rms2

計測工学7
最小二乗法・基準方程式
復習:最小二乗法の考え方
この辺を通る→△この辺とは?
6
残差viの二乗和を最小にする
Σvi2→最小
v3
5
4
v4
v2
3
v1
2
1
0
0
1
2
3
4
5
実験式を1次式で近似する
•
•
•
•
•
未知量の個数:m
測定回数:n(n>m)
測定値:Mi:M1~Mn
未知量:xi:x1~xm
1次方程式
ax1+bx2+・・+lxm=M
青色:実験で得られるデータ
赤色:最小二乗法で求める
数値
• 例
未知量の数m=2
実験のパラメータはaのみ
b=1
の場合
一次方程式は
x1a+x2=M
の直線(傾きx1、切片x2 )となる
6
5
測
4
定
3
値
2
M
1
0
0
2
4
実験のパラメータa
6
実験式を1次式で近似する
(1)測定方程式
ai, bi・・・, liは測定または設
定されている
a1x1+b1x2+・・+l1xm=M1
a2x1+b2x2+・・+l2xm=M2
・・・・・・・・・・・
anx1+bnx2+・・+lnxm=Mn
m個の未知量に対して
n個の方程式(n>m)
実際には、x1~xmの値を決
定すると左辺と右辺は等
しくなく、残差が残る
• 例
未知量の数m=2, biが全て1の場合
一次方程式は
x1a+x2=M
の直線(傾きx1、切片x2 )となる
実験データの個数n=3(>m)の場合
直線と実験データは一致せず、残差
が残る
6
5
測
4
定
3
値
2
M
1
0
0
2
4
実験のパラメータa
6
実験式を1次式で近似する
(2)残差
xiは未知量のも っ とも 信 頼し
う る値として
v1  M 1  (a1 x1  b1 x2      l1 xm )
v2  M 2  ( a2 x1  b2 x2      l2 xm )

vn  M n  (an x1  bn x2      ln xm )
• 例
残差vは
v1  M1  (a1x1  x2 )

v2  M 2  (a2 x1  x2 )
v  M  (a x  x )
n
n 1
2
 n
6
5
測
4
定
3
値
2
M
1
0
v2
v3
v1
0
2
4
実験のパラメータa
6
実験式を1次式で近似する
(3)残差の二乗和
残差viの二乗和は

vi  v1  v2      vn
2
2
2
1個の vi 2についての x1に関する偏微分は
vi

M i  (ai x1  bi x2      li xm )2

x1 x1
2
 2M i  (ai x1  bi x2      li xm ) ai 
であ る。従っ て残差 viの二乗和の偏微分は
v1
 2 M 1  (
x1
a1 x1

b1 x2      l1 xm ) a1 
v2
 2 M 2  (
x1
a2 x1

b2 x2      l2 xm ) a2 
2
2


v
i
x1
2
 a M
2
i
i
 x1
a
i
2
 x2
a b    x a l 
i i
m
i i
実験式を1次式で近似する
(4)基準方程式
  vi
x1
2


 2   ai M i  x1  ai  x2  ai bi      xm  ai li  0
2
残差の二乗和の偏微分  0として
 a x   a b x       a l x   a M 
 a b x   b x       b l x   b M 

2
i
1
i i
2
i i
m
2
i i
m
i
i
2
i i
1
i
i
i

 a l x   b l x
i i
1
i i
2    
 l x   l M
2
i
m
i
i



• 例
未知量の数m=2の場合
一次方程式は
x1a+x2b=M
基準方程式は
 a x   a b x   a M 

 a b x  b x  b M 
2
i
1
i i
2
i
i
2
i
i
2
測定方程式はm個の未知量に対してn個の
式(n>m)があり、解はなかった(残差が残っ
た)が、
基準方程式はm個の未知量に対してm個の
式があり、式が解ける→この解が未知量の
もっとも信頼し得る値
i i
1
i
※これは教科書の(3.17)式に対応
実験式を1次式で近似する
(5)確率誤差
確率誤差は
E  0.6475
 vi
2
nm
正規分布の章でやった確率誤差は未知量の
数m=1の場合と考えることが出来る
Excel演習
•
配布したExcelシートの「P38 1次式の例」で黄色い部分
を埋めていく
① 基準方程式の係数を求める(表Aを埋める)(教科書の表3.2
の値を写すのではなく、式を入力すること。また、Σには関数
(=sum())を利用する)
② 1次方程式の係数pとqを求める(表B)
③ 求めたpとqからy=p+qxの値を求める(表C)
④ y=p+qxのデータをグラフに追加する(グラフ部分で右クリックし
「元のデータ」を選択。「系列」タブの中で、「追加」をクリックし、
グラフに新たな系列を追加する)
⑤ 残差の二乗の総和を求める(表C)
⑥ 係数pを求めた値の-0.3~+0.3まで変化させて、それぞれの係
数について残差の二乗の総和を求める(表D)
⑦ 横軸をpの値、縦軸を残差の二乗の総和として、表Dのグラフを
作成し、求めた係数pで二乗誤差が最小となっていることを確
認する