15闘華5月号完成 - ユニオン東京合同

ユニオン東京合同 機関紙
と う
闘
華
2015 年 5 月 10 日発行
No.94
発 行:ユニオン東京合同
発行人:佐藤陽治
か
闘 華
東京都千代田区三崎町 2-17-8 皆川ビル 301 朔気付
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―昔「事変」今「事態」―
4月29日、日本国首相安倍晋三は、日本の首相としてはじめて米国議会上下両院合同会議で演説した。その
特徴は第一に「日本は先」の大戦への痛切な反省を胸に歩みを刻んだ。自らの行いがアジア諸国民に苦しみを与
えた。その思いは歴代首相と変らない」と1995年に当時の村山富市首相が発表した戦後50年談話を受け継
ぐかのように語りながら、肝心の「植民地支配と侵略」の上に立った「心からのおわび」には言及しなかった。
第二に、
「紛争下、常に傷つくのは女性だ。私たちの時代にこそ、女性の人権が侵されない世の中を実現しな
くてはならない」と訴えたが、性的奴隷にされた「従軍慰安婦」については一切触れなかった。
第三に、こうした朝鮮への植民地支配、戦争を仕掛けておいて「事変」と呼んだ中国侵略の具体的な反省のな
いままに、日米軍事同盟を基軸にアジアへの支配力を強め「安保法制」を、今国会を延長してでも成立させるこ
とを米国議会へ約束したことである。その一環として、沖縄・辺野古新基地建設を沖縄の民意を踏みにじってあ
くまで進めることを表明した。
第四に、環太平洋連携協定(TPP)を「単なる経済的利益を超えた長期的な安全保障上の大きな意義がある」
とした。原発を「ベースロード電源として位置づける」としながら、3年前の「原発の安全性を確保するのに安
全保障上の観点が必要」という原子力基本法の「改正」と同じ「安全保障」が「錦の御旗」になっているのだ。
この「安全保障の確立」の前提になっているのが「わが国存立事態の危機に対処することのできる」戦争法案
の策定であり、昨年7月の「集団的自衛権の行使容認」も、この法案成立によってはじめて、実効性を持つとい
うことだ。
5月14日、こうした戦争法案を一つの新法「国際平和支援法案」
、と10本の現行法をひとまとめに改正す
る「平和安全法制整備法案」として閣議決定し、国会に上程した。前者は集団的自衛権の行使容認を共通の「改
正点の具体化」であり、後者は、他国軍の戦闘の支援を目的として自衛隊の海外派遣を随時可能とするものであ
る。
われわれは、こうした安倍の「戦争へ一直線」という暴走をなんとしても阻止しなければならない。その階級
的立場に立ってこそ、治安弾圧の強化、労働法制の改悪にも立ち向かうことができるのである。
安倍打倒!「戦後70年」を「あらたな戦前にさせない」労働組合の闘いの正念場が今だ。
ともに頑張ろう。
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■■例会(組合全体会議)報告■■
増大、賃金水準の切り下げによる消費購買力の低下、
1980年以降、輸出依存型の企業(・資本)の海外
進出による雇用の海外流出が起こっている。すなわち、
非正規化、賃金の低下、購買力の低下の国内需要の冷
え込みという悪循環を作ったことによるものであった。
非正規職労働者の増大で格差、貧困問題が拡大してい
るのである。
消費税の使い道が、大問題
そしてもう1つの問題は、消費税の使い道である。
政府はこれまでも「福祉目的税」ということを言って、
少子高齢化でこのままでは社会保障費は破綻すると不
安を煽って、消費税を上げてきた。しかし、法律では、
「福祉目的」以外にも使える逃げ道である「消費税増
税関連法 附則18条 成長戦略及び事前防災・減災
に重点的に配分する」を作り、これが、消費税が公共
事業に形を変えることになっている。
実際に消費税の使い道は、社会保障へは約5000
億円(9分の1)で、残りの9分の8は、公共事業、
防衛費、官邸の情報発信、道徳教育などである。そし
て、軍事関連費用は、5倍の伸び率になっているので
あるから、実は消費税と戦争の関係は深い。
消費税とは「資本主義最後の課税」だ。われわれ労
働者は生きるために消費する。この消費に税をかける
ことは、人間の生存それ自体を課税の対象としている。
