世界一不幸で幸運な俺 ID:93065

世界一不幸で幸運な俺
どうしても非日常をおくりたい俺
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︻あらすじ︼
入 学 の 説 明 を 受 け た 帰 り に 轢 か れ て し ま っ た。主 人 公 久 遠 旭
が不幸で幸運という人生を送る日常系小説。
その不幸で幸運な彼を待ち受けていた非日常的な展開とは
!?
目 次 世界一不幸で幸運な俺 ││││││││││││││││││
1
世界一不幸で幸運な俺
題名:世界一不幸で幸運な俺
桜の花の散る頃
みんながクラス発表で賑やかになっている頃俺は病院に居た。
そう、あれは入学の説明会を終えて
仲間と語らいながら交差点を渡った時だった。
自分から見て左側から猛スピードで走っていた高級車が俺の左脇
腹にぶつかってしまったのだ。
その時 俺の体は、ひどい方向に曲がっていたとお医者様に言われ
た。
意識が朦朧としながら見た犯人の髪の色はシルバーだった。よう
な気がする。
病
﹂
そ う、俺 の 名 前 は 久 遠 旭 こ の 春 か ら 高 校 に 上 が っ た 一 年 坊
主。
そして こいつの名は 岡見 咲
1
院
﹁クゥーーー痛てーぜ
がこのストーリーではそんな当たり前の事はない
頭の中で独り言をブツブツ言っていたら
扉の開く音がした。
ガラッ
﹁失礼しま∼す﹂
﹂
クーちゃん﹂
その声は紛れもなく俺の幼馴染の声だった
﹁具合はどう
﹁交通事故にあったんでしょ大丈夫
!
普通のアニメなら後から思い出すとかいう記憶喪失が当たり前だ
なんと俺は車に引かれた時の記憶があるらしい。
﹁誰だあのシルバー色の髪をした運転手﹂
!
﹁ああ、大丈夫そうだ心配してくれてありがとうな咲﹂
?
?
俺の昔からの幼馴染。
﹂
運命って最高
咲:﹁知ってると言えば知ってるかも﹂
俺はその一言でドキッとした。
いや変な意味じゃなくてね
﹂
旭:﹁でも少しまだ痛いな、どこのどいつだよまったく﹂
旭:﹁自称天才の俺を撥ねる奴は
﹂
咲:﹁いや自称なんだね﹂
旭:﹁俺は天才だ
クラス発表なんだけどさ∼﹂
本当になんだよこれ運命
俺たちは中学1年生の頃から一緒のクラスだった。
旭:﹁またかよーw﹂
咲:﹁また一緒のクラスだったよ私たちw﹂
咲の真顔がニコッとした笑顔に変わった。
その次の瞬間 言いかけた咲は何故かそこで言葉を切った。
それより俺はクラス発表に気がとられていた。
あっさり無視されてしまった。
咲:﹁あっ、そうだ
!
旭:﹁そうそう、咲は髪の色がシルバーの人知ってるか
!
﹂
そして次に咲が放った言葉で俺の人生が大きく変わる事になると
﹂
!
はこの頃はまだ知らなかった。
﹂
咲:﹁あの、赤崎グループの社長さんの奥さん
咲:﹁なになに∼なんか関係あるの
旭:﹁いや、なんでもない﹂
﹂
旭:﹁そう言えば俺達は何組だ
咲:﹁1年C組だよ
﹂
咲:﹁なんでもないならいいんだけどさ﹂
?
咲:﹁そ、そういえば いつ退院するの
?
ることになりそうだ。﹂
旭:﹁あと2週間もすれば退院出来ると思うでもサポーターは付け
?
!
2
?
でも少し変な意味で解釈してしまった自分を心の中で殴った。
!
?
!
!
咲:﹁それは良かったね
﹂
﹂
!
れ﹂
咲:﹁うん
﹂
!
﹁ガラガラ﹂
﹂
﹂
咲の不器用そうな扉を閉める音だけが部屋に残った。
旭:﹁バスに地形は関係あるのか
後
医者:﹁もう家に帰って結構ですよ﹂
旭:﹁お世話になりました。あの⋮お金は
旭:﹁それにしても誰が払ったのだ
﹂
!
