世界一不幸で幸運な俺 どうしても非日常をおくりたい俺 ︻注意事項︼ このPDFファイルは﹁ハーメルン﹂で掲載中の作品を自動的にP DF化したものです。 小説の作者、 ﹁ハーメルン﹂の運営者に無断でPDFファイル及び作 品を引用の範囲を超える形で転載・改変・再配布・販売することを禁 じます。 ︻あらすじ︼ 入 学 の 説 明 を 受 け た 帰 り に 轢 か れ て し ま っ た。主 人 公 久 遠 旭 が不幸で幸運という人生を送る日常系小説。 その不幸で幸運な彼を待ち受けていた非日常的な展開とは !? 目 次 世界一不幸で幸運な俺 ││││││││││││││││││ 1 世界一不幸で幸運な俺 題名:世界一不幸で幸運な俺 桜の花の散る頃 みんながクラス発表で賑やかになっている頃俺は病院に居た。 そう、あれは入学の説明会を終えて 仲間と語らいながら交差点を渡った時だった。 自分から見て左側から猛スピードで走っていた高級車が俺の左脇 腹にぶつかってしまったのだ。 その時 俺の体は、ひどい方向に曲がっていたとお医者様に言われ た。 意識が朦朧としながら見た犯人の髪の色はシルバーだった。よう な気がする。 病 ﹂ そ う、俺 の 名 前 は 久 遠 旭 こ の 春 か ら 高 校 に 上 が っ た 一 年 坊 主。 そして こいつの名は 岡見 咲 1 院 ﹁クゥーーー痛てーぜ がこのストーリーではそんな当たり前の事はない 頭の中で独り言をブツブツ言っていたら 扉の開く音がした。 ガラッ ﹁失礼しま∼す﹂ ﹂ クーちゃん﹂ その声は紛れもなく俺の幼馴染の声だった ﹁具合はどう ﹁交通事故にあったんでしょ大丈夫 ! 普通のアニメなら後から思い出すとかいう記憶喪失が当たり前だ なんと俺は車に引かれた時の記憶があるらしい。 ﹁誰だあのシルバー色の髪をした運転手﹂ ! ﹁ああ、大丈夫そうだ心配してくれてありがとうな咲﹂ ? ? 俺の昔からの幼馴染。 ﹂ 運命って最高 咲:﹁知ってると言えば知ってるかも﹂ 俺はその一言でドキッとした。 いや変な意味じゃなくてね ﹂ 旭:﹁でも少しまだ痛いな、どこのどいつだよまったく﹂ 旭:﹁自称天才の俺を撥ねる奴は ﹂ 咲:﹁いや自称なんだね﹂ 旭:﹁俺は天才だ クラス発表なんだけどさ∼﹂ 本当になんだよこれ運命 俺たちは中学1年生の頃から一緒のクラスだった。 旭:﹁またかよーw﹂ 咲:﹁また一緒のクラスだったよ私たちw﹂ 咲の真顔がニコッとした笑顔に変わった。 その次の瞬間 言いかけた咲は何故かそこで言葉を切った。 それより俺はクラス発表に気がとられていた。 あっさり無視されてしまった。 咲:﹁あっ、そうだ ! 旭:﹁そうそう、咲は髪の色がシルバーの人知ってるか ! ﹂ そして次に咲が放った言葉で俺の人生が大きく変わる事になると ﹂ ! はこの頃はまだ知らなかった。 ﹂ 咲:﹁あの、赤崎グループの社長さんの奥さん 咲:﹁なになに∼なんか関係あるの 旭:﹁いや、なんでもない﹂ ﹂ 旭:﹁そう言えば俺達は何組だ 咲:﹁1年C組だよ ﹂ 咲:﹁なんでもないならいいんだけどさ﹂ ? 咲:﹁そ、そういえば いつ退院するの ? ることになりそうだ。﹂ 旭:﹁あと2週間もすれば退院出来ると思うでもサポーターは付け ? ! 2 ? でも少し変な意味で解釈してしまった自分を心の中で殴った。 ! ? ! ! 咲:﹁それは良かったね ﹂ ﹂ ! れ﹂ 咲:﹁うん ﹂ ! ﹁ガラガラ﹂ ﹂ ﹂ 咲の不器用そうな扉を閉める音だけが部屋に残った。 旭:﹁バスに地形は関係あるのか 後 医者:﹁もう家に帰って結構ですよ﹂ 旭:﹁お世話になりました。