生きている以上逃れられないことに足かせをつくり戦
争する国家へ向かう安倍政権に対し、断固反対する必
要がある。
活発な議論
参加者からは、
「消費税8%は負担が大きい。
」
「安倍
政権は、企業の法人税を下げる理由に、
『企業が儲かれ
ば、その恩恵は労働者にも、下請け企業にも周り賃金
も増加して消費も循環する』と言っていたが、まるっ
きり嘘だ」
「そもそも消費税はいらない」
「消費税が福
祉目的というけど、介護保険料は上がっているし、窓
口の負担も増えている。65歳以上の人の全員が介護
保険を使っているわけでもない。社会保障が切られて、
介護職員も給料は上がってない。絶対におかしいと思
った。
」
「戦争のための消費税ということか?」
「大企業
は逃れている。中小企業は赤字でも法人税を払ってい
るのに」など意見交換が活発に行われ、ヨーロッパで
も戦争のために消費税が導入された歴史があるので、
今回の学習会のために調べてきたが戦争と消費税の関
係をさらに探ってみたいという感想に集約された。例
会(組合全体会議)では、今後も学習会と組合の活動
の共有化を図っていく。次回は6月16日(火)19
時からである。
今年から、偶数月に組合員例会(組合全体会議)を
開催しているが、4月14日に開催した第2回例会(組
合全体会議)の中で、組合員が講師となってテーマを
提起し、その報告をもとに討論する「ミニ学習会」を
開催したのでその報告を行う。
今回のテーマは、安倍政権は来年には消費税を1
0%に上げて、巨大企業の法人税は20%台まで下げ
ることを公言していることから「消費税増税と、大企
業の法人税のカラクリ」とした。
日本の税制について
日本の租税制度の観点からは、所得税(累進課税)
がもっとも公平な税金とされてきた。なぜなら、支配
者は税に対する公正と正義を確立する必要があるので
課税の欠陥を是正できれば消費税は不要である。大企
業が納めるべき税金を払わないようにしてきたために
徴税が歪められている。まずは「正常化」することが
必要。消費税は普遍的な間接税で、低い所得の人へは
過酷な増税となり、高所得者には減税という仕組みに
なっている。つまり、もとより反労働者的なのである。
大企業の法人税は極めて低い
大企業は、
「諸外国の法人税はもっと低いので、国際
競争では勝てない。日本の法人税を下げろ」と主張し
ているが、実際に日本の大企業が納めている法人税は
極めて低い。理由は、法人税は申告制度であるので、
低く見せる「節税」の方法としての手口や、海外進出
した企業は、国際税制の網をすり抜け、日本に納める
べき税金が海外に流れ散る。片や、大企業が額にみあ
った法人税を払ってないことに比べ、多くの中小企業
は法定どおりの法人税を支払うこととなり苦しい経営
となっている。実際に消費税が上がったことで倒産す
る中小企業は増えている。
また、多くの企業が海外に子会社を作り、今や56
0万人の雇用流出、日本企業の海外企業の買収や、海
外子会社の受取配当金は非課税となり、国際的課税逃
れでどこにも税を払わない企業が増えている。このよ
うに、国内では法人税を下げながら、諸外国への企業
の流出を防ごうとしたが、しかし国内税制の「損失」
は大きくなる、そのツケを消費税で賄う仕組みとなっ
ているのである。
学習会において、安倍政権のアベノミクスが的外れ
の経済政策であることをはっきりさせた。つまりデフ
レ脱却がアベノミクスの目標であるが、そもそも「な
ぜデフレとなったのか」という原因をとり違えている
のである。本当の不況の原因は、非正規雇用労働者の
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■■ブリタニカ分会から■■
続していることによって、団体の解散は実質的には行
われていないのであるから、整理解雇の法理によって
判断されるべきである、ということを主張した。
ちなみに、全日本育成会の3月3日付準備書面(1)
では、組合の団交開催要求書に対して応諾していない
ことに対して、組合が「団交開催要求への使用者によ
る応諾拒否確認書」を出しその中で「応諾を拒絶する
態度であることを確認する」と指摘したことを、組合
が「一方的に宣言した」と主張していたのであるが、
組合から団交開催要求書を出したことに、法人が応諾
拒否をしたという確認をしたものを「一方的」という
