ミミズの切断と再生についての実験的研究

ミミズの切断と再生についての実験
的研究
○本×科大学 上田△郎
研究の背景
一般にミミズは切断により再生すると言わ
れているが、頭部再生のみならず尾部再
生も発現し得るのか等詳細は不明である。
研究の目的
実際にミミズを2分割切断、3分割切断等複数
方法による切断を試行し、頭部再生のみなら
ず尾部再生も発現するか等を調査する。
ミミズを下記条件に合致する3群に分類する
A群とは…… 他の2群との対照実験の目的上、切断せ
ずにそのままバケツ容器内土壌に10匹
投入
B群とは……
C群とは……
胴体中央部により頭部側及び尾部側の
2分割に切断した10匹をバケツ容器内
土壌に投入
胴体1/3点、2/3点において頭部、中央
部、尾部の3分割に切断した10匹をバ
ケツ容器内土壌に投入
実験結果
A群…… 1ヶ月後10匹中9匹の生存が認められた。
B群…… 1ヶ月後10匹中7匹の頭部のみの生
存が認められた。
C群…… 1ヶ月後10匹中1匹の頭部のみの生
存が認められた。
結論
○ミミズの切断による頭部再生及び尾部再生が発
現するかどうかを実験により調査した。
○対照群としてミミズを分割しないA群、2分割した
B群、3分割したC群に分類し、一ヶ月間バケツ内
土壌に放置した。
○その結果、A群では10匹中9匹、B群では10匹中
7匹の頭部のみ、C群では10匹中1匹の頭部のみの
生存が認められた。
○以上より、ミミズは頭部のみ再生すること、胴体
の半分以上が失われた場合は頭部側の再生も
困難であること等が分かった。