資料3-1(PDF:326KB) - 草津市

資料 3
草津あんしんいきいきプラン第5期計画
系統
基本目標
進捗状況
施策目標
進捗状況
在宅ケアに必要なサービスのうち、介護保険制度によるものの整備は初年度としては順調に進んでおり、小規
模多機能居宅介護事業所2施設の整備事業者の決定と、24時間対応のサービスである定期巡回・随時対応型
訪問介護看護の事業所の指定は終了している。複合型サービス事業所の整備については、今後既存の小規模多
(1)在宅ケアの推進
機能居宅介護事業所に対して働きかけを行い、複合型サービス事業所への転換をすすめる予定である。
また、介護保険制度外のサービスとしては、外出支援サービスや緊急通報システムの設置などこれまでも取り
組んでいた事業を継続して実施しているが、在宅サービスについては必要に応じてサービスの見直しを図って
いく予定である。
個々のケースの課題解決を行うための会議については必要に応じて開催されこれまでも成果をあげていたが、
地域課題の検討や見守りを進めていくシステムとしては不十分であり、地域の福祉資源の情報収集や整理、ケ
アマネジメントにおける活用といった部分についても不十分であった。
(2)地域ケアネットワークの体制 今年度の取り組みとしては、モデル事業として1つの学区で実施している医療福祉についての会議を各小学校
整備
区に広げる動きや、社会資源情報を一覧にして相談業務に活用するなど、新たな取り組みを進めている状況で
ある。
あんしんプラン
また、平成25年度に日常生活圏域(中学校区)ごとに支援センターを設置予定であり、今年度は設置に向け
1.地域包括ケアの推進
た人員と場所の確保や業務の平準化、機能分担の検討などを行っている。
見守りが必要な高齢者に対する支援体制については、小地域ネットワークや地域サロン、老人クラブの活動、
民生委員児童委員や隣保館を通じた見守り活動の中で一定の成果をあげてきており、これらの事業については
今年度も引き続き継続して事業を進めている。
(3)見守り支援体制の推進
特に、小地域ネットワーク活動におけるサポートネットワーク事業の充実や市民コーディネーター(福祉活動
推進員)の育成、災害時要援護者避難支援プランを進める過程で民生委員児童委員が戸別訪問し、町内会や自
主防災組織と協力することによって支援体制ができつつあることなど、徐々にではあるが見守りに関する取り
組みが進められている。
高齢者が在宅で生活するうえでは医療面での配慮が必要な方が多いことから、介護と医療のどちらの方面から
も支援できるツールとして在宅療養手帳の開発をしているが、在宅療養などの体制はまだ十分ではない状況も
(4)介護と医療の連携の推進
見受けられる。
今年度は、普及が遅れている在宅療養手帳の普及推進、歯科医師会とケアマネジャーの連携による口腔ケアの
推進、かかりつけ医をもってもらうための啓発などを行う予定である。また、今年度から本格的に取り組みを
進めている介護保険のケアプラン点検や医療突合点検を通じて、不適切な給付の削減に努めていく予定である。
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系統
基本目標
施策目標
進捗状況
これまでもいきいき百歳体操や、草津歯(し)・口からこんにちは体操の出前講座を通じて、介護予防の効果(柔
(1)啓発活動の推進
軟性、歩行速度のアップ、平衡感覚の改善、口腔機能を保持することの重要性等)を啓発してきたが、取り組
む団体も年次的に増加しており、全体レベルとしては介護予防への意識は高まってきているといえる。
今年度についても、同様に取り組みを継続しており、さらに多くの方への普及啓発を図っていく予定である。
介護予防に関する各種教室を開催しており、教室終了後には地域のいきいき百歳体操や草津歯・口からこんに
ちは体操の実施団体の紹介を行ったり、教室で学んだ体操を継続して行うよう働きかけている。
2.介護予防の推進
いきいき百歳体操等の介護予防の自主グループへは、体操の指導や相談、DVD・おもり等の無料貸し出しを行っ
(2)介護予防事業の充実
ている。また、地域で積極的に介護予防をすすめてもらえるサポーターの養成も行っている。
この他、介護サービス事業所の希望事業所にいきいき百歳体操の研修会を開催し、介護認定を受けている方に
も体操の普及を図るなどの取り組みを行っている。
今後、高齢者の状態に合わせて総合的にサービスを導入していくため「介護予防・日常生活支援総合事業」に
ついての検討を行う予定である。