のであるから、どこまでもコミュニケーションの「相
互関係」ということの基本がわかっていない使用者で
ある。
このことはまた、組合の団交開催要求に対し、使用
者には団交応諾義務がある。これが使用者にわかって
ないのか、わかりたくないのか、どちらにしても大問
題なのである。これは憲法の労働基本権に基づく権
利・義務の関係となっているのであるが、これについ
て、労組法第 7 条からすれば、使用者は「応諾するか
否か」が争点となる。したがって、団交の議題を制限
することも不誠実団交と認定され、不当労働行為とさ
れる問題なのである。
ところが、全日本育成会においては、組合の団交議
題を無視しながら、団交議題をすり替えて使用者独自
の議題とすることを「団交開催するか、否かについて
の回答書である」と裁判所に対し主張しているのであ
る。
「団交するか、否か」ではなく「応諾するか、否か」
である。こうした点についても組合は、使用者が団交
応諾義務を果たすように闘っている。
― 社前情宣
4月21日正午から1時間、五反田のブリタニカ社前
でビラまき、マイク情宣、団交要求行動を行った。こ
の頃天候不順で、天気はめまぐるしく変わった。天気
予報によれば昼まで雨であったが、実際は曇りから晴
となり、真夏日の暑さとなった。気を入れてビラまき
に精を込める。昼休み時間帯なのでポツポツとビラを
受け取る人がいる。
このところ地域の争議団からの結集が増えている。
社前がにぎやかになり、ビラのはけもよくなった。1
2時30分になったので、2階のブリタニカの正面入
り口に上がった。日本ブリタニカ、ブリタニカ・ジャ
パン両社社長奥井直彦宛の団交要求書を持参し、イン
タホンで社内の奥井社長を呼び出す。奥井社長はいま
すか?の問いに、応答した女性が一旦間をおいて、
「外
出中」と言う。怪しいと思ったが仕方がない、
「労務担
当の原尻さんはいるか」と聞くと、
「朝から外出してい
ない」と言う。お決まりの返事だ。来意を告げるとな
じみの女性事務員が出てきた。奥井社長へ渡すよう依
頼して団交要求書を手渡した。これまでと同じように
会社からの返答はない。
「関係ない」を決め込んでいる。
6月に中労委命令が出る予想だ。再審査の申立内容は、
都労委命令の誤りを正して、ブリタニカ・ジャパンの
奥井社長に、いかなる条件も付けない団交を開かせる
ことである。が、たとえ中労委が団交開催命令を出さ
なくても、我々の奥井社長に対する使用者責任追及、
団交開催要求の闘いは継続する。
■■手をつなぐ育成会分会から■■
4月23日の弁論準備では、石田明彦裁判官に変わ
り、これまでの原告、各被告の主張の整理を行った。
その上で、原告には、全日本育成会に対する解雇無
効を主張する法理、育成会連合会に地位を請求できる
法理、また地位存在と賃金の支払いを両者に連帯して
請求できるとする理由について整理するように、との
ことであった。全日本育成会に対しては、社会福祉法
人の基本財産を下回ったら法人を解散しなければなら
ない根拠と、バックデータを求めた。育成会連合会に
対しては、法人格否認の法理が適用しないとする根拠
を求めるなど、原告、被告に対して宿題を出し、5月
28日までの提出として、次回の弁論準備を6月4日
(木)11時から行うことになった。
(1)4月16日 解雇無効裁判 準備書面(2)を
提出。
今回原告、すなわち不当解雇された労働者側は、4
月16日までに準備書面(2)を提出し、全日本育成
会と育成会連合会が、法形式が違っても、実質的に同
一性・一貫性を持ち、事実上同じ団体であることを具
体的な事実をもって主張した。
これらの事実から、この解雇は組合嫌悪のうえ、労
働委員会での敗北を一打逆転するために職員全員解雇
を行ったという、不当労働行為による解雇であった。
全日本育成会は、
「法人が解散した場合には、法人解
散に伴う従業員の解雇は、整理解雇の法理に従わない」
旨の主張をしているが、同一性のある団体は継続し存
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(2)4月17日 第20回障害者政策委員会に対し、
育成会分会ニュースを配布。
「障害者政策委員会」とは、障害者基本法が平成 23
年 8 月に改正され、
「障害者基本計画の策定又は変更に
