数 2004.3.8 WINGS6 12 実験結果(2) 交渉成功率 1.2 1 0.8 0.5 0.8 0.6 0.4 0.2 0 2 3 4 5 6 7 8 9 接続数 2004.3.8 WINGS6 13 実験結果(3) 成功時平均通信コスト 140 120 コスト 100 80 0.5 0.8 60 40 20 0 2 2004.3.8 3 4 5 6 接続数 7 8 9 WINGS6 14 実験結果(4) 失敗時平均通信コスト 450 400 350 コスト 300 250 0.5 0.8 200 150 100 50 0 2 2004.3.8 3 4 5 6 接続数 7 8 9 WINGS6 15 まとめ マルチエージェントの合意形成 シミュレーションによる通信コストの一考察 今後の課題 不均一なコストの場合の考察 分散制約充足問題における解析 2004.3.8 WINGS6
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