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移動速度論 Transport Phenomena 2015(第7回) 5月21日(木)
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HPアドレス :http//www.msre.kumamoto-u.ac.jp/ process/ Transport/home.html
定常状態における解2(律速段階,複数の熱抵抗の直列配置)
<合板内の熱伝導> 定常状態でのx方向
の温度分布
無限平板1に対して温度分布を導出
無限平板1 無限平板2
高温
雰囲気
熱伝導度
熱伝導度
λ1
λ2
TH
低温
雰囲気
TL
TM
熱
€
€
€
L1
温度,T
熱
TH
€
x
€
TM
€
定常,無限平板,固体内(流速なし),発熱なし
解くべき式
d 2T
α 2 =0
€dx
平板1内の温度分布
境界条件
平板2に対
しても同様
解くべき式
は同じ
€
解をグラフで表すと左のようになる.
定常状態であれば,
2枚の板の境界で
フラックスが等しく
なっているはず
λ1 > λ2
q1 = €
q2
T = TM at x = L1
T = TH at x = 0
T − TM L1 − x
=
TH − TM
L1
€
€
L2
€
 ∂ 2T ∂ 2T ∂ 2T 
∂T
∂T
∂T
∂T
Q
+ vx + vy + vz
= α 2 + 2 + 2  +
∂t
∂x
∂y
∂z
 ∂x ∂y ∂z  ρCP
熱移動の式
直角座標
直角座標での定常解は直線分布となる
例:Couetto流れ,問題20
€
境界 T = TM at x = L1
条件 T = TL at x = L1 + L2
T − TL L1 + L2 − x
=
TM − TL
L2
dT dT
<
dx 1 dx 2
dT € dT
>
dx 1 dx 2
λ1 > λ2 の場合
となり,直線の傾きは
平板1の方が小さい
dT € dT
となり,直線の傾きは
= λ2
λ1 < λ2 の場合
平板1の方が大きい
dx
dx
€
λ1 < λ2
の場合
境界での熱収支式€
€
€
TM
律速過程 €
λ1 >> λ2
€
TH − TM
TM − TL
TL
TH
λ1
= λ2
平板2内熱伝導律速
平板1内の伝導
L2 €
x
平板2内の伝導
€L1
€
λ1 << λ2
L1
L1 + L2
x =0
€
L1TL + (λ1 / λ2 )L2TH
T
=
TL
平板1内熱伝導律速
よって M
€
€ 定常状態における解2(球体周り)
€
L1 + (λ1 / λ2 )L2
x
€
の場合
x =0
<球体表面からの物質移動>
€
€
€
設定: 静止している無限に広がる溶媒に成分が溶け込んでゆく.
表面濃度はCSで一定になっている.溶媒中はもともとC0の濃度
中に溶出
球
1 d ! 2 dC $
C = CS at r = R
境界条件
&=0
C
= C0 at r = ∞
dr %
dC
dC A
d  2 dC 
r2
=A
=
r
=0
€


dr
dr r 2
dr
dr
€
境界条件を用いて積分定数
A = −(CS − C0 ) R B = C0
€
CS
C€0
0
解くべき領域が r=R∼
であることに注意!
解を求め 解くべき式: D 2
#r
r dr "
る領域
€
r = R ∼∞
積分して解を求める
C
€
€
簡単化:定常,点対称,静止流体,溶質の発生はない.
静止し
ている
濃
度
€
€
€ €
 1 ∂  ∂C 
v ∂C
∂C
∂C vθ ∂C
1 ∂
∂C 
1 ∂ 2C 
+ vr
+
+ φ
= D 2  r 2  + 2
 +R
sin θ  + 2 2
∂t
∂r
r ∂θ r sin θ ∂φ
∂θ  r sin θ ∂φ 2 
 r ∂r  ∂r  r sin θ ∂θ 
€
基礎方程式:物質移動の式 球座標
溶媒
L1 L1 + L2
€
€成分Aが溶媒
€
λ1
C=−
A,Bを決定する
R
r
解を書き下す
€ C=
(CS − C0 )R + C€
r
0
半無限の境界条件で,定常解
€
が存在するのは球座標のみ
€
€ 問題22 図のように2重管の内側に高温 TH の流体が流れています.外側を TL に冷却する
€
€
として,定常状態における円管壁内の温度分布と内管と外管の境目の温度
TM を導€
€出して下さい.また,λi>λo として温度分布を模式的に描いて下さい.
€
Ri
€
z
€
問題23 円筒容器内に動粘度νの流体が入っていて,その円筒が一定の角速度ωで回転して
います.容器は十分深く,底の影響は無いとして,定常状態における周方向の速度vθ
のr方向の分布を求めて下さい.また,図に示しているように流体の表面は中央部分が
凹む形状となります.この形状を導出して下さい.
問題25 半径Rの無限円柱が無限に広がる動粘度νの流体の中にあり,一定の角速度ωで回
転しています.定常状態における円柱の周りの周方向の速度vθのr方向の分布を求め
て下さい.
€
€
2重管
€
€
問題24 円筒容器内に動粘度νの流体が入っていて,周方向に半径rに比例する体積力
(F0=αr) が外力として作用しています.容器は十分深く,底の影響は無いとして,
€
定常状態における周方向の速度vθのr方向の分布を求めて下さい.
Ro
r
€
h h0
€
円筒容器
€
A
+B
r
Rm
ω
z
vθ
R €
ω
vθ
€
∞
€
無限円柱
€
R
€