あの⋮お金は 旭:﹁それにしても誰が払ったのだ ﹂ ! ﹂ 旭:﹁あっ、ありがとうございました ﹂ 医者:﹁結構ですよ。もう払って貰ってます﹂ ? ﹂ 2 週 間 ? ! 違えんなよ 咲:﹁大丈夫だよ ここら辺の地形は大体把握してるからさ 旭:﹁お前天然なんだか不器用なんだか知らないけどバスは乗り間 じゃあ失礼するね 旭:﹁そうだな、あっもうこんな時間だお家の人心配するぞもう帰 咲:﹁何今だけ天才ぶってるの 旭:﹁良くないよこれじゃ勉強もできないし﹂ ! そう言いながら咲は扉を閉めた。 ! 通りすぎるそのバイクを見ていたらそのバイクが止まった。 旭:﹁誰だろう こんな時間に﹂ その時、後ろからバイクの音がした。 旭:﹁まぁーしゃあない歩いて帰るか﹂ 旭:﹁もう10時だぞ、補導されたらどうするんだよ﹂ 向かえにきてくれるくらいしてくれ 医者も医者だし親も親だよな。 旭:﹁えーーもう無いじゃん﹂ とりあえずバスの到着時刻を見ることにした。 旭:﹁あ∼あ真っ暗だ。﹂ お礼を言って外に出たら真っ暗だった。 ? 3 ! ! 旭:﹁やべ∼もしかして警察 ﹂ ﹂ ヘルメットを被っていたのは、先輩だった こんな場所で 先輩:﹁おぉー旭じゃないか∼﹂ 先輩:﹁どうした 旭:﹁桜先輩じゃあないですか 桜:﹁それは大変だったな﹂ 警察かと思ってドキドキしました ﹂ ドヤッ﹂ ! ﹂ ! いや でもやるとバイクから落とされて、ついでに車にプレスされそ こ の 時 に 俺 は ノ リ で 先 輩 の 胸 を 掴 ん で し ま お う か 本 気 で 悩 ん だ。 桜:﹁じゃあしっかりと掴まってろよ 旭:﹁ドヤ顔で言って言わないで下さいよ、﹂ 桜:﹁ごめんよ∼手が滑った 旭:﹁桜先輩∼痛いじゃないですか そのヘルメットは俺の顔にジャストミートした。 そうゆうと思い切りヘルメットをぶん投げられた。 ! 旭:﹁笑い事じゃないですよ全く﹂ ﹂ 桜:﹁そうゆう事なら家まで送ってやるよ ﹂ 旭:﹁良いんですか 桜:﹁いいよ ? 旭:﹁じゃあお言葉に甘えて﹂ ﹂ そうゆう事で桜先輩に話の一部始終を語った。 ちなみに2年生。 この人は 美鶴戯 桜 俺が通学しようとしている高校の生徒だ。 よ。﹂ ? ! ? ! 逃げる気でドキドキしながらバイクに近づくと ? ! 桜先輩のおかげで早く帰れた俺は何気なく 家に入った。 何故か家の灯りが一つも付いてない 上を見てみると貼紙があった。 ﹁今日はみんなでお寿司に行ってきます ﹂ これは流石におかしいと思い 家の中に入って食卓のテーブルの ! ! 4 ! うなので止めておいた。 ! 旭:﹁えっ、えーっとこれはどうゆう 困った。実に困った。 旭:﹁この親 死ね ﹂ ﹁材料ないから寿司に行くんでしょうが ﹂ ﹂ 冷蔵庫の中を見るとまたしても貼紙があった いや、だか俺は幸いにも料理が作れる ? ! ! 旭:﹁おかえり∼﹂ 母親:﹁ただいま∼﹂ ﹂ 今ちょっと3人目の声がしたような :﹁お邪魔します。﹂ 父親:﹁ただいま∼﹂ 旭:﹁んっ 旭:﹁そして1人だけお邪魔します ﹂ ? 風呂を上がると丁度鬼畜な親が帰って来た所だった。 久しぶりに風呂に入った感を噛み締めた。 食品棚にあったカップラーメンを食べ風呂に入った。 ゴメンナサイ オカアサン オトウサン だ。 おっと、これは言ってはいけない言葉を口に出してしまったよう ! バーの色の髪が俺の視界に入ってきた。 次 回 に 続 く⋮ 5 ! 怪しげに玄関の方を覗くと母親と父親の後ろで風に靡いてるシル ? ?
© Copyright 2024 ExpyDoc