広報誌 No.168(2015年6月2日)

社会医療法人同心会
広報誌「和」
社会医療法人同心会職員
2015 年 6 月 2 日発行 No.168
同心会 TQM 推進部 関 孝
各位
The 宮崎探訪
高木 兼寛(1849∼1920)
最終話
脚気は、日本が基礎知識とした「ドイツ医学」と「イギリス医学」が問題ではなく、陸
軍・海軍との相容れない偏見によって多くの犠牲者を出した。陸軍:石黒忠悳・森林太郎
等が否定した「栄養説」
。「江戸患い」と言われた時代から明治、大正と多くの死者を出し
たこの病は 1920 年、
「ビタミンの欠乏」が原因と結論を出した。
兼寛の功績は脚気の予防に限らず多岐にわたる。その一つは「資生堂」との関係である。
1872 年(明治 5 年)、海軍薬務局長であった福原有信(ゆうしん)がその官を辞し、前身で
ある調剤薬局を銀座に開業、兼寛が海軍病院の調剤を任せたことで、資生堂は一躍有名とな
る。
1888 年:日本初の練り歯磨き「福原衛生歯磨石鹸』を、
1897 年には化粧水「オイデルミン」を発売。1917 年には化
粧品部門を独立させ、今日の「資生堂」の礎を築いた。
また福原は 1888 年には、設立発起人として帝国生命保険
(現:朝日生命)の設立に加わり、社長として生命保険の普
及に貢献した。創設者:加唐為重(かからためしげ)海軍主
計見習士官は「どの国を訪れても最も立派な建物は銀行か生
命保険の会社である」ことに気づき、設立を目指すが上手く
行かない。そこで兼弘は資生堂の福原を通じ支援し、設立後も相談役・顧問として支援を
続けている。
1897 年(明治 30 年)、今では当然となった「神前結婚式」を日比谷大神宮において日本で
初めて媒酌したのも兼寛であった。
1898 年(明治 31 年)、兼弘 50 歳の時、神武天皇御降誕大祭会を設立しその幹事長に就任、
神武天皇が祭神である宮崎宮(現:宮崎神宮)社殿大改装のために全国から寄付を集め、1907
年(明治 40 年)竣工し皇太子のちの大正天皇をお招きし式典を行った。
これが現在の宮崎神宮大祭「神武さま」をスタートさせるきっかけにもなった。
1920 年(大正 9 年)3 月 21 日持病の腎炎が再発し、4 月 12 日重篤となり翌 13 日、72 歳
で波乱の生涯を終えた。法命「報国院殿慈心行照大居士」、東京:青山墓地に納骨された。
※ 宮崎県総合文化公園内に 6 名の銅像がある。その中に高木兼寛先生も含まれている。
他 5 名は市内在住であれば・・・・・
(完)
参考・引用
*「脚気をなくした男高木兼寛伝」
*麦飯男爵
1/6
松田
誠著(講談社)1990
高木兼寛の生涯(MRT 宮崎放送)1988
1.
2.
3.
4.