認知症対策連絡調整会議を充実し認知症対策のネットワークを強化することが計画内の施策目標であるが、当
あんしんプラン
会議では、これまで主に認知症の早期発見・早期対応を柱に関係者が参集して議論を深めあってきた。その結
果、一定の成果をあげられたことから、今年度からは次なるステップとして、単なる情報交換で終わらない「顔
(1)認知症対策の推進体制の強化
の見える関係づくり」を目指し、課題別にワーキンググループ(啓発、早期発見・早期対応、権利擁護、地域
見守り、認知症ケアの5つ)を設置し、
(仮称)認知症対策推進会議として開催する予定である。
最終的には、地域で認知症の人やその家族がいきいきと自分らしく生活できる社会の構築を行うことを目標と
する。
3.認知症対策の推進
啓発活動としては、認知症サポーターの養成と認知症キャラバン・メイトの育成に軸を置いて取り組みを進め
ている。認知症サポーターの養成については、厚生労働省の指針に基づき今後も引き続き認知症サポーターの
養成を継続していくとともに、特に、小・中学校や徘徊SOSネットワークに協力いただいている事業所、市
(2)啓発活動の推進
職員等に対し重点的に講座を実施できるよう、協議を進めている状況である。
また、認知症キャラバン・メイトについては、より充実した講座の内容としていけるよう、新規のキャラバン・
メイトを養成するとともに現役のキャラバン・メイトのスキルアップを図っていくよう取り組みを進めていく
予定である。
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系統
基本目標
施策目標
進捗状況
地域のネットワークづくりを推進する一方、地域密着型サービス事業所を地域の情報発信や交流の場として活
用することで認知症の高齢者の早期発見と対応につなげたいと考えている。
地域のネットワークづくりについては、前述のワーキンググループと(仮称)認知症対策推進会議の取り組み
(3)認知症の高齢者の早期発見と を進めることでネットワークの構築を進めていく予定であり、地域密着型サービス事業所の地域拠点化につい
対応
ては、各事業所の運営推進会議やグループホーム・小規模多機能型居宅介護事業所会議で地域住民が認知症の
ことについて気軽に相談することのできる体制(住民が事業所へ出向く機会を増やせるような体制)を整備す
るための協議・相談を行っている。また、これらの事業所が、地域住民にとって気軽に相談できる窓口になる
よう、まずは、事業所職員の「認知症キャラバン・メイト」への登録を協議・調整中である。
認知症ケアの向上にむけて、介護保険サービス事業所に専門性の高い情報提供と研修について検討し推進する
ことについては、認知症介護実践者研修、認知症介護実践リーダー研修などの関係団体から発信される認知症
研修に関する情報を地域密着型の事業所に改めて市から提供し、必要に応じて推薦等を行っているが、市独自
の認知症研修の実施には至っていない。
認知症徘徊高齢者などの行方不明発生時に対するセーフティーネットの充実については、警察や消防、タクシ
(4)介護サービス等の充実
あんしんプラン
3.認知症対策の推進
ー協会やバス協会などで組織される「認知症SOSネットワーク会議」を開催し、関係機関の連携を図るとと
もに、認知症高齢者が徘徊した場合でも可能な限り早期発見ができるよう、メール配信システムを構築してい
く予定である。
また、重度の認知症の方に対して、国が定める居宅介護サービス費支給限度額に草津市独自の施策として一定
額を上乗せして給付する「認知症高齢者等居宅介護サービス費支給限度額上乗せ事業」の取り組みを、今年度
も継続して実施している。平成22年10月から開始したサービスであるが、年々利用は拡大し給付費も上昇
傾向にある。
権利擁護については、地域福祉権利擁護事業の推進と成年後見制度活用が大きなポイントとなる。
地域福祉権利擁護事業の利用者は除々に増加してきており相談内容も多様化していることから、自立生活支援
専門員の複数設置、生活支援員の増員を実施した。また、権利擁護事例検討会や虐待判定・対応方針会議を定
期的に開催することで、情報交換・共有をし、成年後見制度への移行が考えられる権利擁護事業の利用者につ
いて、速やかに移行ができるように努めている。
(5)権利擁護
一方、成年後見制度については、成年後見センターもだまへ「成年後見制度利用促進事業」において相談業務
および成年後見制度利用の啓発事業等を委託し、成年後見制度利用の普及に努めており、ケアマネジャーに対
