15闘華11月号 - ユニオン東京合同

ユニオン東京合同 機関紙
と う
闘
華
三桁に突入!
100
か
闘 華
号
達
成
手をつなぐ育成会事件につき、2014年2月交付の
都労委命令に対し、組合は同年3月10日に中労委の再
審査を申立て、2015年1月に最終準備書面を提出し
た。中労委は、使用者側の提訴していた行訴の行方をな
がめていたようであったが、5月には、行訴の和解が成
立し6月に福祉新聞への掲載がされたこともあってか、
10月15日に命令が交付された。
要旨は以下のようであった。
①組合の救済申し立てでは、団交拒否(労組法第7
条2号)については第8回団交以降の団交について救
済申立がされていない。したがって、審査は第8回団
交(2007年12月)までと限るべきであったが、
都労委は2009年以降についても判断した。
②都労委の命令を前提に、東京地裁の緊急命令が出
て、その中で第8回団交以降を「不誠実な団交の拒否」
と判断していること。また行訴の和解でも、
「2009
年8月20日以降の団交拒否は労組法第7条2号の不
当労働行為と判断されたこと、及び団交不開催につい
て和解成立時も争っていること」を前提に和解が成立
していること。
2015 年 11 月 10 日発行
発 行:ユニオン東京合同
発行人:佐藤陽治
東京都千代田区三崎町 2-17-8 皆川ビル 301 朔気付
TEL&FAX 03-3262-4440
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00110-8ー120661
③労働委員会規則第55条1項の「再審査による不
利益変更の禁止」に鑑み、中労委が取り消すと和解の
前提が無くなり、組合に不利益になるのでそれはでき
ない。
④組合は、第8回団交までの議題に関連する議題を
第21回団交まで出し続け、使用者は団交拒否をし続
けていたことを事実として認定し、第8回団交以後の
ことであるが、第8回団交までについての救済内容と
した。
⑤また使用者も、
「貴委員会に対し初審命令の見直し
を求めるものではない」としていた。
以上の点から都労委命令を取り消すことなく、法人
の清算結了までの間、団交開催要求に誠実に応じるよ
うに、主文を変更した。ほかは、棄却とした。
事務所閉鎖と社会福祉法人の解散で組合から逃げる
つもりで解雇に踏み切った使用者だが、中労委再審査
における係争にも敗北し、裁判・
(新)都労委でも使用
者側敗勢は固まりつつあり、組合の勝利が見えてきた。
悪業とウソまみれの使用者に未来はない。解雇撤
回・原職復帰に勝利しよう。
第15回定期大会開催お知らせ
月 日:2015年12月23日(水・祝日)
時 間:13:30~16:30
会 場:西神田コスモス館 2階音楽室
(住所:千代田区西神田 2-6-2)
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ユニオン東京合同 機関紙
闘
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2015 年 11 月 10 日発行
No.100
■■手をつなぐ育成会分会から■■
収支決算内訳表」が入っていたと言うのです。ウソが
深まる育成会使用者です。
次回の弁論準備は12月16日 11:00~
(2)10月31日。 都道府県・政令指定都市育成
会の正会員に対しFAXレター送る。
解雇無効裁判の原告2名は、都道府県・政令指定都
市育成会の正会員に対し、FAXレター「正会員=都
道府県・政令指定都市育成会の『総意』で不当解雇を
決定した責任を問う」を送信しました。
内容は、以下のような要旨です。・・全日本育成会
が、裁判所に提出した証拠は、過去6年分(2008
年~2013年度)の決算書(抜粋)と、2013年
