収 入 印 紙 不動産仮処分命令申立書 2000 円 平成 鹿児島地方裁判所 川内支部 年 月 日 御中 債権者代理人弁護士 清 水 当事者の表示 別紙当事者目録記載のとおり 仮処分により保全すべき権利 所有権移転登記抹消登記手続請求権 申 立 て の 趣 秀 郎 旨 債務者は、別紙物件目録記載⑴⑵の土地について、譲渡並びに質権、抵当権及 び賃借権の設定その他一切の処分をしてはならない。 との裁判を求める。 申 立 て の 理 由 第1 被保全権利 1 申立外詐害一郎に対する貸金債権 債権者は、別紙物件目録記載の各土地を加担次子へ譲渡した譲渡人・詐害一 郎に対して、平成 年 月末日を弁済期とする金 円の貸金債権を 有している(甲1)。 2 本件詐害行為 債権者は、平成 年 月 日に詐害一郎を被告として貸金請求訴訟 -1- を鹿児島地方裁判所川内支部に提起した(甲2)。 その後、債権者は、貸金の回収について不安を抱いたため、詐害一郎の財 産状況を調査したところ、詐害一郎には別紙物件目録記載の土地(以下「本 件各土地」という。)のほかめぼしい財産はないことが判明した。 なお、詐害一郎は本件各土地のほかに畑や田を 筆所有している(甲3) が、これらはいずれも資産価値に乏しく、また農業委員会の許可を得なけれ ば所有権移転登記ができないため換価も見込めない。そして、同 筆の畑 や田も、以下に述べるような本件各土地と同様、代物弁済を原因として加担 次子へ所有権移転の仮登記がなされ、さらに加担次子から債務者へ売買を原 因として仮登記所有権移転の仮登記がなされている。同 筆の土地が仮登 記にとどまったのは、農業委員会の許可を得ることができなかったことによ るものと思われる。 このように、詐害一郎には本件各土地のほかめぼしい財産がなかったにも かかわらず、詐害一郎は、本件各土地について加担次子に対し、平成 月 る平成 年 日に代物弁済を原因として所有権を移転し、前記訴訟提起後であ 年 月 日その旨の登記手続きを済ませていたことが判明し た(甲4)。 また、加担次子は、本件各土地について債務者に対し、前記訴訟提起後で ある平成 年 月 日に売買を原因として所有権を移転し、同月 日その旨の登記手続きを済ませていたことが判明した(甲4)。 加担次子は詐害一郎の長女であって、深く利害関係を有しているところ、 詐害一郎が多額の債務を負担していることから、債権者から請求を受けるの を妨げる目的をもって、前記のような代物弁済契約を仮装したものである。 このことは登記原因において平成 年 月 日に代物弁済があったよ うに記載されているものの、所有権移転登記それ自体が前記訴訟提起後にな されていることからも窺えるところである。 -2- また、債務者は、詐害一郎の長女加担次子の夫であり(甲5)、詐害一郎 が多額の債務を負担していることから、債権者から請求を受けるのを妨げる 目的をもって、前記のような売買契約をしたものである。 かかる経緯に照らして、詐害一郎及び加担次子は、明らかに債権者を害す る目的をもって、詐害一郎の唯一の資産である本件各土地を加担次子に譲渡 したものである(甲6)。 3 被保全権利のまとめ よって、債権者は、本件各土地につき、加担次子への前記代物弁済契約を詐 害行為として取消し、所有権移転登記の抹消登記手続きを請求する権利を有す る。 第2 保全の必要性 債権者は、加担次子らに対し、詐害行為取消訴訟を提起すべく準備中である が、債務者は前述の通り貸金訴訟が提起された後に本件各土地につき所有権移 転の登記を受けるなど本件各土地の処分に関わってきたのであり、今後さらに 第三者に所有権を移転するなど画策している模様である(甲6)。 従って、さらに処分されると、本訴の目的を達することが不可能となるので、 その保全のため、本件申立てに及ぶ次第である。 疎 甲1 判決書 甲2 訴状 甲3 全部事項証明書 甲4 全部事項証明書 甲5 戸籍謄本 甲6 報告書 明 方 -3- 法 添 付 書 1 甲号証 類 各1通 2 固定資産評価証明書 通 3 訴訟委任状 1通 -4- 当 債権者 〒 - 事 者 目 録 鹿児島県薩摩川内市 川 〒895-0026 内 太 郎 鹿児島県薩摩川内市東向田町2-33 下迫田ビル3階(送達場所) 申立債権者代理人弁護士 電 債務者 〒 - 清 水 秀 話 0996-27-4321 ファクシミリ 0996-27-4332 郎 鹿児島県薩摩川内市 加 -5- 担 三 郎 物 ⑴ ⑵ 所 在 地 番 地 目 地 積 所 在 地 番 地 目 地 積 件 目 薩摩川内市 薩摩川内市 -6- 録
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