4・文化の多様性と普遍性 - Jun`s Classes Web

4・文化の多様性と普遍性
2010.05.11. 青山・文化人類学
4・文化の多様性と普遍性
2010/05/11 - [2]
8本の民族誌フィルム
A)
B)
C)
D)
E)
F)
G)
H)
Pomak Portraits: Women of Breznitza
The Eskimos of Pond Inlet (1975)
The Diary of a Maasai Village (1984)
Sundanese Culture Alive (1988)
The Sherpas (1977)
The Tuareg (1972)
The Ami Festival (1990年代後半と推定)
Yanomamo of the Orinoco (1987)
(1994)
4・文化の多様性と普遍性
8本の民族誌フィルム・地図
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4・文化の多様性と普遍性
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8本の民族誌フィルムと多様性・普遍性
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8本の映像を通じて読みとってほしい点は、
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人間の生活/文化の「多様性」……いろんな環境下でいろんな民族
がいろんな暮らしをしている
人間の生活/文化の「普遍性」……やっぱり同じ「人間」だ
【前回課題1】どんな点に多様性が、またどんな点に普
遍性がみられたかを、自分なりにインプレッション・ペ
ーパーにまとめる
→今日配布の「前回インプレッション」を参照
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文化の普遍性・多様性と人類
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多様性をもたらすのは、人類の第一の特徴といえる、創
造力と好奇心

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環境という制約条件を緩和するために、本来人間は、どんなこと
でも考えつくことができる
創造力・好奇心の淵源は、脳と手の発達
共通性・普遍性をもたらすのは、人類の第二の特徴とい
える、コミュニティ(共同体)形成指向


コミュニティ維持のためにつくられるルールが、ある程度まで人
間の社会の共通性をもたらす
コミュニティ維持のためのルール作りに大きな役割を果たすのが、
言語と家族(第一次的な居住集団)
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文化とはなんだろうか
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初回イントロダクションでの説明
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文化人類学による古典的な定義
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あるひとびとの間に共有されるルールや感覚が文化
他の集団と接触することで、自分の文化に気づく
文化とは、学習され、共有される、生活様式の体系である
民族誌フィルムから導かれる説明

文化とは、さまざまな「環境」に適応するために、ひとびとが考
えだし、守り伝え、また磨き上げてきた知恵・知識の体系
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文化と環境

もともと人は環境に適応するために文化を創り出したが、
その創り出した文化自体が、人にとって新たな環境とな
っていった

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どんな動物でも(植物も含め)それなりに環境に適応する能力は
持っている。が、環境を「創り出す」能力を持っているのは、ひ
とだけが持つ特徴
自分たちで創り出した「文化」という新たな環境に適応するため
に、ひとの生態は著しく急速に変化を遂げた
このことが、ひとの「進化」を、他の動物の進化と同列には考え
にくくしている:「進化」という生物学的な生体構造の変化と、
「文化」に適応するひとの行動パターンの変化(「進歩」?)は、
本来は同一視できない=ヤノマモはわたしたちと比べ「まだ進化
していない」あるいは「原始的である」という考え方は、不適切
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映像資料:広州市場
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
市場で売られているものを、ノートなどにひとつひとつ
書き取りながら、まず観る。
市場ではねこが食用として売られている。必然的に「ね
こを食べるという〈異文化〉」がそこに存在することに
なるが、それについてどう思うか。また、この講義を受
けている他の人々はどう考えていると思うか。
別紙を参照しながら、自分の選んだ選択肢番号(数字と
アルファベット)それぞれを、インプレッションペーパ
ーの右上に 2A 5E 3B などと記入してください。