来週の金融市場見通し - しんきんアセットマネジメント投信

2016 年 8 月 5 日号
来週の金融市場見通し
しんきんアセットマネジメント投信株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商) 第338号
Sh inkin Asset Management Co., Ltd 加入協会/一般社団法人投資信託協会 一般社団法人日本投資顧問業協会
< 8/8 ~ 8/12 >
〒104-0031東京都中央区京橋3丁目8番1号 URL:http:// www.skam.co.jp
■来週の見通し
日銀の金融政策決定会合(7 月 28-29 日)では、次回会合(9 月 20-21 日)において政策効果の「総括的な検証」を行う、と表明されました。その解釈
をめぐって憶測が交錯しているものの、日銀が 9 月に金融緩和策の大幅縮小を決める可能性は低く、むしろ追加緩和に踏み切る可能性が意識されています。
また、日銀は年間 6 兆円相当の上場投資信託(ETF)購入を行っており、これは株式需給面と投資家心理の両面から、株価の底割れを抑える効果があり
そうです。こうした中で当面は、5 日に発表される米国の雇用統計(7 月分)を踏まえた上で、米経済の回復動向や利上げの時期が注目されます。
◆株価 : 日銀が相場を下支え
◆長期金利 : 金利急上昇は一服
◆為替 : 一方的な円高は想定しにくい
【予想レンジ】 日経平均株価
【予想レンジ】 長期金利(新発 10 年債利回り)
【予想レンジ】 ドル円レート
(来週)15,700~16,700 円 (8 月)15,000~18,000 円
(来週) -0.15~-0.05%
(来週) 100.0~102.5 円
21,000
(円)
日経平均株価
20,000
予想レンジ
上限
19,000
18,000
17,000
16,000
15,000
14,000
下限
13,000
15/8 15/10 15/12 16/2
16/4
(年/月、日次)
16/6 16/8
0.6
0.5
0.4
0.3
0.2
0.1
0.0
-0.1
-0.2
-0.3
-0.4
(%)
(8 月) -0.30~0.10%
新発10年債利回り
130
ドル円レート
125
120
予想レンジ
上限
予想レンジ
上限
115
110
105
100
15/8 15/10 15/12 16/2
16/4
下限
(年/月、日次)
16/6 16/8
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
(円/ドル)
(8 月) 100.0~110.0 円
下限
95
90
15/8 15/10 15/12 16/2
16/4
(年/月、日次)
16/6 16/8
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
日銀の金融政策決定会合(7 月 28-29 日)を受け円高
債券市場では、日銀による異次元緩和は限界に近いと
米国の経済成長が鈍いことや、日本政府・日銀による
が進行したことなどから、株価の上値が重くなっていま
の認識が一旦広がりました。これを背景に、10 年国債
為替介入は困難とみられることなどから、円高へ振れや
す。政府が 2 日に決定した経済対策も目新しさがなか
利回りは 2 日、一時マイナス 0.05%付近と、4 月 1 日
すくなっています。しかし、米経済は年後半には持ち直
ったため、株高を促すには至りませんでした。来週は、
以来の水準まで急上昇しました。日銀による政策が不透
すとみられ、米連邦準備制度理事会(FRB)が年内に
国内では特段大きなイベントは予定されておらず、米国
明感を増しているため、引き続き債券市場の変動性が高
利上げを行う可能性は残っています。また、日銀は 9 月
における利上げ観測などが相場の変動要因となるでし
まる場面が想定されます。とはいえ、近い将来、日銀の
に金融緩和の効果などに関し、「総括的な検証」を行う
ょう。いずれにせよ、日経平均株価が 1 万 6,000 円を
マイナス金利政策が撤回されるとは考えにくく、国債買
予定です。相場の状況によっては、ここで追加緩和に踏
大幅に下回る場面では、日銀による上場投資信託(ET
入れ額が明確に縮小される可能性も低いでしょう。その
み切る可能性も否定できません。これらより、ドル円が
F)購入などが相場を下支えしそうです。
ため、金利の急上昇は一服するものと見込まれます。
100 円を大幅に割り込むとは想定しにくいでしょう。
※最終頁の「本資料に関してご留意していただきたい事項」を必ずご確認ください。
Shinkin Asset Management Co., Ltd
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来週の金融市場見通し
2016 年 8 月 5 日号
■来週の主な内外スケジュール
8/8
月
8/9
火
8/10
水
8/11
木
8/12
金
国庫短期証券入札(6 か月)
日銀「主な意見」(7/28・29 日開催
分)
景気ウォッチャー調査(7 月)
貸出・預金動向(7 月)
企業倒産件数(7 月)
国際収支(6 月)
特定サービス産業動態統計(6 月、
速報値)
中国貿易収支(7 月)
30 年利付国債入札
マネーストック(7 月)
工作機械受注(7 月)
米 3 年国債入札
米卸売在庫(6 月)
中国生産者物価、消費者物価(7 月)
国庫短期証券入札(3 か月)
企業物価指数(7 月)
東京都心オフィス空室率(7 月末)
機械受注(6 月)
第 3 次産業活動指数(6 月)
米 10 年国債入札
米月次財政収支(7 月)
◎東京市場休場(山の日)
米 30 年国債入札
米輸出入物価指数(7 月)
家計消費状況調査(6 月、確報値)
米ミシガン大消費者信頼感指数(8
月、速報値)
米生産者物価指数(7 月)
米小売売上高(7 月)
米企業在庫(6 月)
ユーロ圏GDP統計(16/4-6 月期、改
定値)
ユーロ圏鉱工業生産指数(6 月)
中国小売売上高、鉱工業生産、固定
資産投資(7 月)
(注) スケジュールの内容、日程が変更になる可能性があります。
(出所)各種報道を基に、しんきん投信作成
■来週の注目点
景気ウォッチャー調査(7 月)
8 月 8 日(月)午後 2 時発表
(DI)
景気ウォッチャー調査の現状判断 DI(「良くなっている」
「悪くなっている」などの
回答割合をもとに指数化したもの)は、6 月に前月比 1.8 ポイント低下の 41.2 となり
ました。2~3 か月先についての先行き判断DIも悪化しており、6 月に前月比 5.8 ポ
イント低下の 41.5 となりました。
70
景気ウォッチャー調査(景気の現状判断)
60
50
40
30
家計部門では、賃金や年金の伸び悩みが消費を圧迫しています。また、企業部門に
おいては、円高による輸出への悪影響が懸念されています。こうした状況が急速に変
化するとは考えにくいことから、7 月についても、総じて低調な景況感が示されるもの
と見込まれます。
※最終頁の「本資料に関してご留意していただきたい事項」を必ずご確認ください。
20
10
2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016
(年、月次)
(出所)内閣府よりデータ取得し、しんきん投信作成
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来週の金融市場見通し
2016 年 8 月 5 日号
<本資料に関してご留意していただきたい事項>
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