１枚のセピア色、6枚の虹色。 弾丸(373弾) ︻注意事項︼ このＰＤＦファイルは﹁ハーメルン﹂で掲載中の作品を自動的にＰ ＤＦ化したものです。 小説の作者、 ﹁ハーメルン﹂の運営者に無断でＰＤＦファイル及び作 品を引用の範囲を超える形で転載・改変・再配布・販売することを禁 じます。 ︻あらすじ︼ 私 だ っ て、こ う い う の は 書 が ね ぇ 方 が 良 い と 思 っ た だ。だ ど も なぁ、手が止まんねぇだ。題名だって、必死に変えただ。 あ、闇注意と⋮これね、本来なら夢小説とかそこら辺なのジャンル おそ松さんそのも ! にしようとしてたら、これは二次創作⋮⋮だよね 何か、あれば言ってください ! ? のなどがなんちゃらかんちゃらで見たい人はどうぞ 初投稿です ! 目 次 １枚のセピア色、６枚の虹色。 ││││││││││││││ 1 ﹂﹁松代母さん ﹂ １枚のセピア色、６枚の虹色。 ﹁母さん ! 懐かしぃ∼ ﹂ !! ﹁何見てんの、おそ松兄さん。 ?! ﹁あー、これ ﹂ ロ松は、荷物を床に置きながら、おそ松を凝視した。 とある地下アイドルのライブから帰ってきた松野家三男松野チョ まさか、また、ろくなもんじゃないよね ﹂ ひで﹂と書かれたアルバムを満点の笑顔で見ていた。 松野家長男松野おそ松が寝室のソファで寝っ転がりながら、﹁おも ﹁ああ 備考で１つ追加、そしてその六つ子が大人になってからの話。 人の少女のお話。 これは、六つ子を持った母とその六つ子の話。ああ、それプラス１ ! ﹁アルバム 家族全員の ﹂ 見てて面白いよ∼ はないみたいだし。一緒に見ようぜ ! あ、十四松みたいな闇 おそ松は、上半身を上げながらチョロ松の問いに答えた。 ? ! !! ﹁それ、褒めてる ﹁半々だよ。﹂ ﹁何やってんの﹂ 達の所へと来た。 貶してる ﹂ ﹂ その時、猫に餌をやって帰ってきた松野家四男松野一松がチョロ松 ﹁ピン底ちゃうわ おそ松は、チョロ松の学生時代の写真を指差しながら言った。 ? ﹁そうだよ。﹂ ｗ﹂ ﹁この頃、チョロ松って生徒会だっけ ? ﹁あ、眼鏡かけてるーｗピン底はー ﹂ かなり馬鹿だったよね。人間関係とか。﹂ ﹁ちょっ、⋮⋮もう、仕方ないなぁ⋮⋮⋮あ、こん時のおそ松兄さんさ、 隣に座らせた。 おそ松はちゃんとした座り方をし、チョロ松を引っ張り、自分の左 ! ? ? ! 1 ! ﹁一松も、見る 過去のアルバ│││闇はねぇから、安心しろよ ﹂ ! そう説得され、一松も一緒に見始めた。おそ松の右隣に座ると、ア ルバムを覗いた。 楽しかったよな ﹂ ﹂ ﹂ ﹁⋮あ、十四松。⋮これさ、文化祭の時のじゃん⋮⋮﹂ ﹁あ、本当だ。﹂ ﹁１年の時のか すると、玄関が騒がしくなった。 ﹂ いったいよねー ﹁フッ、我がデスティニー ﹁何が言いたいの ハッスル ! ! ハッスル ﹂ マッスル 松野家末弟松野トド松。 松野家次男松野カラ松。 松野家五男松野十四松。 アルバム ! ! ! ?! ﹁ただいマッスル ! ?! ﹁そうだぞ アルバム 皆で見ようぜ !! ﹂ !!!! 十四松は、おそ松に膝に両手を置きながら目を輝かせていた。 ﹁何してんのー ! も、チョロ松の膝に乗り出しながらアルバムの中身を見た。 楽しかったな ﹂ おそ松は、ソファに座れないカラ松の為にアルバムを少し前に下げ これは、文化祭の ! た。 ﹁おおっ ! ﹁この時のカラ松兄さん、楽しそうだったよねー トド松が、その写真を指差しながら笑った。 ﹁ ﹂﹁あ﹂ く。 ﹂ パラパラとめくっていく内に段々写真の六つ子達は、幼くなってい ! た。 ﹁おい、十四松。どうしたんだよ。﹂ ﹁な、何でもないよ。⋮うん、何でもない。﹂ 2 ?! ! ?! 十四松は、一松の肩に寄り添いながらアルバムを覗いた。トド松 ! カラ松は、サングラスを外すと素の笑顔でアルバムを見始めた。 ! おそ松が小六の所を開こうとした瞬間、十四松がアルバム閉じ取っ !! ﹁じゃあ、返してくれるよな ﹂ やきう ﹂ やきうしたい トド松がカバーをする。 ﹁⋮猫探し﹂ おでんも食べたい 遊びたい 何かしたいね !! 手を十四松に差し出すおそ松。 ﹁⋮ね、ねぇ ﹂ ! ? ﹁確かにねぇ、僕ら揃って何かするって事しないから ! 一松が居ればすぐに見つかるな。﹂ ? あるとはー。﹂ ﹂ ピラピラと十四松は、１枚の写真を手にしていた。 ﹁し か し、マ ザ ー も 何 故 こ の 写 真 を 処 理 し な い ん だ ろ う だった、だろうに。﹂ カラ松も、１枚の何かを手にしている。 ? ﹁一生懸命がんばりマッスル ﹂ の写真も後で処理を行うぞ。﹂ ﹁この事は俺と十四松とマザー、そしてファザー達だけの秘密だ。そ ﹁⋮お母さん⋮⋮﹂ 嫌な記憶 ﹁バレたら、大変だもんね。⋮一応、取っておいたよ。まさか、残して ﹁十四松、よくやった。﹂ し込んでいた。 その時、路地裏前に差し掛かった。其処には、十四松とカラ松が話 おそ松は、単独行動を取っていた。 ﹁⋮んー、どこかな∼ おそ松とチョロ松は、猫に餌をあげる一松を見ながら言った。 ﹁﹁一松、スゲェ﹂﹂ 路地裏や公園に行くと、２・３匹は一松の後ろからついてきていた。 今日の六つ子は、猫探しをする事になった。 ﹁だって、一松、猫に好かれてるしさ。﹂ チョロ松が一松に言った。 ﹁猫 一松がボソッと聞こえるか聞こえないかの所の声を出した。 ! ! ? !! 3 !!! ? ズボッと、十四松は黄色い松パーカーのポケットにそれも乱雑に入 れられた為に少しポケットからはみ出していた。 路地裏から出る際におそ松の存在に気付かず。十四松のポケット から１枚の写真が落ちた。 しかも、俺達が生まれた。﹂ おそ松は、十四松達の背中をチラッと見ると写真を恐る恐る取って 見た。 ﹁⋮病院の写真 その写真の中心には小六の俺達と母さんと父さんが居て、背景は俺 達が生まれた病院。 十四松は、何故これを隠したんだ 別に隠す程の物でもないだろう。 た。 ﹂ ﹁つまり、ここ⋮この、写真が入るのか そう言いながら、写真を当てはめた。 ぴったりハマるし。﹂ ﹁⋮⋮⋮⋮ちょっと、待て⋮⋮何で小六に行く必要があるんだ ? ? 母さんは、この頃、健康だったし⋮⋮⋮⋮。﹂ ⋮⋮ も目を落としたがどこにも空きはなくびっしりと写真が貼ってあっ おそ松は、目印の為十四松が落とした写真を挟んで、他のページに ﹁⋮ここのスペースだけ⋮空いてる ジの一角のスペースが空いていることに気付いた。 そう言って真剣な眼差しでアルバムに目を通していると、あるペー ﹁小六⋮⋮お、これだこれ。﹂ を捲っていた。 と、呪文の様にその単語をブツブツと唱えながらアルバムのページ ﹁⋮⋮小六⋮⋮小六⋮⋮﹂ ムを覗いていた。 そして、皆が眠りについた頃。おそ松は、暗い中一人でアルバ と急いで家に帰った。 おそ松は、チョロ松にメールで︻先に帰ってる︼と送るとそそくさ ﹁もう、五時か。⋮帰るか⋮⋮﹂ おそ松は、そう思いながら写真を財布に折りたたみ入れた。 ? ? 4 ? 目を泳がせながら推理をしているおそ松の目に止まったのは、その スペースの隣の写真。 ﹂ その写真には、母さんと父さんと一松、そしてチョロ松が写ってい た。 ﹁⋮⋮この母さん⋮⋮⋮⋮お腹⋮⋮少し大きくないか⋮ ﹁なにこれ、病院 ﹂ 小六のじゃん。﹂ おそ松は、一松の名を呼んだ。 ﹁い、いちまっ﹂ そ松より先に拾い上げ、マジマジと見ていた。 の中から落ちてしまったあの写真を拾い上げようとした時、一松がお おそ松は、ハッとして床に落ちたアルバムを持ち上げる。アルバム ﹁⋮な、何してんの だろう右手を無気力に前に出した一松が居た。 がり、アルバムを床に落とす。後ろにはおそ松の肩を叩こうとしたの すると、後方から物音がしておそ松は思わず振り返りながら立ち上 だ。だが、肥満かもしれないという推理が頭を駆け巡った。 おそ松は、そこで推理を止めた。多少だが分かってしまったから ? ﹂ ﹂ ? ﹂ ? おそ松は、スペースの空いたアルバムのページを開いた。 ﹁⋮可能性は、⋮⋮あり⋮。﹂ 一松が顔に汗を流し、目を逸らしながらボソッと呟いた。 ﹁⋮⋮⋮⋮⋮死産⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮ 言われるがままにゆっくりと一松に写真の事を伝えた。 一松は、男座りをするとおそ松に座るように急かした。おそ松は、 確実に話してよ。﹂ ﹁⋮とりあえず、座ろっか。僕らの時間は、有り余る程ある⋮ゆっくり ﹁違う、一松⋮ちょっと⋮色々と⋮﹂ ﹁⋮⋮⋮そっ、答える価値もないの 一松の言葉に、おそ松は答えられなかった。 ﹁⋮そ、それは⋮⋮﹂ ﹁何で病院に居んの ピラピラと一松は写真を揺らしながら、おそ松に質問をした。 ? 5 ? ? ﹂ ﹂ ﹁⋮⋮お腹大きい⋮⋮⋮⋮肥満 ローム ﹁⋮⋮どうって ﹂ ﹁お前は、どう思う ﹂ ⋮⋮それとも、メタボリックシンド 少し気が抜けたのか、十四松と喋る時と同じ喋り方になった。 ﹁⋮⋮⋮⋮⋮⋮それは、悲惨でっせ。﹂ ﹁だったら、二重あごじゃね ? ﹁おそ松兄さん ﹂ ﹁⋮⋮一松⋮⋮⋮⋮協力してくれるか ﹂ おそ松は、言葉を飲んだ。確かにどうって、どういう意味だ ? ﹁ないでっせぇ∼ ﹂ 合わせるとニヤついてこう言った。 ﹂ と、一松はアルバムを再び手にすると目を少し通し、おそ松と目を ﹁あのさぁ、こんな話聞いて。俺が引き下がると思ってまっか おそ松は俯き、一松に向けてそう呟いた。 ? ? ? ? ? てきたりする。 ﹁⋮つまり、クソ松と十四松が話してたんだ ﹁ああ、﹂ ﹁真逆、手荒な事をすんじゃねーだろうな ﹂ ﹂ ﹂ ﹁だったら、手っ取り早く聞いた方が良くない ? ニヤッと口角を上げる一松は、その口を広げて言った。 ? ﹁⋮⋮若干、手荒かもしれない。⋮⋮⋮⋮それでも、知りたいの ? ? た。 ﹁おう それに知らなきゃならない ﹂ だって、俺達六つ子 ! 一松は、そのおそ松の言葉を聞くと少し驚いた顔をして、 ﹁ヒヒッ﹂ 隠し事はなしだろ 知りたい おそ松は、一瞬俯くと一松に視線を戻し、真っ直ぐな目で答え を見てきた。 一松は、あのニヤついた笑顔を元の拗ねた様な顔に戻し、横目で俺 松兄さんは。﹂ おそ 一松は、おそ松を安心させる為か。色々と話しかけたり、質問をし ?? ?! ! 6 ? ? ! ﹂ と不気味な笑い声を上げると立ち上がり、片手で背にある窓を開け た。 ﹁一松 おそ松は、一松が何をしているのかを理解出来ずに居た。頭に ︵はてな︶を浮かべるばかり。 ﹁⋮良かった、居たんだ⋮⋮煮干やるからお出で。﹂ 一松は、優しい声で何かを煮干で呼ぶ。