同心会マネジメント
TQM 推進室からのお知らせ
全体研修報告会
職員健診受診率報告
5. 春草苑より
6. 売店・喫茶・憩いの場のご案内
7. だきっこ保育園より
1.同心会マネジメント
電子カルテ導入後の運用と問題点
古賀総合病院
臨床検査技術部
部長
田邉
誠喜
当院での電子カルテ導入と相まって、これまでの検体検査シ
ステムの更新に加え生理検査システムでの運用が開始されま
した。検体検査システムは従来からの OS のバージョンアップ
に伴いシステム等の変更により、電子カルテ(診療科)からの
依頼はオーダーリングシステム運用時とほぼ同様ですが、結果
報告が従来の紙報告運用から電子カルテ上での報告に移行しました。このことで報告の並
び順(親項目、子項目の順)や結果報告が入っていないなど不具合が発生しています。その
都度システム変更等により対応しておりますが、結果報告は実際画面から診療側で閲覧で
きる分もありますので、その都度連絡していただければ対応いたします。
画像報告(PDF ファイルやスキャナーされたファイル)は結果参照画面とは別に患者毎の
レポートにより確認することが可能になりました。また、電子カルテ導入前から紙依頼で運
用していた細菌、輸血、生理検査は電子カルテより依頼するようになり、結果もそれぞれ参
照画面にて閲覧できるようになりました。一方、病理、細胞診検査は電子カルテにより検査
オーダーを行い病理、細胞診依頼書を印刷して、以前と同様に伝票に必要事項を記載できる
ようになっています。結果は病理 Web で閲覧できます。要望事項として検査関連結果を一つ
の画面で閲覧できるようにとの改善提案もありますが、システム会社からの回答は現シス
テム運用では難しいとのことです。また、電子カルテ端末より外来で迅速結果報告が全て報
告されているにも関わらず 完 にならず 中 のままで表示される現象もあり、この対応
としては依頼される時点で、迅速項目のみに絞って依頼できるように改善しております。以
上の検査結果は一部の項目を除き、1時間以内に報告できるように取り組んでいます。
臨床検査技術部の業務は池内の臨床検査技術部と駅前検査室の 2 箇所に分かれており、
健診部門を含め外来部門の迅速検査以外は池内検査にて実施しています。その稼働実績は
双方合わせ生理機能検査の心電図検査(700 件/月)、超音波検査(表在、腹部、心臓)
(850
件/月)、検体検査は採血業務をはじめとして血液検査(6,000 件/月)
、生化学・免疫検査
(6,500 件/月)、尿一般検査(3,500 件/月)、細菌検査(350 件/月)、病理・細胞診検査
(500 件/月)等の業務を行なっています。これらの検査業務に関連して検体検査迅速加算、
検体検査管理加算、輸血管理加算、院内防止対策加算、時間外緊急院内検査加算が算定され
ます。また、各種委員会(糖尿病教育運営委員会、クリニカルパス委員会、輸血療法委員会、
感染制御委員会)に参加することで、他職種との連携を図り臨床検査技師としての役割につ
いて活動しています。最後に臨床検査技術部の中期長期計画は 検査体制を見直し検査レベ
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ルを維持し、正確で信頼できるデータを提供して顧客満足度を下げないようにする として
おり、今年度方針として電子カルテ、検査システムの更新に伴い 業務マニュアルの共有を
図る
とし効率化を目指したいと考えています。
2.TQM推進室からのお知らせ
◆2015 年度
内部監査
2015 年度内部監査は 7 月 21 日(火)∼8 月 7 日(金)の期間で実施する予定です。
詳細が決まり次第、内部監査員を含む関係者へ連絡いたします。
内部監査員へは、監査方針等の説明会を行う予定です。
◆提出物について
年度方針を達成する活動についての四半期進捗報告月が 7 月となっています。
各部署、「実行計画・実績報告書」に 4∼6 月のまとめをお願いします。作成年月日に
7/6 と記入しご提出をお願いします。
提出物:「実行計画・実行計画書」の紙帳票および電子データ
※紙帳票は作成押印、電子データは最終版であることを確認の上、提出を
お願いします。
提出日:2015 年 7 月 6 日(月)10:00 まで
提出先:TQM 推進室
「実行計画・実績報告書」の別紙が必要な方はダウンロードをご利用ください。
※イントラネット TOP→TQM 推進室→ダウンロード
→中長期計画および年度方針と実行計画・実績報告書
3.全体研修報告会
看護部
副統括看護部長
比惠島 知子
同心会各部署・委員会等活動報告会を 5 月 20 日に実施しました。今回の発表は、
「2014 年度看護部 3 年目研修のまとめ」を 3 階東病棟財津恵美助産師、
「CDE
L誕生と今後」を中山加代糖尿病認定看護師、「鍼灸室の活動について」を片山
祐一先生という3演題でした。それぞれに図表や写真、症例を示して大変わかり
