7.スカラー量とベクトル量 §7.1 スカラー量とベクトル量 スカラー量: ひとつの量だけで示すことの出来る量 (例) 長さ、速さ、エネルギー、温度 など 物理量 ベクトル量: 3 つの量を一度に示さなければ表せない量 (例) 位置、速度、力、面、回転 など §7.2 面ベクトルと回転ベクトル 面ベクトル r r S 面ベクトル S 大きさ: 面積 平面 方 向: 面に直交 向き: 閉曲面の一部なら 外向き 開曲面の一部なら 縁を廻 面積 S る向きに右ネジを回した ときのネジの進む向き 回転ベクトル r 回転軸 回転ベクトル l r l 大きさ: 回転の速さ 回転する向き 方 向: 回転軸の方向 向 き: 回転する向きに右ネジを 回したときのネジの進む向き 回転の速さ l 45 §7.3 ベクトルの計算規則 r r A= B r r A+ B r r A+ B 同じ向き r A r B r r A+ B r A A B r A 行 r B 同じ向き 7.3.1 等号 7.3.2 和(1) r r Aと−A r A r r A+ B A= B 平 平行 r B r r A− B r r ⇒ A + ( − B) 7.3.3 和(2) r r A− B 逆向き r r A− B A A r −A 行 逆向き 7.3.4 負符号 r r A とα A r −B r r A ・ B ( ≡ AB cosθ ) r r A × B ( ≡ AB sin θ en ) r B 大きさが α 倍 平 r B B sin θ αA 平行 r B 7.3.6 差(2) r αA A r B 7.3.5 差(1) 同じ向き r A r r A− B r A 同じ大きさ 平 平行 r A 行 θ A r A B cosθ en θ r A A 同じ向き 7.3.7 実数倍 7.3.8 スカラー積 46 7.3.9 ベクトル §7.4 スカラー積・ベクトル積の応用例 スカラー積 ベクトル積 (例 1) 直交 r (例1) 平行 または 逆平行 r r r 『 A と B とが直交している』 『 A と B は平行か、逆平行』 r r A⋅ B = 0 r r A× B = 0 (例2) 成分 (例 2) 面(または 平面に垂直なベクトル) r r 『 A の e 方向成分を求める!』 r r 『 A と B とを異なる辺とする平行四辺形 の面ベクトル』 求めたい向きの単位ベクトル(大きさ1 r r r r S ≡ A × B ⇒ AB sin θ en ⇒ S en のベクトル)を e とすると r r A ⋅ e ≡ A × 1 × cosθ ⇒ A cosθ r S r A r B θ r e en A cosθ r r ( A の e 方向成分) B sin θ θ 1 A (例 3) 仕事 r A 面積 S = AB sin θ (例 3) 角運動量(回転ベクトルの 1 種) r r 力 f が作用して物体が dt 時間内に ds r だけ変位したとき、力 f が物体にした仕 r 運動量 p の物体の角運動量 r r r r dS l ≡ r × p ⇒ 2m dt 物体が動いた dt 時間内では 事は r r dW ≡ f ⋅ ds ⇒ f cosθ ds r dr r p≡m dt r 1 r r dS ≡ (r × dr ) 2 r f θ dsr 0 f cosθ r r r dr m 目次へ 47
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