すると、 ﹁にゃあ∼﹂人の様 ﹂ な猫の声がした。 ﹁もしかして エスパーニャンコ。 ﹁おそ松兄さん、どう ﹂ す。そう、この猫は、││││││人の心の声を聞いて復唱する猫・ あの猫は、やっと警戒心を解き、一松の腕の中でゴロゴロと鳴き出 ﹁あ、よしよし。﹂ 良い。 後、友達は色んな壁を超えて出来る物だから相手がどうであろうと 心がある訳では無い。 おそ松は、弟に信用出来る友達が出来た事に笑顔した。決して、下 ﹁一松⋮﹂ 止まる。 そんな事する訳ないけど﹂と聞こえた。一瞬、一松の動きがピクッと おそ松は、 ﹁あ、そっか﹂と思ってると猫の声で﹁まっ、僕の友達が ちょっとした事で逃げちゃうし、攻撃を行ってくる。﹂ ﹁皆寝てるし、夜だから猫は警戒心が少し強いんだ。夜行性だからね、 口に人差し指を立てた手を置く一松。 ﹁シッ⋮⋮﹂ 一気におそ松の顔は明るくなる。 ! どう ﹂だ。顔は隠れて確信は掴めなかった ? が、おそ松は座ると紙とペンを取り出し、何かを黙々と書き出した。 そ松兄さん、いい作戦 要訳するのは簡単だった。そう、カラ松の言葉より、要訳すると﹁お スッとニャンコの顔を近づけてくる一松の質問は、おそ松にとって ? ? 7 ? ? 一松は、そんなおそ松を猫と眺めていた。 ﹁⋮⋮おそ松兄さん、これ⋮⋮⋮⋮﹂ 一松に声をかけられ、おそ松は振り向くと紙を１枚持って見ている 一松の姿があった。 ﹂ ﹁お前の作戦も良いけど、その内容がざっくりと行ってんだよ。だか ら、内容は俺がやる⋮良いか 言ってくれる。 ﹂ ? そして、翌日の昼間。正式には、１２時９分だ。昼ご飯は、寄 そんなこんなで、一松とおそ松の作戦内容は決まった。 ﹁一松ｗ本当、お前ちょっ、マジｗｗ﹂ ボソッと不意に呟いた一松の言葉に吹いた。 ﹁⋮⋮⋮肉を肉で巻いて食べる肉食系肉。﹂ ﹁まあ、カラ松も結構チョロいから。乗るか。﹂ 十四松と一緒にいるだけあるな一松は。 ﹁⋮だって、十四松、乗るかもよ ﹂ 一松は、真面目に考えて、アドバイスも付け足して﹁これ﹂などを ﹁⋮⋮これとか、これは しゃくしゃに丸めゴミ箱に入れたりしていた。 その一晩、嫌、真夜中の４時まで紙に文字を書いては消し、紙をく ﹁良いよ。その方が良い。﹂ 片目を閉じながら得意の笑顔で一松に問いかけた。 ? 一松は ﹂ ﹁さぁ。後で来るでしょ﹂ ﹂ トド松は、相変わらずスマートフォンを弄って、昼ご飯が出来るの 鍋だからなぁ、皆と楽しみたくてな を待っている。 ﹁そうか !! 立てると、 ﹁ご飯を食べたら、これ等を処理しに行く。マザーからは許 ていた。十四松とカラ松の少しの隙間から写真が見えた。聞き耳を と、カラ松は十四松を呼び出し、部屋の端で何かをこそこそと話し ! 8 ? せ鍋。一松以外の兄弟は、全員集まった。 ﹁あれ ? カラ松は、一松が居ない事に気付いた。 ? 可を一応取った。⋮確認するぞ 焦っている事が分かる。 持ってるか ﹂十四松が明らかに ? ﹂ ﹁貴方の探し物はこれですか ﹂ 松と目線を合わせながら見せつけ。 とポケットに突っ込んでいた手を出し、その手に写真をピラッとカラ 現在という現実に戻るおそ松は、カラ松達にこう言いながら、ずっ て布団に入り眠りについた。 おそ松が聞くと一松は﹁紙に書いてあるから﹂と言って、猫を抱い ﹁一松は うと思う。だから、其処を狙う。﹂ ﹁恐らく、クソ松と十四松はお互い何するか分からないから確認し合 の一部が一松の声によって思い出される。 それと同時に、おそ松がカラ松の背後へと着く。