京都大 92 年 立体の体積比

京都大 92 年 立体の体積比
a=
1+U 5
とし、空間内の原点Oと4つの点A 0 1 , 1 , 1 1 ,
2
B 0 -a -1 , a , 01 ,C 0 -a , 0 , a -11 ,D 0 0 , -a -1 , a1 について
次の問いに答よ。
(1)4点A , B , C , D は正方形の頂点であることを示せ。
(2)四角すいO - ABCD を平面x =0 によって
2つの部分W 1,W 2に分けたとき,
W 1,W 2の体積の比を求めよ。
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四角すい O-ABCD は正四角すいであることが見てとれます。
(1)は AB=BC=CD=DA と各々の角が 90°という
だけで終わってしまう諸君が出てくるかもしれません。
これだけだと折れ曲がったひし形の可能性も残ります。
(2)は底面 ABCD が x=0 によって分割されたときの
面積比がそのまま体積の比になります。
(1)AB = AD 、AB5ADおよびAB = DC であることを証明する。
AB = 0 -a -1 -1, a -1, -11 、AD = 0 -1,-a -1 -1, a -11 ここで-a -1 -1=-
2
1-U 5
1+U 5
-1 =-1 =
=-aから
2
2
1+U 5
AB = 0 -a , a -1, -1 1 、 AD = 0 -1,-a , a -1 1 2
AB =0 -a 1 2 + 0 a - 1 1 2 + 0 -1 1 2 = AD
2
ゆえに AB = AD …①
またAB ・ AD =0 -a 10 -1 1 + 0 a -1 10 -a 1 + 0 -1 10 a -1 1
=a - a 2 + a - a +1 =-0 a 2 - a - 11
ここでa =
1+U 5
から2a -1= U 5 両辺を二乗して
2
4a 2 -4a +1=5 ゆえにa 2 - a -1=0
よってAB ・ AD =0でありAB5AD…②
さらにDC=0 -a , a -1 ,-a + a -11 =0 -a , a -1, -1 1
ゆえにAB = DC …③
①,②,③より4点A , B , C , D は正方形の頂点となる。
(2)線分AB上の点で平面x =0 と交わる点をPとする。
AP:PB=t:1- t とすると
OP=0 1 - t 1OA + tOB =0 1- t - ta -1 ,1- t + at ,1 - t1
x =0 であるから1- t - ta -1 =0 よってt =
ゆえにAP:PB=
1
1
=
-1
a
1+a
1
1
:1- =1:a -1
a
a
またAP:PB:DC=1:a -1 :a
よって□BCDP:△ADP=a + a -1 :1=2a -1 :1=U 5 :1(答)