基礎物理学1 レポート No.3 4 月 21 日(火)出題 解答例 1.以下の問い

基礎物理学1
レポート No.3
4 月 21 日(火)出題
解答例
1.以下の問いに答えよ.
1) 地球の赤道面の半径と、極方向の半径を調査しなさい.
Geodetic Reference System 1980 によると,
赤道面の半径:6.378×106 m
.極方向の半径:6.357×106 m
Geodetic Reference System 1980 は,測地学で使われる地球楕円体モデルの一つ
2) 地表での重力が,地球の中心からの距離の二乗に反比例(W∝1/r2)すると仮定する.
同一物体の重さを南極点と赤道上で測定すると,どの程度の違いが生じるかを求めよ.
重さの違いの相対値は,
1/(6.357 × 106 )2 − 1/(6.378 × 106 )2
1/(6.378 × 106 )2
~ 0.0066
約 0.66%の違い
2. 図のように,水平な床の上に置いた物体を床に
y
平行に 30 N の力で引っ張った.床と物体の間の
N
摩擦力は 10 N とする.物体の質量を 5 kg とし
x
て,以下の問いに答えよ.
1)物体にはたらく力を自由物体図で全て図示し,
F
それぞれ何の力かを説明せよ.
F : 物体を引く力
W : 物体にはたらく重力
床
F’
N : 床から受ける垂直抗力
F’ : 床から受ける摩擦力
W
2)水平(x)方向に関して,微分を含む運動方程式をたてなさい.
Fx = m d2x/dt2 で Fx = 30-10 N で m=5 kg だから,
20 (or 30-10) = 5 d2x/dt2
3)x = 2t2 – 3t +1 が2)で求めた運動方程式の解となることを示せ.
右辺に x = 2t2 – 3t +1 を代入すると
5 d2x/dt2 = 5 d2/dt2 (2t2 – 3t +1)= 5×4 = 20 N
となり、等号が成立するので解となる。