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金利平価
国際金融論
1
金利裁定


国際金融取引は、金利裁定によって行わ
れている。
金利裁定(資金を低金利で借りて、その資
金を高金利に運用することによって、利鞘
を稼ぐ)が、為替相場に影響を及ぼす。
国際金融論
2
円運用とドル運用
①円運用(円金利it %)
*
t
②ドル運用(ドル金利 i %)
現在時点で円売りドル買い(直物相場 St )
将来時点にドル売り円買い
(カバー付き:先物相場 Ft ,t 1
e
S
カバーなし:予想将来直物相場 t ,t 1 )
国際金融論
3
円運用
現在時点
1
将来時点
1  it
円
ドル
国際金融論
4
カバー付きドル運用(1)
現在時点
将来時点
1
円
ドル
1
St
国際金融論
5
カバー付きドル運用(2)
現在時点
将来時点
1
円
ドル
1
St
国際金融論
1  it*
St
6
カバー付きドル運用(3)
現在時点
将来時点
1
1  it*
Ft ,t 1
St
円
ドル
1
St
国際金融論
1  it*
St
7
カバーなしドル運用(1)
現在時点
将来時点
1
円
ドル
1
St
国際金融論
8
カバーなしドル運用(2)
現在時点
将来時点
1
円
ドル
1
St
国際金融論
1  it*
St
9
カバーなしドル運用(3)
現在時点
将来時点
1
1  it* e
St ,t 1
St
円
ドル
1
St
国際金融論
1  it*
St
10
金利裁定取引


もし 1  it  (1  i )
*
t
Ft ,t 1
St
円調達、ドル運用(+直物円売りドル買い、
先物ドル売り円買い)
国際金融論
11
期待収益率の均等化
円調達⇒円金利上昇( it↑)
*
 ドル運用⇒ドル金利低下( it↓)
 直物円売りドル買い⇒直物円安ドル高
(St ↑)
 先物ドル売り円買い⇒先物円高ドル安
F(t ,t 1 ↓)

国際金融論
12
1  it  (1  i )
*
t
Ft ,t 1
St
1  it Ft ,t 1

*
1  it
St
Ft ,t 1
1  it
1 
1
*
1  it
St
Ft ,t 1  St
it  i

1 i
St
*
t
*
t
it  i 
*
t
Ft ,t 1  St
St
国際金融論
13
カバー付き金利平価式
it  i 
*
t
Ft ,t 1  St
St
it  i  log Ft ,t 1  log St
*
t
log St  (it  it* )  log Ft ,t 1
国際金融論
14
カバーなし金利平価式
it  it* 
Ste,t 1  St
St
it  it*  log Ste,t 1  log St
log St  (it  it* )  log Ste,t 1
国際金融論
15
金利平価による為替相場決定

為替相場は次の三要素によって決定される。
①内外金利差
②先物相場、あるいは、予想将来為替相場

forward lookingに考えると、先物相場あるいは
予想将来為替相場は、次の期における金利平
価で決まると予想されるので、為替相場は次の
三要素によって決定される。
①現在の内外金利差
②予想将来内外金利差
③遠い将来の予想為替相場
国際金融論
16
1973M1
1973M1
1974M7
1975M4
1976M1
1976M1
1977M7
1978M4
1979M1
1979M1
1980M7
1981M4
1982M1
1982M1
1983M7
1984M4
1985M1
1985M1
1986M7
1987M4
1988M1
1988M1
1989M7
1990M4
1991M1
1991M1
1992M7
1993M4
1994M1
1994M1
1995M7
1996M4
1997M1
1997M1
1998M7
1999M4
2000M1
2000M1
2001M7
2002M4
2003M1
2003M1
2004M7
2005M4
円/ドル
図:金利差と為替相場
350
金利差
(%) 15
Market Rate
i(US)-i(JPN)
300
10
250
200
5
150
0
100
-5
50
0
-10
D ata:IFS (IM F)
国際金融論
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