経済金融動向(2015年1月)

時の動き
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経済金融動向(2015年1月)
みずほ総合研究所 経済調査部
景気は増税後の落ち込みから持ち直し
消費は緩やかに回復
足元の景気は消費増税後の落ち込みから持ち直してい
る。
12月の鉱工業生産指数は、前月比+0.8%(11月同▲
0.5%)と2カ月ぶりに上昇した。スマートフォン向けが
好調な電子部品・デバイス(同+5.2%)や情報通信機械(同
+10.8%)を中心に、16業種中11業種が増産となった。
10 ~ 12月期でみると、前期比+1.7%(7~9月期同▲
1.9%)と3四半期ぶりの増産に転じた。内外需要の回復
を受けて、生産は緩やかに持ち直している。
12月の輸出数量指数(みずほ総合研究所による季節調
整値)は前月比+0.9%(11月同▲2.0%)と2カ月ぶりに
上昇した。アジア向け(同▲4.5%)が減少したものの、
11月に大幅減となった欧州向け(11月同▲8.2%⇒12月
同+8.2%)が反発したほか、米国向け(同+1.9%)が3
カ月連続の増加となった。10 ~ 12月期でみると前期比
+3.2%(7~9月期同+0.7%)と伸びが大きく高まった。
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12月の失業率は3.4%(11月3.5%)と改善し、有効求
人倍率も1.15倍(11月1.12倍)と1992年4月(1.14倍)
以来の高水準となった。また、12月の名目賃金は冬季ボー
ナス増加の影響により特別給与の増加幅が拡大したことな
どから、前年比+1.3%(11月同+0.1%)と伸びが高まっ
た。物価調整後の実質賃金(持家の帰属家賃を除く総合消
費者物価指数により実質化)は同▲1.7%(11月同▲2.7%)
と減少幅が大きく縮小した。物価の伸びが緩やかに鈍化し
ていることもあり、実質賃金の減少幅は縮小傾向にある。
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地方債
雇用・所得は緩やかに改善
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12月の小売業販売額(季節調整値)は、前月比▲0.4%
(11月同▲0.2%)と3カ月連続で減少した。冬物衣料が
好調だった織物・衣服・身の回り品小売業が増加したが、
ガソリン価格下落を受けて燃料小売業などが減少した。
もっとも、12月の家計調査の実質消費支出(二人以上の
世帯)は前月比+0.4%(11月同+0.4%)と4カ月連続で
増加しており、総じてみれば個人消費は緩やかに回復して
いる。
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