検査機器総論

科目名
検査機器総論
教員名
稲田 政則
他
臨床検査・必修 履修年次
学科等
1
曜日・時限等 前期・時間割参照 単位数
2
各担当教員シラバス参照
オフィスアワー
授業概要
講義では、臨床検査で用いられている主な検査機器の種類、原理と特徴、構造、取扱い方と保守管理につ
いて習得する。また、最新の医療機器や分析機器も取り上げる。実習では天びん、マイクロピペットを用
いた操作を行なう。この講義は2年次以降の専門科目実習に必要な基本的機器を理解するのが目的であ
る。講義、実習で学んだことを身に付けることにより、将来医療現場で必要となる主要検査機器取扱いの
基礎知識を習得できる。
準備学習
宿題として演習課題を提示しますので、パソコンでの表計算ソフト(エクセルなど)の使い方に慣れておい
てください。
授業内容
回
授業計画
行動目標
1 化学容量器・秤量装置
化学容量器の種類と特徴、その使い方を理解する。秤量装置の構造と原理、
使い方を理解する。
2 天秤実習
電子天秤を用いた秤量操作をはじめ、ピペットやフラスコの使い方を習得す
る。
3 各種共通機器
遠心分離装置、攪拌装置、恒温装置、電気化学装置、純水製造装置等につ
いて、その構造と原理、使い方を理解する。
4 遠心分離・pHメーター実習
実際に遠心分離機を用いて血清分離操作を習得するとともに、pHメーターを
用いた試料のpH測定法を習得する。
5 分光光度計・顕微鏡
吸光光度法による定量検査の原理を理解する。生物顕微鏡の構造と使い方
を理解する。
6 比色実習(1)
試薬調整の実習を通し、吸光光度法の原理について理解を深める。
7 比色実習(2)
実際に分光光度計を用いて、比色定量法を習得する。
8 顕微鏡実習
実際に顕微鏡を操作して標本を観察し、その使い方を習得する。
9 臨床化学分野の機器
生化学自動分析装置、酵素免疫自動分析装置、電気泳動装置、デンシト
メーター等について、その構造や原理、使われ方を理解する。
10
免疫輸血検査・遺伝子検査分野 免疫検査・輸血検査で使われる各種機器、遺伝子検査で使われる装置につ
いて、その構造や原理、使われ方を理解する。
の機器
自動血球計数装置、自動凝固検査装置、血小板凝集能測定装置、尿定性分析装置、
11 血液検査・一般検査分野の機器 尿中有形成分分析装置等について、その構造や原理、使われ方を理解する。
12 病理検査分野の機器
ミクロトーム等実習で使用する機器をはじめ、病理検査で使われる各種機器
について、その構造や原理、使われ方を理解する。
13 微生物検査分野の機器
オートクレーブ等の滅菌装置や安全キャビネットをはじめ、微生物検査分野で
使われる機器について、その構造や原理、使われ方を理解する。
14 生理機能検査分野の機器(1)
心電計、脳波計、筋電計、呼吸機能検査装置、血液ガス分析装置、超音波
画像診断装置等について、その構造と原理、使われ方を理解する。
15 生理機能検査分野の機器(2)
聴力検査装置、眼底カメラ、誘発電位検査装置、サーモグラフィ、MRI、眼振
計等について、その構造や原理、使われ方を理解する。
成績評価の
方法・基準
教科書
実習レポート(30%)+定期試験(70%)
臨床検査学講座 「検査機器総論 第2版」
三村 邦裕 他
医歯薬出版
参考図書
教員からの
メッセージ
前半では、臨床検査技師として基礎中の基礎となる技術の実習を行います。後半では、各分野で使われる主要な検
査機器が紹介されます。