計測工学6 最小二乗法 最小二乗法の考え方 誤差を含む実験データに、どのように直線を引くべきか? 6 5 4 3 2 1 0 0 1 2 3 4 5 最小二乗法の考え方 実験データをつなぐ→×直線でない 6 5 4 3 2 1 0 0 1 2 3 4 5 最小二乗法の考え方 最初の2個のデータを通る→×最初の2個だけとる根拠なし 6 5 4 3 2 1 0 0 1 2 3 4 5 最小二乗法の考え方 最初と最後のデータを通る→×根拠は? 6 5 4 3 2 1 0 0 1 2 3 4 5 最小二乗法の考え方 この辺を通る→△この辺とは? 6 5 4 3 2 1 0 0 1 2 3 4 5 最小二乗法の考え方 この辺を通る→△この辺とは? 6 残差viの二乗和を最小にする Σvi2→最小 5 v4 v3 4 v2 3 v1 2 1 0 0 1 2 3 4 5 例)平均値の最小二乗法的理解 • データx1 , x2 , ・・・ , xn • このデータに対する二乗誤差最小となる値A は? – ( Σ(xi-A)2を最小) • 二乗誤差のAに対する偏微分=0 – (極値) (ə/ əA)( Σ(xi-A)2)= -2 Σ(xi-A)=0 Σ(xi-A)=0 Σxi - ΣA = Σxi - nA = 0 nA= Σxi A= (1/n)Σxi →これは平均値のこと • つまり平均値は二乗誤差最小の値である 実験式を1次式で近似する • • • • • 変数の個数:m 測定回数:n(n>m) 測定値:M , Mi 未知量:xi 1次方程式 ax1+bx2+・・+lxm=M 実験式を1次式で近似する (1)測定方程式 ai, bi・・・, liは測定または 設定されている a1x1+b1x2+・・+l1xm=M1 a2x1+b2x2+・・+l2xm=M2 ・・・・・・・・・・・ anx1+bnx2+・・+lnxm=Mn m個の未知量に対して n個の方程式 • 例えば 未知量の数m=2, biが全て1の場 合 一次方程式は x1a+x2=M の直線(傾きx1、 切片x2 )となる 6 5 4 M3 2 1 0 0 2 4 a 6 実験式を1次式で近似する (1)測定方程式 未知量の数m=2 方程式(実験データ)の数 n=2 (n=m) 未知量の数m=2 方程式(実験データ)の数 n=1 (n<m) 6 5 4 M 3 2 1 0 6 5 4 M 3 2 1 0 0 5 a 方程式は解けない →データを通る線がいくつも 引ける 未知量の数m=2 方程式(実験データ)の数 n=4 (n>m) 6 5 4 M 3 2 1 0 0 5 a 方程式は解ける →データを通る線が一本確 定する 0 5 a 方程式は解けない →二乗誤差最小の線が引け る
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