と2014年の各3月と5月の理事会、評議員会の議
事録の計8回分などです。そこから、わかったことの
一部を紹介します。
1)6年分の決算書の各貸借対照表に、
「倒産状態」
「債務超過」を示す痕跡がなく、解雇についての説明
がウソであったこと。
2)2013年度の決算書には、「未払金」に約3
000万円の疑わしい数字があり、基本財産1億円を
下回るように「見せかける」ための「粉飾決算」の疑
いが濃厚であること。2014年5月23日の評議員
会議事録によれば「未払金」の内、約2500万円は
「地方活動助成金」と記載されている。これは次年度
の分で、赤字に見せる「粉飾」である。
3)また議事録から、2014年3月20日に田中
正博常務理事が、事実に反する発言をくり返し行い不
安を煽り、「労働者解雇・事務所閉鎖」は仕方ないこ
とだと思い込ませようとしていること。そして連合会
を設立し事業を継続すること、事務所は移転すること
を論議していること。同時に、こうした議事録などは、
それに関わった各育成会、各役員それぞれの責任も明
らかになっています。
4)社会福祉法人の「解散」・全国育成会連合会の
「設立」は、東京都労働委員会での結審・命令と対応
する一連の流れであり、それ自体が不当労働行為性を
持っていること。
このように、全日本育成会の理事会・評議員会つま
り、正会員である都道府県・政令指定都市育成会の関
与により「職員を解雇すること」を決めましたが、そ
の必要性を示す条件がない以上、労働者を排除するた
めの「偽装解散劇」であったことを認め、都道府県・
政令指定都市育成会の「総意」で労働者の不当解雇を
撤回し、雇用の責任を取るべきだ・・とFAXしまし
た。
(1)10月16日。解雇無効確認裁判 弁論準備。
冒頭、原告の方から 、全日本育成会の提出した乙
30号証(2009年度決算書)について、
「理事会、
評議員会で承認されたものと違うのではないか?」と
して、原告側の入手した資料(2009年度決算書抜
粋版)を見せて、確認させることになりました。
裁判官が、全日本育成会代理人の伊藤、平野の両弁
護士に対し 甲6号証(2月25日 「全日本育成会
の再生プラン」)の「この『組織には会長と事務局を
置く』の『事務局』とは、どのようなことか?」と聞
くと、伊藤、平野の両弁護士の4つの目は、甲6号証
のその1行を見つめたまま、数秒空白の時間が流れま
した。そして、平野弁護士が「窓口としての事務局」
と小さな声で答えました。
また、裁判官が、「5月に事務所を閉めるというの
は、どこで決まったか?資料のどの部分か特定できる
か?」と聞くと、平野弁護士が示したものは乙46号
証(1 月10日の資料)であったが、どこにも「5月
に事務所を閉じる」という文字として出ていないもの
であったので、「これ全体を通じて」という趣旨を回
答した。
全日本育成会には決算書(乙30号証)について、
確認した結果を原告に連絡するようにと、つけ加えら
れました。
次回は、原告が全日本と連合会の書面に対し、反論
する番ですが、裁判官からは、次回のところで一区切
りつけたい、そして、その後の進行を考えたいという
話があり、終了しました。
さて、全日本育成会の提出した2009年度決算書
(乙30号証)と、原告が入手した出元が同じである
はずの2009年度決算書抜粋版とは、資金収支決算
内訳表の「経費区分」が違うものでした。全日本育成
会が示した乙30号証2009年決算書によれば、
「合計」は「一般会計」
「公益事業会計」の2区分と
なっており、原告が入手した物は、
「合計」は「本部」
「相談支援事業」
「療育研修事業」
「健全育成環境づく
り支援事業」など9区分となっているのです。そして、
内訳表の合計数字もちょっと違うとなると、これはど
うしたことなのか?
