科目名 生理学 (英語表記)Physiology 配当〔技/社 2/3 年次 前期 2 単位 必修/選択 講義〕 〔コーディネーター 武田 守(食品生理学研究室)〕 授業の概要 生体の機能を学ぶ生理学は解剖学とともには基礎医学の根幹をなし人の健康保持増進に密接に関わる生命科学を学 び、それを広く応用していくための必須の学問である。講義では生体機能の理解に必要な生体機能調節系の仕組みを 説明する。 教育目標 (ねらい) 生体機能は神経性調節系と液性調節系による“生体の恒常性維持機構”により調節維持されていることを理解し、人体の 生理機能の概略を説明でき、生体の恒常性維持機構の破綻が疾病につながることを学ぶ。 到達目標 成績評価方法 の割合 (1) 人体を構成する主な器官臓器の構造とその機能について説明ができる (2) 神経性および液性調節系による生体恒常性維持機構について説明できる。 (3) 正常な生体機能と疾病との関連を理解し説明できる。 規定の出席回数に到達した学生に対して定期試験で評価する 教科書 参考文献 人体の構造と機能, はじめの一歩のイラスト生理学、よくわかる生理学、シンプル生理学など(教科書は特に指定しない) 履修条件 高校までの生物、化学の知識 学習課題 配布されるプリントに示される講義のポイントと確認問題を理解するために復習を十分に行う。 (予習・復習) オフィスアワー 回 担当者 研究室に在室しているときは随時 連絡先:m-takeda××@azabu-u.ac.jp 食品生理学研究室(生命・環境科学部棟 3 階 309) 授業内容 1 武田 生理学序論と人体の機能:生理学を学ぶ意義、生体の恒常性維持機構(神経性及び体液性調節機構)について学ぶ。 人体の成り立ち(細胞、組織、器官、系統)、細胞の基本機能と構造、細胞内小器官について学ぶ。 2 武田 神経系の構造と働き:中枢神経と末梢神経系の概念、神経系を構成する機能単位、静止膜電位、活動電位の発生機序 について学ぶ。 3 武田 神経系の情報処理機序:興奮伝導の機序と興奮伝達(電気、化学シナプス)の仕組みについて学ぶ 4 武田 末梢神経系と中枢神経系の機能:脳神経、自律神経系の基本的特徴と機能、中枢神経系の機能的分類、大脳皮質の 機能局在、視床下部、延髄の機能を学ぶ 5 武田 骨格筋の収縮と運動制御:筋の分類、骨格筋の基本構造と収縮の仕組み(滑走説、興奮収縮連関)、運動単位、運動制 御のしくみを学ぶ。 6 武田 感覚総論と体性感覚:感覚の分類、適刺激。閾値、刺激強度の符号化、順応について学ぶ。体性感覚の中で痛覚、温、 冷覚と触圧覚の受容と中枢伝達機構の違いを学ぶ。 7 武田 特殊感覚:視覚、嗅覚、味覚、聴覚、平衡感覚に受容機構と中枢機序を学ぶ。 8 武田 内分泌の概念と視床下部、下垂体ホルモン:ホルモンの定義、種類、受容体とシグナル伝達について学ぶ。視床下部ホ ルモン、下垂体(前葉、後葉)ホルモンに分泌調節とその機能を学ぶ。 9 武田 内分泌各論(ストレス、血糖値、カルシウム代謝調節に関わるホルモン作用):副腎皮質、髄質ホルモンの分泌調節と生 理作用、膵ホルモンの分泌調節と生理作用、上皮小体、活性型ビタミンD3,パラトルモンの作用を学ぶ。 10 武田 血液:血液の働き、血液の細胞成分と血漿タンパクの働き,液凝固機序と血液型の判定方法について学ぶ。 11 武田 12 武田 呼吸:呼吸の重要性と呼吸器系の構造、呼吸運動の仕組み、肺容量、ガス交換の仕組み、呼吸調節機序を学ぶ 13 武田 消化吸収と排泄:口腔内消化(唾液分泌、咀嚼運動)、胃内消化(胃液成分と生理作用、分泌調節)、小腸内消化(膵液 分泌、胆汁分泌)について学ぶ。腎構造と腎機能、尿の生成、排尿反射について学ぶ 14 武田 体温調節:体温の定義、体熱平衡、体温調節機序(セットポイント)と発熱の機序を学ぶ。 15 武田 まとめ: 講義の中での重要項目の解説および質疑応答 循環:血液循環経路と血液循環を維持する心臓のポンプ機能(心臓の構造、心筋の特性、刺激伝導系、心電図、 全身循環機能の調節機序(圧受容反射、血圧)について学ぶ。
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