科目名 タンパク質工学 (英語表記)Protein Engeneering 配当〔バ:3 年次 後期 2 単位 必修 〔コーディネーター 案浦 健(非常勤講師)〕 講義〕 授業の概要 バイオテクノロジーの進 歩 に伴 い、タンパク質 はさまざま(有 益 )な形 へと改 造 ・合 成 できるようになった。この様 なタンパク質 エンジニアリングは、 新 しい知 見 をもたらす基 礎 研 究 として重 要 なだけでなく、人 類 に多 大 なる恩 恵 を与 える有 用 性 も併 せもつ。本 授 業 では、前 半 ではタンパク質 の基 礎 的 な背 景 や最 新 情 報 などを学 び、後 半 では多 岐 にわたる応 用 例 と原 理 の一 端 について学 習 する。 教育目標 (ねらい) タンパク質は、食・医療・科学・産業のいずれの分野においても重要なパートを担っており、その特性や応用性などを理 解しておくことは極めて重要である。本授業では、タンパク質の性質や機能を理解するとともに、その応用・発展性などの 理解を深めることを目標とする。 到達目標 タンパク質の基礎知識(機能・特性)、タンパク質エンジニアリングの実用例などついて知識を習得・理解し、その原理・応 用事例について説明できる。 成績評価方法 の割合 定期試験 80%、レポート 10%、平常点 10%で評価する。 教科書 参考文献 オリジナルのプリント、および参考書を適時提示する。 履修条件 授業は、学生との対話を発展させながら行う予定であり、積極的な参加を期待する。 2 年次までに学んだ、遺伝子科学・細胞科学などを復習しておく。 学習課題 過分な予習は必要としないが、これまで学んだ知識を整理しておく。各回の授業において、プリントなどを配布するので (予習・復習) 復習などに利用する。 オフィスアワー 回 授業の前後 (メールによる連絡) 担当者 連絡先:学内 e-mail(annoura××@niid.go.jp) 授業内容 1 案浦 身近にあるタンパク質: 総論として、医薬・化粧品、食品、洗剤、環境など身の回りに存在するタンパク質の例について学ぶ。 2 案浦 タンパク質の形 1: タンパク質の基礎知識(アミノ酸、タンパク質の構造・結合様式など)について学ぶ。 3 案浦 タンパク質の形 2: 高次構造(二次構造から四次構造、高次構造予測など)について学ぶ。 4 案浦 タンパク質の形 3: 分子間相互作用・翻訳後修飾(タンパク質インタラクション、活性化/抑制化、機能変化など)について学ぶ。 5 案浦 タンパク質の一生 1: タンパク質の生成と成熟などについて学ぶ。 6 案浦 タンパク質の一生 2: タンパク質の分解、品質管理、疾患との関わりなどについて学ぶ。 7 案浦 タンパク質を調べる: タンパク質の様々な性質を解析する手法などについて学ぶ。 8 案浦 バイオテクノロジーとタンパク質工学: バイオエンジニアリングの総論として、様々な実用例・簡単な原理などについて学ぶ。 9 案浦 タンパク質を改造する前に: 酵素・受容体・輸送・生物間における差異など、タンパク質の具体的な機能・違いなどについて学ぶ。 10 案浦 タンパク質を改造する: エンジニアリングという発想(蛍光・発光タンパク質、タグ付加、その他の改良・改変・カスタマイズなど)について学ぶ。 11 案浦 医学・生命科学への応用 1: ゲノム創薬、カビと抗生物質、バイオインダストリー(主に創薬関係)などについて学ぶ。 12 案浦 医学・生命科学への応用 2: ワクチンエンジニアリングと病原体(ワクチン開発におけるタンパク質工学の貢献)などについて学ぶ。 13 案浦 医学・生命科学への応用 3: 疾患検査とバイオエンジニアリングについて学ぶ。 14 案浦 タンパク質/バイオエンジニアリングが開拓する未来: ヒト・環境・地球におけるタンパク質工学が貢献できる可能性や展望などについて学ぶ。 15 案浦 質 問 と解 説 、まとめなど
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