やすくまとめられており、参加者は同心会の活動を理解する機会になりました。
参加人数が 55 名とやや少なかったことが残念です。次回は 11 月 18 日を予定し
ています。発表を希望する部署・委員会・個人を募集しています。希望のある方
は教育訓練委員会までお知らせください。
同心会教育訓練委員会
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4.職員健診受診率報告
古賀総合病院
総務課
職員健康管理担当
谷山
里美
労働安全衛生法の規定に基づき、事業者には、労働者に対する健康診断の実施義務が課せ
られています。
一般的な健康診断としては、定期健康診断を年 1 回実施すること、深夜業務従事者や電離
放射線従事者は半年に 1 回実施することとなっており、その結果を労働基準監督署長に提
出する必要があります。それにも増して、毎日の業務や生活を安心して過ごせるよう全職員
に健康診断を受けて頂きたいと考えております。
同心会の職員健診では、昨年 12 月∼今年 3 月までに行われた職員健診の受診率が 97.6%
と、労働安全衛生法に基づく定期健康診断の受診率 87.0%(平成 23 年度宮崎労働局)より
も大きく上回っており、全職員の皆様の健康診断への意識の高さが感じられます。
今後もこの受診率をキープし、さらには 100%を目指すためにも、未受診の方に対する受
診勧奨の声かけや、定期受診があるために健康診断を受けていない方へは代替書類を提出
して頂くなどの対応を行っていきたいと思います。
6 月からは、夏の職員健診も始まります。前回の職員健診よ
り高い受診率となるよう、皆様のご協力をお願いします。
なお、冬の健康診断の二次健診受診状況についてのアンケー
ト調査も実施中です。お手元にアンケートが残っている方は、
総務課まで返却していただきますようお願いします。
5.春草苑より
春草苑:介護福祉士主任
金丸幸成
春草苑では毎年 3 月と 9 月の行事の際には、家族
に参加を呼びかけるバイキング形式の昼食を提供し
ています。3 月の行事は「春祭りバイキング」と題
し、72 名の
家族に参加
していただ
き、職員によ
る余興や栄養管理室の職員が真心を込めて準備を
してくれたバイキング料理で楽しい時間を過ごし
ていただきました。
多数の家族が参加されるこの機会を利用し、
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2015 年 4 月からの介護報酬改定の説明を行い、それと同時に、新しく作成した「入所利用
契約書」と「重要事項説明書」の取り交わしをすべての利用者の方と行いました。
春草苑の 2015 年度の方針は前年と同様、下記の
内容になりました。
「安定した経営と維持」に関しては、①在宅復
帰・在宅療養支援機能加算の算定、②認知症専門ケ
ア加算の算定、③短期集中リハビリテーション加
算の算定、④占床率 95%の確保、通所リハビリ 1 日
16 確保としました。
「資質向上に伴う人材育成」に関しては、①介護支
援専門員、認知症ケア専門士、認知症介護実践者研
修、認知症介護リーダー研修、各1名以上、②全体研修の参加率 75%以上としました。
全職員が目標達成に向け一致協力して取り組んでいきます。
6.売店・喫茶・憩いの場 のご案内
5 月 1 日より、喫茶室(ラ・パセ・
デラ・メンテ)の一角に『憩いの場』が
オープンしました。
『憩いの場』は、来院者におくつろぎい
ただくフリースペースです。
飲食(持ち込み)もできますので、ご来
院の皆さまへご案内ください。
★売店のご利用について
年中無休
午前 7:00∼午後 9:00
平日のみ営業
午前 9:00∼午後 4:00
平日のみ使用可
午前 8:00∼午後 4:30
(セブン・イレブン)
★喫茶室のご利用について
(ラ・パセ・デラ・メンテ)
★憩いの場のご利用について
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7.だきっこ保育園より
7 月より毎月1回の予定で、園解放「わくわくひろば」
を開催いたします。
日にち:7/8、8/12、9/9、10/14、11/11、12/9、
平成 28 年 1/13、2/10、3/9
(毎月第 2 水曜日に予定しています。)
時間:10:00∼12:00
場所:だきっこ保育園
(お子様だけのお預かりはしておりません。
保護者とお子様ご一緒に参加していただきます。)
内容:水あそび、絵本の読み聞かせ、ふれあいあそび、戸外あそび、
など
対象:育児休暇中の同心会職員とそのお子様
※現在育休中のお知り合いの方にもぜひ
お伝えください。
お申込み・お問い合わせ先:だきっこ保育園
担当
小川
尚、このお知らせは、グループウェアでも配信していきま
すので、そちらもご覧ください。
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