当たって調査審議や意見具申を行うとともに、計画の
実施状況について監視や勧告を行うための機関」であ
る。
全日本育成会の解散前は「全日本育成会田中正博常
務理事」が委員となっていたものが、解散後は「育成
会連合会田中正博統括」の肩書で委員を続けている。
ここには、同一団体であることが鮮やかに示されてい
るのみならず、このことは委員会の趣旨にそぐわない
のである。
第20回障害者政策委員会に参加する委員や、内閣
府8号館に来る人などに、分会ニュースを配布し、不
当解雇の無効を訴えた。
(3)4月24日 育成会連合会主催権利擁護セミナ
ーへの情宣
全日本育成会は、知的障がい者の権利擁護を重要な
活動の柱として、権利擁護セミナーを1999年から
毎年開催してきた。
育成会連合会となっても、2014年6月16日の
第1回に続き、2015年4月24日に第2回権利擁
護セミナーを福岡市・福岡市市民福祉プラザで行うと
し、野沢和弘(毎日新聞論説委員)
、関哉直人(弁護士)
、
細川瑞子(元全日本育成会中央相談室長)が、昨年の
第1回権利擁護セミナーと同様に出演者とされ、他に
シンポジストには九州の長崎県、沖縄県、熊本県、福
岡市の各育成会会長となっていた。
今回の福岡市での第2回権利擁護セミナーは、機関
誌「手をつなぐ」のインフォメーションにも、育成会
連合会のHPにも、事前の案内が出せないものであっ
た。よほど、組合に知られたくなかったようである。
そこで、組合は地元福岡の労働者・労働組合の結集
で、情宣を行い、分会ニュース72号を配布した。
田中正博統括をはじめ、多くの育成会連合会役員も
来ていたので、
「権利侵害しながら、権利擁護はできな
い。権利侵害をやめろ」と、今回の不当解雇の問題や、
これまでにも全日本育成会の就業規則の改悪の時に、
「普通解雇の項目」に障害条項を入れることに反対し
た労働者を解雇したことを弾劾した。
情宣の最後は、シュプレヒコールでしめた。
裁判所への育成会連合会の準備書面では会員が減っ
ていると記載していたが、セミナーの要綱すら公表で
きない団体の会員が増えることはあり得ないだろう。
今後も使用者を追い詰めて解雇撤回・原職復帰の解
決に向けて闘っていく。
(3)4月20日 全日本育成会が提訴した都労委命
令取消訴訟の進行協議が行われた
東京地裁による緊急命令に対する全日本育成会の履
行をめぐり、裁判所、原告(全日本育成会)
、被告(都
労委)
、補助参加人(組合)の協議が続けられてきた。
前回の協議までで、緊急命令の履行について、全日
本育成会は、都労委の救済命令を履行しないまま事務
所を閉鎖して掲示する場所を無くしたので、代わりの
場として「福祉新聞」に掲載することを了解し、掲載
文に文末に緊急命令の履行として行っていることを記
載することにも了解した。しかし、2014年2月2
6日の命令交付の当時在籍した職員へ、
「全日本育成会
から福祉新聞への掲載の周知をする必要はない」と主
張していたので、それは持ち帰り検討するとなってい
た。
そして、4月20日の進行協議で、原告(全日本育
成会)は本訴の取り消し訴訟を取り下げることを承知
した。そして、当時の職員へ福祉新聞への掲載も知ら
せることも諒解した。
ところで、この緊急命令では主文に、
「2009年8
月20日以降の団交拒否について」を入れていない。
しかし、補助参加人(組合)は、主文からこの一項を
はずしたとしても、和解文の中に「2009年8月2
0日以降の団交拒否の事実と判断」をはずすことはで
きないとする理由を伝え、現在の中労委、都労委、裁
判への影響がないようにすべきであると主張し、裁判
官はその趣旨を理解し、その方向で和解文の準備に入
ることになった。
次回進行協議、5月13日(水)13:30~
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(4 月 24 日 福岡市市民福祉プラザ前にて)
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◆ユニオン東京合同闘争報告◆
議で12人が退職した。春闘要求に対しては賃上げゼ
ロの回答とのことであった。
最後の項目として争議団報告があり、ふじせ企画労
組、ブリタニカ分会が現況報告をした。山田書院労組