昨日、考えた作戦 と、﹁仕方ない﹂と言うような顔をした。 カラ松が十四松のポケットを探る。カラ松も無いと言う事を悟る ﹁十四松、よく探せ⋮ある筈だ⋮⋮﹂ おそ松は、ゆっくり十四松達に近付く。 た。何て、運が良い。パチンコに行けば大勝利確定だろう。 言った瞬間、松代は六つ子達のご飯が出来上がり、トイレへと向かっ そして、十四松がこう言った。﹁落としちゃったみたい⋮﹂と ? が、おそ松が左に避け空振る。 何故、それを持っている ?! ﹁おそ松ッ ﹂ ラ松が怒鳴った事が珍しかったのか、目をチラッと向けた。 は、微動だにせず。本を読み続けている。だが、そんなチョロ松もカ いきなりの怒号にトド松が驚き、チョロ松に抱きつく。チョロ松 ﹁おそ松 ﹂ カラ松は咄嗟に立ち上がり、おそ松から写真を取ろうとする ? 目付きは最悪。 ﹁何、怒ってんの ﹂ 少しの恐怖がおそ松の心を怯ます。 ? 9 ? !! また、カラ松がおそ松に怒号を飛ばす。 !!!! ﹁本当だよー カラ松兄さん何で怒ってんのー ﹂ ﹂ ﹂ あ の カ ラ 松 兄 さ ん が、珍 し く 怒 っ て た ん だ よ ー っ ﹁ちょっ、汚い ﹂ トド松は、チョロ松に抱きついたまま、目に涙を溜め出す。 もーっ、怒るなら怒るって言って欲しいよー ﹁そ ー そ ー ﹁何か喧嘩し出したよ。﹂ チョロ松は、少し驚いた様で一瞬松代を凝視し、答えた。 ﹁ニート達、他のニート達は ら帰ってきて、２人しか居ない事に気付き言った。 チョロ松とトド松が横目でそれを見送っていると、松代がトイレか おそ松は、一安心したのか十四松を手招きして、二階へ向かった。 へ去っていった。 横を通りすがる時に﹁部屋を変えるぞ﹂と言って、居間を出て、二階 を見て、カラ松は少し落ち着いたのか、おそ松の肩に手を置きながら、 トド松が泣きながら、チョロ松の背後から顔を出す。そんなトド松 ?! !! が待ち構えていただろう。 ﹁おそ松⋮⋮何でお前がその写真を持っているんだ カラ松が表情に怒りを見せていた。 ﹁それは、どうだっていーの∼⋮十四松の為にもな と、言いながらアルバムを開く。 ｗ﹂ ? ? ﹂ どうして、母さんは俺らが小六の時、 !!! 並べく五文字で答えてくれよなー ? ﹁さっーて、ここで質問ですッ 病院にいるのでしょーっか ﹂ この時行かなければどうなったのだろうか。また、別の未来 た。 そう言ってチョロ松が立ち上がるとトド松も﹁行く﹂と立ち上がっ ﹁馬鹿達、連れてこようか。﹂ わずチョロ松は言った。 チョロ松は、トド松に目を向ける。すると、トド松と目が合い、思 ︵あの、馬鹿達が心配だな。後、一松⋮アイツ、ずっと二階に居るし⋮︶ た。 涙を目に溜めたトド松を引き剥がすチョロ松は、天井を見つめだし ! ?! ? ? 10 !! !! ﹂ カラ松は動揺を見せる様な行動を取った。そう、サングラスを落と し踏んでしまったのだ。 ﹁⋮カラ松にーさん、大丈夫 ﹂ ﹁その猫は何だ どうして、俺の心を見抜く ﹂ 目の焦点があっていない。そして、猫の口が開く。 ﹁本当なんだ 一松がそう言うとカラ松は続けて、言った。 ﹁⋮⋮本当喋りとか嘘つくの下手⋮⋮ド下手⋮⋮⋮クソでしょ。﹂ 十四松がエスパーニャンコを凝視する。 ﹁えす、パー⋮⋮にゃんこ⋮⋮﹂ ヤニヤしながら。 押し入れからエスパーニャンコを抱き抱えた一松が出て来る。ニ ﹁嘘は吐きたくなかったが、マザーとファーザーの為だ。﹂ と、言っただが。 ﹁健康診断だ。﹂ 荒い息を整えたカラ松は写真を指差し言った。 