しても、成年後見制度の専門相談窓口として成年後見センターの周知を行っている。
また、高齢者虐待については、地域包括支援センター業務委託に向けての高齢者虐待対応マニュアル見直しの
実施や、関係職員の質の向上を目的とした研修実施の検討、サービス事業所に対しては実地指導や集団指導の
中での身体拘束ゼロおよび高齢者虐待防止への啓発を行っている。
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系統
基本目標
施策目標
進捗状況
草津中学校区および玉川中学校区に1箇所ずつ計2箇所(定員58名分)の小規模特別養護老人ホームについ
て、6月下旬に事業者公募を行ったが応募は0件であった。
(1)介護保険施設の整備
このことから、計画では草津中学校区および玉川中学校区の圏域に限定していたが、今年度中の事業所整備を
めざし、現在未整備の新堂中学校区および老上中学校区を加えた計4学区に範囲を広げて、再度公募を実施(募
4.介護保険施設および高齢者の住
集期間:9月24日~10月23日)している。
まいの整備
高齢者世帯が安心できる賃貸借関係の構築を支援する「滋賀あんしん賃貸支援事業」の啓発をホームページの
掲載を通じて行っており、60 歳以上の者については公営住宅の入居時に、入居要件面での優遇制度(所得要件
(2)高齢者の住まいの整備
や人数要件など)を実施している。
また、新設されたサービス付き高齢者住宅については、必要に応じて窓口で情報提供を行っているが、現在の
ところ介護保険関連施設(住所地特例対象施設等)の具体的相談はない状況である。
介護サービスの質の向上と円滑な利用を進めるために、啓発、介護給付の適正化、介護相談員の養成、情報提
供や相談体制等の充実を目標として取り組みを行っている。
啓発については、介護保険・高齢者福祉サービスの啓発パンフレットである「高齢者をささえるしくみ」の発
あんしんプラン
行、65歳到達や転入時、当初の保険料額通知や年度途中の資格取得者に対する賦課決定通知時に送付するミ
ニパンフレット等により周知を行う一方、出前講座で「みんなの介護保険制度」を開催し、併せて地域や団体
に対して啓発を進めている。
介護給付の適正化については、要介護認定と介護給付の両面から取り組みを進めており、公平な介護度判定を
5.介護サービスの質の向上と円滑な利用
行うための合議体の委員構成の変更や新規委員への研修の実施、ケアプラン点検や医療突合点検による不適切
な給付費削減への取り組みを進めている。
介護相談員の養成は、平成24年度中に他市の実施方法等を調査し、草津市においてどのように導入するかを
検討しており、予算化は平成25年度以降を予定している。
情報提供や相談体制等の充実については、地域密着型サービスの指導担当者を配置と職員間での介護給付等に
関する知識の共有化を図りレベルアップを図ることで、利用者や家族からの介護サービスに関する相談等に対
して複数の職員が迅速に対応できる体制づくりを行っている。情報提供の面では、現在ホームページに市内地
域密着型サービス事業所に関する概要情報を掲載しているが、今後ホームページを活用した更なる情報提供に
ついて検討していく予定である。
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系統
基本目標
施策目標
進捗状況
くさつ市民キャンパス「立命館びわこ講座」
、淡海生涯カレッジ草津校、第50回草津市美術展覧会、第51回
草津市民文化祭、第28回草津市民音楽祭、くさつ市民アート・フェスタ2012、俳句のまちづくり事業、
まちづくり講座、シニア健康スポーツ教室、やすらぎ学級、高齢者つどい推進事業などの実施を通して学習や
活動の場を提供している。
また、地域協働合校推進事業での「地域学習社会」づくりの推進や、ロクハ荘やなごみの郷、各隣保館におけ
る各種講座や清掃活動、楽器演奏、編物教室、カラオケ教室などの行事の実施は、高齢者の生きがいづくりや
交流の機会づくりに貢献している。
高齢者の新たな役割と生きがいを見出すための就労支援については、シルバー人材センターが就業機会の提供
や地域に根ざした事業を積極的に進めており、登録会員数も600人を超えているが、市からは当センターに
(1)社会参加、学習活動の促進
対して補助金を交付しバックアップを行っている。
ボランティア活動の推進については、「ゆうゆうびとバンク」(学習ボランティア登録情報)に登録いただいた
