平成28年11月号(PDF)

表紙のことば
宍戸洋一さんと、妻・孝子さん(右)
、母・曳地シズ
さん(中央)=洋一さんの加工場にて
い
さ ざわ
写真と文:大塚雅貴
落 と す 作 業 は、 心 身 と
自然の恵み、そして生産者の日々
もに厳しかった」
の 気 配 り が 糖 度15~17度 と い
2011年の秋に実った
う甘さを引き出します。
柿は、切り落として、全
JAふくしま未来では、加工
て 廃 棄。 地 域 の 農 家 と
から出荷までを担える新しい施
連携して柿の木を高圧
設「あんぽ工房みらい」を今年か
洗浄機で除染する日々
ら稼働しました。また、店頭で
でした。その数は約25
は除染作業などの動画を公開し、
万本に及びました。
安全性を直接アピールするなど、
2015 年 秋、 柿 を 乾
販売促進にも力を注いでいます。
燥させる施設「柿ばせ」
今年、あんぽ柿は生産92周年を
に は、 鮮 や か な だ い だ
迎えました。
「放射性セシウム非
い色のあんぽ柿がつる
破壊検査機器による検査に時間
さ れ て い ま し た。 硫 黄
を要しますが、それが安全と信頼
く ん じょう
燻 蒸 処理を施すことで、
福島県伊達市五 十 沢 であんぽ
艶が出て、水ようかんのような軟
弘晃さん。
「これからも農家とと
柿を生産する宍戸洋一さん(59)
らかい食感が生まれます。30~
もに、安心安全な農産物の生産、
は、東日本大震災の年を振り返
50日に及ぶ乾燥では、昼夜の温
そして生産性向上を目指してい
ります。
「真冬の寒さの中で柿を
度差や、阿武隈川が生む霧などの
きます」と、力強く語ります。
食・農・地域のくらしを支えるJAの存在意義や取り
こでも、みんなのJA」をテーマに4コマ漫画で解説し
組みを紹介するJAグループ共通コンテンツ(JA新聞連
ます。JA広報誌への掲載等により、組合員や地域住
『JA広報通信』にて提供中)
。今年度は、
「いつでもど
JA グループ
共通コンテンツ
2
につながります」と、広報の井浦
月刊 JA
2016/11
民への情報提供資材として、ぜひご活用ください。