科目名 放射線計測学実験 教員名 中里 一久 他 診療放射線・必修 履修年次 学科等 3 曜日・時限等 前期・時間割参照 単位数 1 オフィスアワー (前)月・4/(後)水・4 B314研究室 授業概要 放射線の持つ基礎的な相互作用や性質をより理解するための放射線計測の基礎実験を行う。さ らに、医療用放射線(診療用Ⅹ線、診療用高エネルギー放射線)の相互作用や性質をより理解 するための放射線計測実験を行う。 準備学習 下記の授業計画中に示した計測装置の概要を復習しておく。 回 授業内容 行動目標 1 放射線測定データの統計処理法 計測器により得られる測定値群から計測値の標準偏差を算出し,放 射線計測における標準偏差の意義と誤差の概念を学ぶ。 2 GM計数管の分解時間の測定 GM計数管において生ずる数え落としに関し,その主たる原因である 分解時間を2線源法を用いて実測する方法を習得する。 3 GM計数管による最大エネルギー GM計数管を用いて,β線の最大エネギーを吸収板を使用することに の測定 より簡便に実測評価する方法を習得する。 4 SC計測器の初期設定法他 NaI(Tl)-SC計測装置を使用する際のスケーラーの設定法他を知る。 GM計数管による放射壊変強度 5 の測定の補正法 GM計数装置による放射壊変強度の測定では,GM計数管の窓による 吸収や試料皿による後方散乱その他の影響の補正が必要となる。こ れらの補正の意義を理解し,真の放射壊変強度を求める方法を習得 する。 授業計画 SC計測装置によりCs-137γ線の出力パルスを計測し,その分布状況 6 SC計測器によるγ線の積分測定 を調べる。得られた分布図を微分的な波高分布図に変換することによ り,微分スペクトルの概念を習得する。 シングルチャンネル波高分析器を用いてCs-137γ線を微分測定し, 7 SC計測器によるγ線の微分測定 直接的にエネルギースペクトルを描く。得られたスペクトル中の種々の ピークの名称を習得する。 8 成績評価の 方法・基準 教科書 参考図書 教員からの メッセージ サーベイメータ他による放射線測 各種のサーベイメータその他により,放射線・線量測定等の方法を習 定 得する。 各課題に対するレポート考査(100%)により,評価する。 新・医用放射線技術実験:基礎編 第2版 田中仁、齋藤勲、山本千秋・ 山田勝彦編 共立出版 (1)アイソトープ手帳 (2)理科系の作文技術 (1)日本アイソトープ協会 (2)木下是雄 (1)丸善 (2)中公新書 放射線計測学において履修した事項を復習しておくことが望ましい。関数計算および統計計算のできる 計算機を用意し、持参することが必要である。
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