米国の鉱工業生産指数 市場予想をやや下回るものの

2015 Feb
19
米国の鉱工業生産指数
市場予想をやや下回るものの、数値自体はプラスに転換
昨日発表された1月の米国の鉱工業生産指数は前月比+0.2%、
設備稼働率は79.4%とともに市場予想をやや下回る結果となりま
した。この背景には、昨年後半からの原油価格の下落などにより、
鉱工業生産指数と設備稼働率の推移
(%)
85
エネルギー産業などが低迷していることなどがあると考えられます。
油の需給バランスの調整が進み、落ち着いた推移が見込まれます。
また、原油価格低下は家計の実質購買力の改善につながり、米国
経済全体を下支えする要因になると考えられます。鉱工業生産指
数は既にリーマンショック直前の水準を上回るなど、基調としては良
好に推移しており、世界経済の緩やかな回復とともに、今後も米国
経済の拡大が続くと考えています。
104
鉱工業生産指数(右軸)
77
98
73
92
69
86
65
2005年1月
このような状況を背景に、米国株式市況は今月に史上最高値を
更新しました。米国経済の底堅い推移が見込まれるなか、ギリシャ
債務問題などの海外情勢の先行き懸念や米国の利上げ観測の高
設備稼働率(左軸)
81
足下、原油価格については、米国でのリグ(シェールオイル・ガス
などを産出するための掘削用ドリル)数が減少しており、今後は原
(2007年=100)
110
80
2015年1月
2010年1月
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ投信作成
主なイベント・経済指標発表予定(結果)
曜日
まりなどから、短期的に不安定な動きが想定されるものの、その後
は緩やかに上昇していくとみています。
日本
 特にございません。
米国
 1月住宅着工件数
年率106.5万件(前回 同108.7万件)
2月
18日
 1月生産者物価指数食品・エネルギー除く
水
前月比-0.1%(前回 同+0.3%)
 1月鉱工業生産指数
前月比+0.2%(前回 同-0.3%)
グローバル・マーケット・ストラテジー・チーム
アシスタント・ストラテジスト
中山 健悟
2月
19日
 1月貿易収支
木
 新規失業保険申請件数(2/14)
 景気先行指数
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