病理検査学実習

科目名
病理検査学実習
當銘 良也
他
教員名
臨床検査・必修 履修年次
学科等
2
曜日・時限等 後期・時間割参照 単位数
2
金曜・1.2時限 B207研究室
オフィスアワー
授業概要
病理診断検査に必要な標本作製技術を中心に、実技、顕微鏡での観察やスケッチを通して知識や技術を習
得する。日常の病理検査で用いられる特殊染色法や組織化学染色法を習得する。この実習により多種多様
な染色の原理、手技、および染色意義を学ぶことができる。また、この実習は臨地実習のための準備実習
であり、正確な技術はもちろん積極的な実習態度を身に着けることができる。さらに学生同士が情報を共
有しながら学生主体で実習を進行することができる。
準備学習
教科書を予習すること。
授業内容
回
1
授業計画
切りだし・包埋
行動目標
切り出し、パラフィン浸透手順を理解する
2 包埋・薄切
包埋手順、パラフィンブロック薄切の手順を理解する。
凍結切片作製のための基本操作を理解する。
3 薄切
パラフィンブロック薄切の手順を理解する。
凍結切片作製のための基本操作を理解する。
4 HE染色
脱パラフィンから染色・封入までの基本操操作を理解する。
HE染色の原理、手順、染色性を理解する。
5 多糖類染色
PAS反応、アルシアン青染色を実施し、染色原理、手順、染色性を理
解する。
6 結合組織染色
マッソントリクローム染色、エラスチカ・ワンギーソン染色を実施し、染
色原理、手順、染色性を理解する。
7 細網線維染色、基底膜染色
渡辺の鍍銀法、過ヨウ素酸メセナミン銀染色を実施し、染色原理、手
順、染色性、病理診断への応用を理解する
8
アミロイド染色、ミネラル染色、脂
肪染色
コンゴ赤染色、ベルリン青染色、ズダンⅣ染色を実施し、染色原理、
手順、染色性を理解する。
9 神経線維染色
クリュバー・バレラ染色、ボディアン染色を実施し、染色原理、手順、
染色性を理解する。
10 内分泌染色
グリメリウス染色、マッソン・フォンタナ染色を実施し、染色原理、手順、
染色性を理解する。
11 組織内病原体染色
グロコット染色、チール・ネールゼン染色を実施し、染色原理、手順、
染色性を理解する。
12 免疫組織化学
高分子ボリマー法で免疫組織化学を行い、原理、手技、染色性を理
解する。
13 細胞診1
標本作製法を理解し実施できる。パパニコロウ染色を実施し、染色原
理、手順、染色性を理解する。
14 細胞診2
婦人科領域の正常細胞および代表的な病変を顕微鏡で観察し、細
胞の鑑別ができる。
15 細胞診3
呼吸器、乳腺、体腔液などの代表的な細胞の鑑別ができる。
成績評価の
方法・基準
教科書
参考図書
教員からの
メッセージ
試験(80%)+実習への取り組み方およびレポート(20%)
「基礎病理技術学」
NPO法人病理技術研究会
臨床検査技師を目指す学生のための細胞診 土屋 眞一 監修
笹氣出版
医療科学社
最新染色法のすべて 月刊Medical
Technology 別冊
医歯薬出版
水口 國雄 編
時間数が少ないので内容の濃い授業になります。しっかり予習をして授業に臨むこと。