﹂
旭:﹁あっ、ありがとうございました
﹂
医者:﹁結構ですよ。もう払って貰ってます﹂
?
﹂
2 週 間
?
!
違えんなよ
咲:﹁大丈夫だよ
ここら辺の地形は大体把握してるからさ
旭:﹁お前天然なんだか不器用なんだか知らないけどバスは乗り間
じゃあ失礼するね
旭:﹁そうだな、あっもうこんな時間だお家の人心配するぞもう帰
咲:﹁何今だけ天才ぶってるの
旭:﹁良くないよこれじゃ勉強もできないし﹂
!
そう言いながら咲は扉を閉めた。
!
通りすぎるそのバイクを見ていたらそのバイクが止まった。
旭:﹁誰だろう こんな時間に﹂
その時、後ろからバイクの音がした。
旭:﹁まぁーしゃあない歩いて帰るか﹂
旭:﹁もう10時だぞ、補導されたらどうするんだよ﹂
向かえにきてくれるくらいしてくれ
医者も医者だし親も親だよな。
旭:﹁えーーもう無いじゃん﹂
とりあえずバスの到着時刻を見ることにした。
旭:﹁あ∼あ真っ暗だ。﹂
お礼を言って外に出たら真っ暗だった。
?
3
!
!
旭:﹁やべ∼もしかして警察
﹂
﹂
ヘルメットを被っていたのは、先輩だった
こんな場所で
先輩:﹁おぉー旭じゃないか∼﹂
先輩:﹁どうした
旭:﹁桜先輩じゃあないですか
桜:﹁それは大変だったな﹂
警察かと思ってドキドキしました
﹂
ドヤッ﹂
!
﹂
!
いや
でもやるとバイクから落とされて、ついでに車にプレスされそ
こ の 時 に 俺 は ノ リ で 先 輩 の 胸 を 掴 ん で し ま お う か 本 気 で 悩 ん だ。
桜:﹁じゃあしっかりと掴まってろよ
旭:﹁ドヤ顔で言って言わないで下さいよ、﹂
桜:﹁ごめんよ∼手が滑った
旭:﹁桜先輩∼痛いじゃないですか
そのヘルメットは俺の顔にジャストミートした。
そうゆうと思い切りヘルメットをぶん投げられた。
!
旭:﹁笑い事じゃないですよ全く﹂
﹂
桜:﹁そうゆう事なら家まで送ってやるよ
﹂
旭:﹁良いんですか
桜:﹁いいよ
?
旭:﹁じゃあお言葉に甘えて﹂
﹂
そうゆう事で桜先輩に話の一部始終を語った。
ちなみに2年生。
この人は 美鶴戯 桜 俺が通学しようとしている高校の生徒だ。
よ。﹂
?
!
?
!
逃げる気でドキドキしながらバイクに近づくと
?
!
桜先輩のおかげで早く帰れた俺は何気なく
家に入った。
何故か家の灯りが一つも付いてない
上を見てみると貼紙があった。
﹁今日はみんなでお寿司に行ってきます
﹂
これは流石におかしいと思い 家の中に入って食卓のテーブルの
!
!
4
!
うなので止めておいた。
!
旭:﹁えっ、えーっとこれはどうゆう
困った。実に困った。
旭:﹁この親
死ね
﹂
﹁材料ないから寿司に行くんでしょうが
﹂
﹂
冷蔵庫の中を見るとまたしても貼紙があった
いや、だか俺は幸いにも料理が作れる
?
!
!
旭:﹁おかえり∼﹂
母親:﹁ただいま∼﹂
﹂
今ちょっと3人目の声がしたような
:﹁お邪魔します。﹂
父親:﹁ただいま∼﹂
旭:﹁んっ
旭:﹁そして1人だけお邪魔します
﹂
?
風呂を上がると丁度鬼畜な親が帰って来た所だった。
久しぶりに風呂に入った感を噛み締めた。
食品棚にあったカップラーメンを食べ風呂に入った。
ゴメンナサイ オカアサン オトウサン
だ。
おっと、これは言ってはいけない言葉を口に出してしまったよう
!
バーの色の髪が俺の視界に入ってきた。
次 回 に 続
く⋮
5
!
怪しげに玄関の方を覗くと母親と父親の後ろで風に靡いてるシル
?
?