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米国 米国製造業は広がりを伴って拡大(
製造業は広がりを伴って拡大(16年3月ISM製造業景気指数
ISM製造業景気指数)
製造業景気指数)
発表日:201
発表日:2016
2016年4月1日(金
日(金)
~国内だ
国内だけでなく海外の
海外の需要も
需要も改善~
改善~
第一生命経済研究所 経済調査部
桂畑 誠治
0303-52215221-5001
ISM製造業景気指数の推移
総合
15/07
15/08
15/09
15/10
15/11
15/12
16/01
16/02
16/03
新規受注
53.6
51.7
49.8
50.8
49.0
48.8
51.5
51.5
58.3
51.9
51.0
50.0
49.4
48.4
48.0
48.2
49.5
51.8
生産
55.0
54.0
51.4
52.5
49.8
49.9
50.2
52.8
55.3
雇用
51.9
50.5
50.2
47.7
50.8
48.0
45.9
48.5
48.1
在庫
49.5
48.5
48.5
46.5
43.0
43.5
43.5
45.0
47.0
入荷遅延
49.3
50.4
49.9
49.7
49.6
49.8
50.0
49.7
50.2
受注残
42.5
46.5
41.5
42.5
43.0
41.0
43.0
48.5
51.0
仕入価格
44.0
39.0
38.0
39.0
35.5
33.5
33.5
38.5
51.5
輸出受注
48.0
46.5
46.5
47.5
47.5
51.0
47.0
46.5
52.0
輸入
52.0
51.5
50.5
47.0
49.0
45.5
51.0
49.0
49.5
(出所)ISM:the Institute for Supply Management
15年3月のISM製造業景気指数(季節調整値)は、51.8と前月比2.3%ポイント上昇し、市場予想を上回
った(市場予想中央値51.0、当社予想51.3)。新規受注、生産が大幅に上昇する形で、拡大縮小の分岐点であ
る50を6ヵ月ぶりに上回っており、製造業部門が拡大基調に転じたことを示している。米国製造業の活動は、
ドル高、原油価格下落、世界的な需要鈍化の影響を受け6ヵ月間程度調整したが、ドルの下落や原油価格の上
昇、国内需要の拡大等を背景に、持ち直したと判断される。
総合指数への構成項目別の寄与度をみると、雇用(前月比▲0.08%p)が押し下げ寄与となった一方、新規
受注(前月比+1.36%p)、生産(前月比+0.50%p)、在庫(前月比+0.40%p)、入荷遅延(前月比+
0.10%p)が押し上げ寄与となり、総合指数は前月比2.3%ポイント上昇した。新規受注の大幅な改善には、持
続性に不透明感が残る輸出受注の拡大も寄与したが、安定的な拡大を続けている国内需要の寄与が大きく、今
後外需が弱含んでも、製造業活動の拡大は当面続くと予想される。
3月は、拡大した業種数が縮小した業種数を大幅に上回っており、製造業部門が広がりを伴って拡大し始め
たことを示している。全18業種で拡大し
(%)
70
(図表)ISM製造業景気指数の推移
た業種は、印刷・関連サポート活動、家
新規
受注
65
具・同関連、非鉄、その他製造業、一般
60
生産
機械、プラスチック・ゴム、食品・飲
55
料・タバコ、加工金属、化学製品、紙製
50
品、一次金属、コンピューター・電子機
45
総合
器の12業種(前月9業種)に増加した一
40
方、縮小した業種はアパレル、繊維、電
35
気設備・部品、輸送機器、石油・石炭の
30
5業種(7業種)に減少した。木材製品
25
は変わらずとなった。
20
07
08
09
10
11
12
13
14
15
16
(出所)ISMデータより当社加工
本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一生命経済研究所経済調査部が信ずるに足る
と判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。見通しは予告なく変更されることがあります。また、記載された内
容は、第一生命ないしはその関連会社の投資方針と常に整合的であるとは限りません。
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