は体調不良で欠席であった。集会最後はシュプレヒコ
ールで終わった。参加者は17団体32名でした。
出労交春季集会報告
4月16日に出版関連労組交流会(出労交)の春季
集会が開かれた。春季集会はこの時期に毎年開かれる。
ブリタニカ分会は、出版関連の争議組合として基調に
経過報告が掲載され、争議団からの報告として発言し
た。
集会は連帯挨拶から始まり、沖縄一坪反戦地主会関
東ブロックから、辺野古新基地建設反対の縄現地の闘
争に呼応しようと、5・24国会包囲大行動への参加要
請があった。続いて争議団連絡会、中部交流会、南部
交流会から、それぞれの活動の現況報告があった。労
働法連絡会から、派遣法改悪の内容報告があり、廃案
しかないと強調。最後に破防法・組対法に反対する共
同行動からの報告があった。
基調報告に移り、年々売り上げが低下しているなか
で、過去最大の売り上げ低下が記録されたことが報告
された。当初懸念された電子書籍は急激な伸びがなく、
むしろ消費者の本離れ、消費税の増税、新聞社・メデ
ィアと出版社の提携による出版サイトの新設などが要
因とのことであった。新刊の発行数も減っており、こ
れまでは新刊発行で売上総額の減少を食い止めてきた
なかで、今や新刊発行を増やす力さえ奪われてしまっ
ているとのこと。全国的に書店の倒産・廃業が相次ぎ、
長年続いてきた老舗書店の閉店が相次いでいると報告
された。次に2014年の活動の総括が報告され、今
後の闘いの方向として、争議支援に取り組み、出版労
働運動の発展・組織強化を図り、闘う仲間との連帯・
共闘の強化をはかるとの方針が示された。
次に、出労交に結集する労組の職場報告として、4
労組から報告があった。最初に双葉社労組から春闘の
現況報告があり、月例賃金20%カット、4月からの
新体制としてランク付け査定、能力給導入の攻撃があ
ったことなどが報告された。若手社員の中には能力給
に対して賛同する傾向があり、苦慮しているとのこと
であった。次にダイヤモンド社労組から、本日付で春
闘、夏一時金を妥結。会社の景気は株価連動などから
思いのほか良く、もめることなく妥結した。3番目に
少年画報社から報告があった。現在組合員が1人とな
っている。春闘要求は毎年同一要求で、同回答。賃金
体系は3~4系ある由。最後に連帯労組不二出版から
の職場報告があり、組合つぶし攻撃に勝利したが、争
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5・1メーデーが闘われた
労働者の日としてのメーデーは、
1886年 5 月 1
日に合衆国カナダ職能労働組合連盟(後のアメリカ労
働総同盟、AFL)が、シカゴを中心に 8 時間労働制要求
の統一ストライキを行ったのが起源。 1 日 12 時間か
ら 14 時間労働が当たり前だった当時、
「第 1 の 8 時間
は仕事のために、第 2 の 8 時間は休息のために、そし
て残りの 8 時間は、おれたちの好きなことのために」
を目標に行われた。
日本では、労働団体が 1920 年 5 月 2 日日曜日に第 1
回のメーデーが上野公園(現在の東京都台東区)で行
われ、その後も毎年 5 月1日に集会・デモなどが行わ
れてきた。
筆者の参加した5・1新宿メーデーでは、
「韓国・民
主労総労組ゼネストと連帯」
「戦争・民営化と闘う労働
者の国際的団結を」
「安倍打倒の安保国会・沖縄大決戦
へ」
「労働法制の全面解体に反対」などを掲げて集会が
行われ、集会後には JR の安全の崩壊は非正規化、外注
化、1047名の解雇撤回を掲げ、
「ゼネストやって安
倍を倒そう!」
「首切り自由を許さないぞ」
「闘うメー
デーよみがえらせよう」
「組合つくって戦争とめよう」
「安全破壊の外注化、反対」
「事故の責任、会社にある
ぞ」とシュプレヒコールをたたきつけ、JR本社まで
デモ行進が行われた。
各組合員は産別のメーデーに参加する者、地域のメ
ーデーに参加する者もいたが、今年は安倍政権が8時
間制の解体である派遣法改悪や、残業代ゼロ法案など、
労働法制解体を打ち出しているので、各地で活発に労
働法制解体反対が提起されていた。
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◆ ◆ ユニオン東京合同のお知らせ ◆ ◆
取り戻そう!