ところが、全日本育成会は、10月21日付上申書
で、この2つの違いについていずれも「同じ決算書」
に間違いないが「抜粋した箇所に違いがある」とした
のです。1つの決算書に会計区分が違う2通り「資金
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◆◆例会(組合全体会議)報告◆◆
■■ブ リ タ ニ カ 分 会 か ら■■
毎月行っている団交要求・社前情宣の10月行動は、
10月22日(木)昼12時から13時に行った。
この日は、前月9月の団交要求で、同日午後7時か
らの開催を要求していた団交開催要求日当日だったが、
相変わらず会社は組合の要求を無視して何の回答も無
かったので、直接出向いて午後7時から奥井社長出席
の下で団交を開催するよう、要求する目的であった。
情宣行動を開始してすぐに、ビル2階のブリタニ
カ・ジャパンの正面入り口へ行き、インタホンで奥井
社長を呼び出した。応答した女性が奥井社長の不在を
繰り返すので、
「労務担当の原尻氏を」と要求したが、
こちらも「不在である」との答えであった。団交要求
書を受け取るよう要求したところ、応対に出てきた女
性事務員は、今まで見たことの無い新人であった。団
交要求書2通を託し、必ず奥井社長に手渡すよう、要
求して終了した。
会社側は組合の、前回の不誠実団交申立と、今回の
団交拒否の申立の労働委員会、裁判での勝利を盾に、
「関係ない」という強気の態度を貫いている。残念な
がら現在は、労働者を擁護するべき労働委員会は反動
化を深め、本来の労働者の権益を守る機関としての機
能は殆ど失われている。
だからといってブリタニカ資本が行った340名不
当解雇の不当労働行為を闇に葬ることはできない。組
合は、断固ブリタニカ資本の不当労働行為を今後も追
及し、奥井社長に団交での争議解決を迫って闘ってい
く決意だ。この日も天気がよく、結集は当該、組合員
を含め12名の結集で社前情宣を闘った。
(10月22日 ブリタニカ社前にて)
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2ヵ月に1回偶数月に行う組合の例会では、組合員
がレポーターとなり活動の報告や、学習会を企画して
いる。今回は、三角副執行委員長が長年取り組んでき
た労働組合の反弾圧の闘いの歴史を振り返り、
「戦争と
弾圧の時代に立ち向かう労働組合の視点」と題して、
レポートを行った。
40年前の1976年光文社労組、機械工業新聞労
組など、争議を闘う5労組の呼び掛けにより始まった
「全都反弾圧集会」は、前年末からの闘う争議団に対
する集中的な弾圧に対する共同の反撃として闘い、5
00名が参加する大規模な集会となった。
その後も、労働組合に対する弾圧は激しくなり、
「刑
事弾圧には実力で反撃」を直接的な出発点として、保
安処分や、民事間接強制事件などの攻撃に立ち向かい、
90年代に入り、組対法・破防法弾圧反対を全面にし
て、その後は、イラク反戦(2002年~)
、PKO派
兵反対を闘い、近年では沖縄辺野古基地反対、201
1年以降には、反原発・再稼働阻止の闘いなどにも取
り組み、2013年には国家秘密保護法成立阻止、新
捜査手法にも反対し、究極的には労働組合の階級的前
進に対する予防的弾圧に対し闘ってきた。
また、このような弾圧との闘いの歴史で重要な役割
を担ってきたのが、
「救援連絡センター」であった。
「一
人の弾圧も全人民の弾圧と見なす」を原点に1972
年に結成された。戦争へ突き進む時、弾圧はいろいろ
な形で現れる。弾圧で不当逮捕にあったときは完黙し、
即座に救援連絡センター(03―3591-1301)に連絡し
ようと締めくくった。
労働組合は、職場で闘い、また一人の解雇も許さず
闘うが、そのことは戦争を許さないためにも重要だ。
労働組合が戦争法反対闘争の中心になった時に大きな
階級的反撃が組織されるだろう。戦争は労働者階級の
ゼネストで止めよう。
現在、戦争情勢に突入しているなかで、昨年7月の
集団的自衛権行使容認から、そして、今年の国会前闘
争での逮捕者が出たが今後も闘争も激化し、また種々
の新手の弾圧が予想される。このようななかで、
「救援
連絡センター」の必要性が重要になるし、完黙・非転
向は決定的であることを確認した。
また例会では、各闘争ほか組合活動の報告も行い、
情報の共有を行った。
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闘
