歩行障害をともなう疾患の治療薬(薬剤師 土井)

東 邦 大 学
医療センター
佐倉病院
生命の科学で未来をつなぐ
中枢疾患からくる歩行障害
パーキンソン歩行・・・パーキンソン病、脊髄小脳変性症
失調性歩行・・・小脳失調、アルコール中毒、多発性硬化症
小刻み歩行・・・多発性脳梗塞、ラクナ梗塞
痙性片麻痺歩行・・・脳外傷、脳性麻痺、筋萎縮性側索硬化症
不随意運動性歩行・・・脳性麻痺、舞踏病、ジストニア
歩行失行(踏み出せない)・・・正常圧水頭症、前頭葉腫瘍
関節・筋・末梢神経からくる歩行障害
関節拘縮・・・変形性関節症、外傷、腱炎
動揺性歩行・・・筋炎、筋ジストロフィー
間欠跛行・・・脊柱管狭窄症、閉塞性動脈硬化症
鶏歩(筋力低下)・・・末梢神経障害、多発性神経炎
薬物の消化管吸収
内服したおくすり
アミノ酸
L-DOPA
小腸上部
アミノ酸輸送担体
小腸刷子縁膜
血漿中濃度(pg/mL)
↓ 24時間後に
パッチを剥離
血漿中濃度(ng/mL)
貼付後時間(hr)
上:ニュープロパッチ
4.5mg貼付後のロチゴ
チン血漿中濃度推移
左:アポカイン皮下注
後のアポモルヒネ血漿
中濃度推移
時間(hr)
中枢神経(脳)側
黒質
脳血管壁
血管内(血液側)
パーキンソン病 - Parkison’s Disease -
パーキンソン病のおくすりは
自分の判断で服用量を減らしたり
急に中断してはいけません
パーキンソン病 - Parkison’s Disease -
以下のような自覚症状に気づいたら
すぐに医療機関を受診してください
高熱、発汗、筋肉のこわばり、意識消失
手足のふるえ、よだれ、血圧が上がる
脈がはやくなる、話しづらい、呼吸が多い
パーキンソン病 - Parkison’s Disease -
決められた量以上を服用しないで下さい
おくすりを飲み忘れてしまっても
余分には飲まないようにしましょう
いつも正しく服用していれば
1回分飲み損じても大丈夫です
パーキンソン病 - Parkison’s Disease -
眠気・めまい・立ちくらみ・ふらつき
などを感じることがあります