製造業の回復は不動産市況の追い風に

2015 Feb
13
1月の東京オフィス空室率
19ヵ月連続の低下、製造業の回復は不動産市況の追い風に
昨日発表された1月の東京のオフィス空室率は5.36%となり、
東京のオフィス空室率と平均募集賃料
東証REIT指数と予想配当利回り
19ヵ月連続で低下しました。また、平均募集賃料もオフィス空室率
の低下に伴い、小幅な上昇が続いています。これは、安倍政権に
(万円/坪)
3.0
よる経済政策や日銀の金融緩和策等が日本経済全体に浸透し、
製造業や非製造業の企業収益が改善するとともに、雇用環境も緩
2.7
9
1,900
2.4
8
1,600
4.9
2.1
7
1,300
4.1
1.8
6
1,000
3.3
やかに回復していることなどが背景にあると考えられます。
足下、輸出が回復するなか、昨年12月の鉱工業生産は2ヵ月振
りに持ち直すとともに、12月の機械受注(前月比)も2ヵ月連続でプ
ラスを維持し、内閣府は基調判断を「緩やかな持ち直しがみられ
る」に上方修正するなど、製造業を取り巻く環境は回復基調が鮮明
化しつつあります。このような状況は、大都市圏を中心にオフィスや
住宅など不動産市況の追い風になっていくとみています。
今年に入ってからの東証REIT指数は、超長期債の需給悪化や米
5
12/1
13/1
14/1
(出所)三鬼商事のデータを基に三菱UFJ投信作成
(注)都心5区(千代田、中央、港、新宿、渋谷)が対象
15/1
(年/月)
700
12/2/12
東証REIT指数(左軸)
予想配当利回り(右軸)
13/2/12
14/2/12
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ投信作成
(注)土日祝日は前営業日の数値を利用
(%)
6.5
5.7
2.5
15/2/12
(年/月/日)
主なイベント・経済指標発表予定(結果)
曜日
2月
12日
木
日本
米国
 1月 国内企業物価指数
前年比 +0.3%(前回 同+1.8%)
 1月 小売売上高(除く自動車)
前月比-0.9%(前回 同-0.9%)
 1月 東京オフィス空室率
5.36%(前回 5.47%)
 新規失業保険申請件数(2/7)
30.4万件(前回 27.9万件)
 12月 機械受注
前月比 +8.3%(前回 同+1.3%)
グローバル・マーケット・ストラテジー・チーム
シニアストラテジスト
岸義明
(%) (ポイント)
10 2,200
1.5
国での利上げ観測の高まりなどを背景に金利が上昇し、上値が重
い展開となっています。しかし、上記の要因に加え、日銀による金
融緩和が継続しているため、相対的に高い配当利回りが下支えと
なって、今後は底堅く推移していくと考えています。
オフィス空室率(右軸)
新築ビル平均募集賃料(左軸)
既存ビル平均募集賃料(左軸)
 特にございません。
2月
13日
 特にございません。
金
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