十四松が心配するが、届いてはいない。 ?! ?! カラ松ぅ﹂ ﹂と言うと﹁にゃあ∼﹂猫が返 ﹁この猫は、俺の友達。人の本音を見抜く力を持ってるんだ。﹂ 一松は、エスパーニャンコに﹁な 事をする。 おそ松はカラ松に視線を戻すと、言った。 ﹁⋮早く言っちゃった方が身の為、心の為だよ∼ ﹁⋮それで、その時、俺と十四松が面白がって撮ってしまった写真が それを聞いたおそ松と一松は目を見開いた。 ﹁⋮⋮マザーは、俺らが小六の時⋮│││││流産をしているんだ。﹂ そ松とようやく目を合わせた。 カラ松は十四松と目を合わせると、落ち着きを取り戻したのか。お てたじゃん⋮。それが今なんだよ。﹂ ﹁ここまでして隠す必要ないと思うよ⋮それに、いずれ話すって言っ カラ松は、頭を抱えだした。すると、十四松がカラ松に言った。 ?? ? 11 ! これがカラ松が思ってることかと一松は思いそれに答える。 ?! ⋮⋮その、おそ松が持っている写真なんだ。﹂ おそ松は、写真を再度見る。確かにこの時点で松代のお腹は元通り の細さになっている。 何で、何で俺には言わないの これでも、家族を支えてきたつも 一方、廊下ではチョロ松とトド松が扉の前で立ち尽くしてい た。 ︵は ? りなのに⋮⋮︶チョロ松は、自問自答をしていた。トド松は、そんな ﹂ チョロ松兄さん ﹂ チョロ松を見て、苛立ったのか。 ﹁行くよ ﹁え、トドまっ !! 部屋に入ってきた。 ﹂ ﹁何でさぁ、僕らにも話してくれない訳 たよ チョロ松兄さん、変な顔して なって、衝撃を抑えた。トド松はドスドスと軽く足音を立てながら、 トド松はチョロ松を押し、部屋に入る。チョロ松は四つん這いに ?! ! には、怒ってないよ﹂と笑顔を見せた。 ﹁それに、一松兄さんもおそ松兄さんも ﹂ ﹂ ? ﹁でも、部屋の前に居たでしょ ﹁もしかして、勘づいてたの ﹂ ﹂ チョロ松の目が十四松に向く。 ? たわ。﹂ に行ったら、流産しちゃった⋮ってねぇ、⋮⋮⋮その子に何度も謝っ ﹁あー、あの時ねぇ。あれは、私も泣いたわ。陣痛が来たと思って病院 て詳しく聞いた。 その後、おそ松達、六つ子は松代に小六の時の妊娠の事につい 十四松にそう言うと、笑顔で﹁うん ﹂と答えた。 と、チョロ松はそう言って立ち上がると十四松が言った。 ﹁⋮もう、良いよ。俺には話す必要無かったんでしょ トド松は兄の中でもチョロ松をかなり信頼している様だ。 よ 二人で勝手に話進めないで 十四松がすぐにチョロ松とトド松に謝るとトド松は﹁十四松兄さん !!? ? !! ! ?! 12 ? !! と、頬に手を置き、苦笑しながら話してくれる母は少し悲しそう ﹂ ﹂ だった。話終わると皆ぞろぞろと出て行ったが、十四松が松代にこう 言った。 ﹁何ヶ月だったの うん分かったぁぁ ﹁⋮⋮１１ヵ月かしら。﹂ ﹁そぉかぁ と、走って去って行った。 こんなニュースの話。 × た。﹄ いう凶悪な悪人が実は１０年前に逃亡していた事が判明致しまし ﹃ここでニュースです。２ 年前、小学五年生を拷問し、人を殺したと そして、誰も見ていない深夜のテレビニュースで緊急報道で流れた 少女は窓から見てる青い月を眺めていた。 る。 スーツを着た男は、クチャクチャと物を食べる時に不快な音をさせ アホ毛が３本生えたボロボロの少女が２人。 真夜中の廃墟。茶色のチェック柄スーツを来た男と、立派な !! ? Ｔｏ ｂｅ ｃｏｎｔｉｎｕｅｄ．．． ? 13 !
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