華
2015 年 11 月 10 日発行
◆ユニオン東京合同活動報告◆
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会傍聴の積み重ねから見た安倍政権の実態の報告があ
り、安倍打倒、改憲阻止の訴えがあった。
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第3番目のスローガン「世界の労働者と連帯し、戦
争と民営化の安倍政権を倒そう!」として、国際連帯
の訴えがあり、第一番に韓国民主労総ソウル地域本部
事務所長のソン・ホンジュンさんから、
「日本における
反安倍政権の闘いと同じく、韓国においては、パク・
クネ政権による労働政策、法改悪、解雇自由化に抗す
る闘いとしてこの11月から12月にかけてゼネスト
を構える。共に闘い、新自由主義を打倒し、資本主義
のくさびを断ち切ろう!」と力強い訴えがあった。第
2番手はドイツの、ドイツ機関士労働組合ベルリン都
市鉄道支部長のクルト・シュナイダーさんが、新たな
世界戦争を予感させる世界の現状を踏まえ、
「この間4
00時間に上る反戦ストを闘い、若者の獲得に着手し
ている。共に闘おう」と呼びかけた。第3番手はトル
コの国際労働者連帯会議の労働者から、つい3週間前
には100人が死亡、200人以上が負傷しているシ
リア戦争の現状が語られ、
「国際連帯でシリア戦争を阻
止しよう」との訴えがあった。
11・1全国労働者総決起集会
全国金属機械労働組合港合同、全日建運輸連帯労組
関西地区生コン支部、国鉄千葉動力車労働組合、国鉄
分割・民営化に反対し、1047名解雇撤回闘争を支
援する全国運動の4団体の呼びかけによる、11・1
労働者集会が正午から開かれた。
「私たちはストライキ
で闘う!」
、
「闘う労働組合を全国の職場に!」
、
「世界
の労働者と連帯し、戦争と民営化の安倍政権を倒そ
う!」の3つのスローガンのもとに、日比谷野外音楽
堂で17回目の労働者集会の幕が開かれた。韓国、ド
イツ、トルコからの労働者が参加した。
ユニオン東京合同は集会開催前10時半から会場前
で、
「戦争への道を阻止しよう」
「闘う労働組合でブラ
ック企業と闘おう」を掲げ、ブリタニカ分会、山田書
院労組の闘いを紹介し、育成会分会の中労委勝利命令
獲得報告を掲載した闘華号外を配布した。
― 3つの
―
集会は、冒頭主催者団体あいさつで全日建運輸連帯
労組関西地区生コン支部武谷委員長から戦争法反対を
ストライキで闘っている報告から始まり、スローガン
の第1番「私たちはストライキで闘う」から始まり、
動労千葉幕張支部、動労千葉・千葉運転支部、動労水
戸から、ストライキ決行の報告があった。
第2番のスローガン、
「闘う労働組合を全国の職場
に」では、港合同労組委員長からと、動労千葉委員長
が、戦争法案廃案を始め、安倍の戦争できる国づくり
を阻止し、解雇自由化を阻止するためにも、全国に闘
う労働組合を組織し、労働運動の再生を図ろうと呼び
かけた。
解雇撤回・JR復帰への闘い報告として、弁護団長の
葉山弁護士、国鉄闘争全国運動、動労千葉争議団、国
労闘争団から闘いの報告があり、動労総連合を全国へ
の闘いの報告として、新たな動労総連合に、闘わない
国労に見切りをつけた労働者が次々に加盟している現
状が報告され、ストライキを決行して外注化阻止、増
員要求、雇い止め反対の闘いを展開しているとの報告
があった。その後、各産別からの闘いの報告を受け、
動労水戸青年部、全学連からの決意表明があり、最後
に全員で肩を組んでインターナショナルを斉唱して集
会は閉会した。このあと隊列を組み、秋晴れの汗ばむ
ほどの陽気の中デモに出発し、沿道の労働者に訴え交
歓し闘い抜いた。
三里塚芝山連合空港反対同盟の市東さんが、農業は
命、第3滑走路建設阻止を訴えた。星野さんを取り戻
そう全国再審査連絡会議から星野暁子さんが、獄中4
1年を迎える星野さん奪還・再審査獲得を訴え、福島
診療所建設委員会呼びかけ人の佐藤幸子さんが、甲状
腺がん、白血病などの癌が多発している福島の現状を
報告した。沖縄の日本IBM・ビジネスサービス労働
組合の冨田さんが、派遣法改悪、労働法改悪はすべて
戦争動員目的の攻撃であるとし、非正規職撤廃を訴え
た。百万人署名運動事務局長の西川さんから、長年国
テント裁判控訴棄却判決をはね
返し、伊方・高浜原発再稼動を
阻止しよう!