生活時間と安定雇用
組合活動日誌
11 土 戦争国会を撃つ討論PartⅡ
13 月 新捜査手法反対国会行動
■日時:5月14日(木)午後5時30分~
■場所:日比谷野外音楽堂
■主催:労働弁護団、過労死弁護団、その他3団体
14 火 例会(組合全体会議)
出労交春季集会
阿佐ヶ谷市民講座「集団的自衛権とは何か」
17 金 障害者政策委員会へ育成会分会ニュース配布
20 月 育成会都労委命令取り消し行政訴訟進行協議
21 火 ブリタニカ社前情宣
16 木
4
とめよう改憲と戦争
つぶせ裁判員制度 5・19集会
■日時:5月19日(火)午後6:30~
■場所:日本弁護士会館クレオ
■講師:森英樹さん(名古屋大学名誉教授)
23
24
26
28
木
金
日
火
2
土 執行委員会
5 8
9
■演題:戦後史の分岐点
■主催:憲法と人権の日弁連をめざす会
裁判員制度はいらない!大運動
解雇無効裁判弁論準備
育成会連合会第2回権利擁護セミナーへの情宣
沖縄辺野古に基地はいらない集会
山田書院労組 千葉鎌取団交要求行動
金 共通番号いらない国会行動
土 共謀罪も盗聴法も秘密法もいらない新宿大街宣
スケジュール
月 日 曜
阿佐ヶ谷市民講座
私たちの見た沖縄米軍基地
14 木
活動内容
労働法5・14アクション
「取り戻そう生活時間と安定雇用」
15 金 共通番号いらないアクション・参院、内閣委員会傍聴終日
■日時:5月21日(木)午後6時30分~
19 火
■場所:阿佐ヶ谷 劇団展望(杉並区阿佐谷南 3-3-32)
とめよう改憲と戦争、潰せ裁判員制度5・19集会
共謀罪も盗聴法も秘密法もいらない国会前行動
21 木 阿佐ヶ谷市民講座「私たちの見た沖縄米軍基地」
■講師:ジャン・ユンカーマンさん(映画監督)
5
■主催:阿佐ヶ谷市民講座実行委員会
22 金 裁判所による間接強制・損賠攻撃に反対する全国集会
23 土
※参加費千円
24 日
止めよう辺野古新基地建設
5・24首都圏アクション
26 火
平和ブランド講演会・
日本の宝憲法9条をはずしていいの
止めよう辺野古新基地建設
5・24首都圏アクション
共謀罪も盗聴法も秘密法もいらない国会前行動
なくせ冤罪!盗聴法と司法取引導入に反対する集会
27 水 育成会分会 都労委調査
6
7 日 国鉄闘争全国運動6・7全国集会
■日時:5月24日(日)14:00~15:30
■場所:国会包囲
戦争反対!
■主催:5・24 首都圏アクションヒューマンチェーン実行委員会
安倍打倒!
国鉄闘争全国運動
6・7全国集会
■日時:6月7日(日)12:30~
(11時30分開場)
■場所:日比谷公会堂
■主催:国鉄分割・民営化に反対し、1047名解雇
撤回闘争を支援する全国運動
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