ブランコ型振り子の研究 メンバー 梶川知宏 加藤直人 ロッケンバッハ怜 指導教員 藤田俊明 研究目的・研究内容 ☆目的☆ 1.標準型のブランコ型振り子 の微小回転振動の周期を ブランコ型振り子の 求める。 回転振動周期 を 2.上部の糸の間隔と微小回 理論的に求め、実 転振動の周期との関係を 験により確認する。 調べる。 3.微小回転振動でない時の 回転角と周期との関係を 調べる。 回転エネルギー 図のように回転している 物体のエネルギーEは 1 2 2 E ma ω 6 1 1 2 2 ( ma ) ω 2 3 1 2 Iω 2 1 ω 2 I ma ⊿x 3 x a ↓ 質量m 慣性モーメント 慣性モーメント 並進運動 回転運動 質量:m 速さ:v 物体にかかる力:F 運動エネルギー 質量:m 角速度:ω モーメント:N 1 2 E mv 2 運動方程式 2 d x m 2 F dt mα=F と同じ!! 回転エネルギー 1 2 E Iω 2 (回転の)運動方程式 d 2θ I 2 N dt 1.標準型の振り子の微小回転振動 糸の長さを L L 糸の長さを 微小振動なので 棒の長さを2a 棒の長さを 重力加速度を g 2a ↓ モーメントを N 重力加速度をg L S 2a 回転方向の力F mg 回転方向の力をF 単振動に近似で F 2aN N モーメントを きる!! mga = - L 横 か ら S見 た 図 2 θの関数に なっている θ F θ F a 上 か ら 見 た 図 1.標準型の振り子の微小回転振動 2 dθ 3g d = - θ ( I θ2 =N を用いた) dt dt L 2 2 この微分方程式の一般解θは 3g θ = Asin( t+φ ) L これより周期Tは T = 2π L 3g となる 2.上部の糸の間隔を変化させたとき 棒の長さを2a、 微小振動なので 上部の糸の間隔を2b ↓ N F 2a sinγ 単振動に近似で mgab b - θ Fθ きる!! 2 2 L -(b-a ) θの関数に なっている γ F a 上から見た図 2.上部の糸の間隔を変化させたとき 2 d 2θ 3g b d θ = - θ (I を用いた) =N 2 2 2 2 dt L -(b-a ) a dt この微分方程式の一般解θは 周期T [s] 2 bb ・ t φ) 2 2 a L (b a) 3g θ=Asin( 1.5 L これより周期Tは 1 0.5 T = 2π 0.25 0.5 0.75 1 L 2-(b-a )2 a a 3g b 1.25 1.5 bの長さ [m] L 2π 3g 実験方法 ☆実験器具 ①金属棒(1kg) ②銅線 銅線 ③ストップウォッチ ☆実験方法 金属棒 金属棒をつるし、糸の間隔を変えながら1 0周期分の時間を測り、10で割ったものを 周期とした。 1.90 1.72 1.56 1.47 1.36 3 1.24 4 1.14 1.10 0.95 0.81 0.76 0.70 0.67 0.60 0.55 0.44 周期T[s] 0.37 0.26 0.17 0.05 糸の長さが1,34mの時のグラフ 実測値と理論値の比較(実験1) 6 5 実測値 理論値 2 1 0 2b[m] -1 4 理論値 1.90 実測値 1.72 6 5 1.56 1.47 1.36 1.24 1.14 1.10 0.95 0.81 0.76 0.70 0.67 0.60 0.55 周期T[s] 0.44 0.37 0.26 0.17 0.05 糸の長さが1,99mの時のグラフ 実測値と理論値の比較(実験2) 7 3 2 1 0 2b[m] 3.回転振動の回転角が大きいとき 2a 初期角度をθ 初期の高さH 0 回転角が大きいので 角度θのときの角速度をω、高さh 初期角度と周期 L ↓ この式を用いると、角速度ωの2乗は 全エネルギー = 回転エネルギー の関係は? L -2aS 1- cosθθ 6g L -2a 1- cosθ - L -2a 1- cosθ +上下の運動エネルギー 単振動に近似できない! 2 ω2 = 2 2 2 0 2 2 h a L +a 1- cosθ1+3 cosθ 2 2 2 +位置エネルギー このとき周期Tは↓ 1 2 θ1dθ 2 mgHT = 4 で考える!! Iω mv mgh エネルギー 0 2 ω で表される 2 0 全E 回転E 運動E 位置E しかし!!! 計算ソフトMathematicaを用いてもこの積 分は計算できなかった。 ↓ そこで ↓ という式を近似する考え方を 用いてなんとかグラフを得ることができた。 初期角度と周期の関係のグラフ 周期T 3 2.5 条件 L=2.015m 2a=0.665m 2 1.5 1 角度θ 0.5 0 π/6 π/3 π/2 2π/3 5π/6 π 16 15 13 12 ° ° 5° 0° 5° 0° 5° 90 10 ° ° ° 0° 75 6 45 30 15 実測値と理論値の比較 4 3.5 3 2.5 2 実測値平均 理論値 1.5 1 0.5 0 まとめ ☆今回の実験で困難であったこと。☆ 実験題材を決定すること。 実験器具を作成すること。 周期を測定すること。 実験器具が頻繁に壊れたこと。 クーラーがなかったこと。 風通しが悪かったこと。 発表時間が七分しかなかったこと。
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