10月26日、テント裁判の控訴審判決公判が開かれた。
東京高裁第24民事部高野裁判長は、
「控訴棄却」判決を
言い渡した。
このテント裁判は、2013年3月、渕上太郎、正清
太一の両名を被告として、国(経済産業省)が、テント
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2015 年 11 月 10 日発行
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は本人確認書類として使用でき、将来的には健康保険
を請求する裁判を東京地裁に起こして始まった。
証や介護保険証、民間企業の社員証などと一体化する
一審の東京地裁は、国のこの請求を認め、テント撤去
計画もある。
と損害金について、仮執行を認めた。被告側が控訴し、
共通番号で国民を一元的に管理する番号制度は韓国、
一定の供託金を納入し、高裁判決までなんとか仮執行を
シンガポール、スウェーデンなどで導入されている。
くい止めていたものである。
韓国は軍事独裁政権時代に北のスパイの侵入を防ぐ目
従って被告が最高裁に即日、上告および上告受理申立
的で住民登録番号カードを発行、国民監視の道具とし
書を提出しても、テント強制撤去の現実性は目の前にあ
て使われた。韓国では利用が普及したが、個人情報流
る。
失やなりすまし事件が多発し、社会問題になっている。
そもそも、経産省前テントは、2011年3月11日
シンガポールは国民を常時監視する一党独裁の非民主
の東電福島第一原発事故の責任を、東電はもちろん、そ
的国家だ。スウェーデンは手厚い社会保障で知られ行
れ以上に責任を負うべき国(経産省)の敷地内に、立て
政への信頼が厚く、所得情報も公開されているなど国
たことに意味がある。
「原発いらない福島の女たち」に代
状が日本とはまったく異なる。
表される原発被害者、生命、自由及び幸福追求、請願、
個人情報漏洩やなりすまし犯罪への対策として国は
要求実現に必要不可欠な場所であり、内藤光博専修大学
個人番号カードに複数の暗証番号を設定可能にしたり、
教授によれば、憲法が措定している「国民の抵抗権の発
生体認証(指紋、顔認証)を導入したりすることでセ
動」と呼べるものである。
キュリティーを向上させる計画だ。国は個人番号カー
司法の「原発容認・推進」の基本姿勢は鹿児島川内原
ドを普及させ、2020年頃までにほとんどの人に個
発1号機、2号機の再稼動と連動している。
人番号カードを持たせることを目論んでいる。普及を
たんに、九州電力をはじめ各電力会社の事業運営上
急ぐ理由は生体認証システムを2020年東京オリン
の経済的理由だけでなく、国策としての原発推進が一気
ピックの入館規制に利用してテロリストの侵入を防ぐ
に、進められようとしている。原子力規制委員会の「審
計画だからだ。2007年から日本に入国を希望する
査基準」に合格したとして、四国電力の伊方原発と、関
すべての外国人(外交関係者など除く)に指紋採取と
西電力の高浜原発の再稼動が切迫しているのである。私
顔写真の撮影を義務づけ要注意人物が入国できない体
たち労働者人民の国の暴力を許さない団結の力でテント
制を敷いているが、そのデータも利用する計画だ。
を守り抜き、その確かな闘いをひとつの原動力として、
プライバシー侵害も深刻だ。年収や貯蓄などの資産
目の前に迫っている伊方・高浜の再稼動を阻止しよう。
はプライバシー(個人の秘密)に属し、人に知られた
現地の原発反対団体や、再稼動阻止全国ネットワーク
くない事柄だ。税務関係書類のほか、証券口座や銀行
の呼びかける現地反対行動にかけつけよう。同時にねば
口座、生命保険契約でもマイナンバーの記載が義務づ
り強く呼びかけられている上記電力会社の東京支社行動
けられるため、行政当局は証券取引や預金残高、保険
にも参加できるよう、わが組合も真摯に討論し、行動し
契約の内容を容易に知ることになる。介護保険では自
ていこう。
己負担割合の判定に所得だけでなく預金等残高も基準
とする仕組みが15年8月から導入されたが、マイナ
ンバーで資産状況がガラス張りになることで、こうし
、
寄
た仕組みが介護保険以外にも拡がる可能性がある。個
稿 社会保障改悪への道開く「マイナンバー」
人番号カードの発行は当初は任意だが、普及が進めば
義務化される可能性が高い。そうなれば個人番号カー
ドを持てない人は社会保障から締め出されてしまう。
「マイナンバー」が動き始めた。住民登録している
超監視社会を招き、社会保障の改悪を容易にするマイ
日本人と在留カードを持つ外国人に対して12桁の個
