経済金融動向(2015年10月)

時の動き
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M O V E
M E N T
経済金融動向(2016年2月)
みずほ総合研究所 経済調査部
に寄与するなど、輸出は足元で底入れの兆しがみられる。
足元の景気は踊り場
ただし、1月の中国向けは春節要因の調節が強めに出てい
足元の景気は、横ばい圏の推移が続いている。
る可能性があるため、割り引いてみる必要がある。
2015年10 ~ 12月期の実質GDP成長率(2次速報)は
前期比▲0.3%(年率▲1.1%)と、1次速報値の前期比▲
雇用は改善を示す結果
0.4%(年率▲1.4%)から小幅に上方修正された。主要な
1月の失業率は3.2%と前月より0.1% Pt改善した。労
改定項目では、公共投資が下方修正される一方、設備投資
働市場への参入(労働力人口:前月差+51万人)が大幅に
と民間在庫投資が上方修正された。昨年末にかけての設備
増加したが、それを上回って就業者(前月差+61万人)が
投資の底堅さが改めて確認されたが、暖冬等の影響による
増加しており、良い内容の動きとなった。有効求人倍率も
個人消費の弱さなどから、景気の踊り場が続いたとの見方
は変わらない。
1.28倍と前月から0.01Pt改善するなど、雇用関連指標は
1月の鉱工業生産指数は、前月比+3.7%(12月同▲
1.7%)と3カ月ぶりに上昇した。業種別にみると、半導
緩やかな改善が続いている。
個人消費は引き続き低迷
体製造装置などの一般機械や輸送機械が全体を押し上げ
1月の消費関連指標は、実質小売業販売額(みずほ総合
た。もっとも、先行きが予測指数通り(2月同▲5.2%、
研究所による実質・季節調整値)が前月比+0.3%(12月
3月同+3.1%)だとすると、1~3月期は前期比▲0.3%
同+0.6%)と2カ月連続で増加した。ただし、10 ~ 12
となるため、生産が本格的に持ち直すのは4~6月期以降
月期比では▲0.1%(10 ~ 12月期:前期比+0.1%)と力
になるだろう。
強さを欠く結果である。家計調査の実質消費支出(二人以
1月の輸出数量指数(みずほ総合研究所による季節調整
値)は、前月比+6.2%(12月同▲4.1%)と増加した。米
上の全世帯)についても、
前月比▲0.6%(12月同+1.0%)
国向け(同+6.2%)や中国向け(同+10.9%)が押し上げ
いる。
と2カ月ぶりに低下するなど、個人消費は弱含みが続いて
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