方を地域での講座・イベント・教室などに講師として活動いただくための支援を行うとともに、これら登録者
の活動の場として別途講座を開催している。また、社会的・地域的課題についての学習する人材育成講座であ
いきいきプラン
1.高齢者の社会参加・生きがいづく
るボランティア養成講座も実施している。
り対策の推進
啓発の面では、これらの学習情報を年2回発行の草津市生涯学習ガイドブック「誘・遊・友」へ掲載すること
や、地域パートナー情報誌を全戸配布することにより地域住民に地域での活動およびイベント等を周知するこ
とで、地域コミュニティの振興を図っている。
また、地域での拠点施設の活用の面からは、市民センターやロクハ荘、なごみの郷を、介護予防や健康づくり
の拠点として、さらに活用していく予定である。
地域サロンの活動や隣保館での高齢者同士や異世代との交流を通して、家に閉じこもらないように働きかける
ことで閉じこもり予防の推進を目指している。
地域サロンは設置数が年々増加しており、1サロンあたりの開催回数も増加する傾向にあり取り組みが年々充
実してきている状況であり、今後も市域全域での設置を目指して推進していく予定である。また、各隣保館の
(2)閉じこもりの予防の推進
利用については、平成24年度8月末現在の延べ人数で12,000人を超えており、閉じこもり予防に対し
て一定の効果を挙げていると考えられる。
団塊の世代に対する施策としては、ロクハ荘やなごみの郷で活動しているサークル活動状況を把握し、参加意
向のある市民の方への案内と、市民の認知症への正しい理解を深めるために実施している「認知症サポーター
養成講座」の進行役を担うキャラバン・メイトへの登録の呼びかけを行っている。
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系統
基本目標
施策目標
進捗状況
高齢者が住みやすい環境を整えるために、今ある物理的な段差などの障害の改修(バリアフリー)と、新しく
つくる建物などには最初から物理的な段差などの障害をつくらない(ユニバーサルデザイン)取り組みを行っ
ている。
具体的には、
「草津市バリアフリー基本構想」に基づきJR草津駅・南草津駅周辺の重点整備地区内のバリアフ
リー化を進めるとともに、ユニバーサルデザイン化については「だれもが住みたくなる福祉滋賀のまちづく条
1.高齢者の社会参加・生きがいづく
り対策の推進
(3)高齢者が住みよいまちづくり
例」に基づいて、施設を建築する際の届出書の内容を審査し、助言・指導を行っている。
また、公共交通機関がなく移動が不便な地域については、小型バスである「まめバス」の実証運行を通して利
用者の動向などを調査しており、平成25年度の本格運行までに路線の変更や廃線を検討し、持続可能な運行
システムを構築する予定である。
総合的な公共交通ネットワークの整備については、人口減尐・高齢社会に対応した交通環境の整備や、公共交
通を軸とした集約型都市構造の実現を目指し、交通政策とまちづくりが一体となる交通ネットワークの推進を
はかるため、今後5~10ヵ年の計画を定める「草津市総合交通戦略」を今年度に策定予定である。
いきいきプラン
市民の健康づくりについては、「健康くさつ21」計画に沿って推進することから、「健康くさつ21計画推進
会議」を開催し、1人でも健康づくりに取り組む人を増やすための方策の検討・提言、啓発媒体等の作成、イ
ベント等への参画を行っている。一方、現在の「健康くさつ21」計画については目標年度が平成24年度ま
でであることから、現在は第二次計画策定にむけて、「草津市健康づくり推進協議会」「健康くさつ21計画推
進会議」を開催し、事業の評価、今後の目標等の協議を進めており、平成25年秋の策定をめざしている。
2.市民の健康づくりの推進
この他に具体的な取り組みとして、特定健診の結果から生活習慣の改善が必要な人に対する特定保健指導の実
施や、後期高齢者医療制度の被保険者に対する後期高齢者健診の実施、今年8月に策定した「草津市糖尿病対
策ガイドライン」に沿った糖尿病対策を推進している。
また、健康推進員の活動については、平成23年度に作成した健康推進員新規会員募集チラシ・自治会への健
康推進員紹介チラシ・健康推進員知恵袋(健康推進員が活動を続けて行くための Q&A)などの媒体を使用した
活動や充実した現任研修を展開し、健康推進員による積極的な健康づくりの啓発を促す予定である。
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