ナンバー制度を国の計画通りに進めさせてはならない。
人番号(マイナンバー)が付けられ、 通知カードが簡
マイナンバーについてさらに深く知りたい人、反対の
易書留で各世帯に配布されている。通知カードには個
意思表示の方法について詳しくは知りたい人は「番号
人番号カードの申請書がついていて、2016 年1月以降、
いらないネット」
(www.bango-iranai.net/)を見よう。
顔写真を添付して申請(パソコンやスマホからの申請
(フリーライター/丸田潔)
も可能)すれば、IC チップが搭載された顔写真付きの
※週刊現代11月7日号にも、
「受け取り拒否」の報道
個人番号カードが無料で発行される。個人番号カード
がありました。
(編集子)
撤去と日額2万円余りの損害金(総額3500万円余)
番号もカードもいらない!超監視社会
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2015 年 11 月 10 日発行
◆◆ ユニオン東京合同のお知らせ ◆ ◆
No.100
組合活動日誌
こころも命も奪う戦争国家化を
許さない!11・15集会
月 日 曜
活動内容
三里塚全国総決起集会・デモ
11 日 育成会分会
育成会近畿ブロック大会分会ニュース配布と呼びかけ
13 月 作業日
■日時:11月15日(日)13:30~
■場所:東京・市民活動ボランティアセンター会議室
A・B(JR飯田橋駅 2 分飯田橋セントラルプラザ 10F)
■主催:「良心・表現の自由を!」声をあげる市民の会
■講演:樋口陽一さん(憲法学者)
■資料代:500円
14 水 育成会分会 中労委命令書届く
16 金 岡庭組合員解雇無効裁判弁論準備
20 火 例会(組合全体会議)
10
ブリタニカ社前情宣
22 木
組織・財政会議
23 金 争団連統一行動
阿佐ヶ谷市民講座
戦争経済化へ突き進む安倍政権
24 土 全都反弾圧闘争総括会議
27 火 山田書院鎌取社長宅団交要求行動
■日時:11月19日(木)18:30
■場所:阿佐ヶ谷 劇団展望(杉並区阿佐谷南 3-3-32)
■主催:阿佐ヶ谷市民講座実行委員会
■講演:鎌倉孝夫さん(経済学者)
■参加費:1000円
28 水 ふじせ学研本社闘争
29 木 三役会議
1 日 全国労働者総決起集会・デモ
5 木 執行委員会
11 6 金 つぶせ!「現代の赤紙」裁判員制度 11・6最高裁デモ
10 火
戦争法廃止! 安倍内閣退陣!
11・19国会正門前集会
育成会分会会議
作業日
スケジュール
月 日 曜
■日時:11月19日(木)18時30分開始
■場所:国会議事堂正門前
■主催:戦争させない・9条壊すな!
総がかり行動実行員会
活動内容
育成会分会都労委調査 10:00~
ニセ可視化法案を改めて批判する・院内集会
15 日 こころも命も奪う戦争国家化を許さない集会 ★
阿佐ヶ谷市民講座・戦争経済化へ突き進む安倍政権
19 木
11
戦争法廃止!安倍内閣退陣!11・19国会正門前集会★
20 金 出労交シンポジウム
★
11 水
職場に波及する出版危機と労働組合の針路
21 土
11・20出労交秋季シンポジウム
国・この暴力の最たるもの!「公共性」に名を借りた
農地取り上げ反対集会
★
医療観察法廃止全国集会 13:30~文京区シビックホール
辺野古に基地は造らせない大集会 日比谷野音
1 火 定期執行委員会
■日時:11月20日(金)18:30~
■場所:東京しごとセンター 5F セミナー室
(JR総武線水道橋西口徒歩5分)
■主催:出版関連労組交流会議
29 日
12 16 水 育成会分会解雇無効裁判 弁論準備 11:00~
23 水 第15回組合定期大会 13:00~西神田コスモス館
国・この暴力の最たるもの!
★印は左側に詳細があります
「公共性」に名を借りた
農地取り上げに反対する集会
編集後記
組合の機関誌「闘華」が100号を迎えました。
毎月機関誌を発行するのは大変ですが、闘う労働組
合として、職場闘争の取り組み、団体交渉や、裁判、
労働委員会、また労働法制改悪や、組合員の取り組む
重要なテーマについても紹介してきました。
ユニオン東京合同は、今後とも行動しながら、情報
を発信し続けて行きます。
■日時:11月21日(土)13:30~
■場所:全水道会館(JR水道橋駅東口、
都営三田線水道橋駅A1出口)
■主催:市東さんの農地取り上げに反対する会
■資料代:1000円
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