平成 27 年度 Ⅰ 研究推進計画 研究主題・副題 自ら意欲的に学ぶ子どもの育成 ~国語科におけるかかわり合い、学び合いを通じて~ ≪主題設定の理由≫ 教育の 今日的課題 知識基盤社会の到来や、グローバル化の進展など急速に社会が変化する中、次代を担う 子どもたちには、幅広い知識と柔軟な思考力に基づいて判断することや,他者と切磋琢磨し つつ様々な人々との共存を図ることなど、変化に対応する能力や資質が一層求められている 。 国語科においては、新学習指導要領の基本方針として、 ○実生活で生きてはたらき、各教科の学習の基本ともなる国語の能力を身に付ける こと。特に言葉を通して的確に理解し、論理的に思考し表現する能力、互いの立 場や考えを尊重して言葉で伝え合う能力を育成すること。 ○子どもの発達段階を踏まえた学習の系統性を重視し、具体的に身に付けるべき能 力の育成を目指し、重点的な指導が行われるようにすること。小学校においては 日常生活に必要な国語の能力の基礎を育てるようにすること が挙げられている。子どもの実生活における読書や、各教科等での調べ学習などにも 生きてはたらく能力を国語科で育成するものであるとしている。 研究の過程 から 児童の実態 から Ⅱ 本校では、前年度まで国語科で「かかわり合い、学び合い」の力を育てることを柱に研究 してきた。グループやペアにおける話し合いや振り返りが、学習内容の理解、自信、発言力 という点で有効ではあった。また、「単元を貫く言語活動」を意識して学習に臨むことで、 ゴールを意識して学習に取り組むようになった。しかしながら、日常生活につながっていく ようなさらなる構成や発達段階・系統性を意識した取り組み等に課題が見られた。 児童の実態としては、前研究の成果として、子ども同士で問題を出し合いながら関わって いったり、グループやペアでの話し合いが本時の学習内容の理解につながっていったりと一 定の効果は見られた。しかし、ペア交流から全体交流への広がりや発達段階でどの程度まで つければよいのか、また、語彙量や思考面での個人差をどう解消していけばよいのかという 課題も見られた。 そこで、本年度は前年度までの主題を踏襲しながらも、「発達段階や系統性を意識しなが ら」、「より日常生活に生きてはたらく言語活動」そして、それらを支える「基礎資本の定 着」を意識し、自ら意欲的に学ぶ子どもの育成に励みたいと考える。 めざす子ども像 重点目標:意欲的に学び 友達のよさを認め 認め合い 助け合う わかる できる子の育成 子ども ・友だちとのかかわり合いながら、考えや意見を認め合い、共に学び合う子 すすんで学び 考え 表現する 子ども ・自分の考えを持ち、豊かに表現する子 Ⅲ 研究仮説 主体的な学びを支える学習活動の工夫と、 かかわり合いを位置づけた学習活動の展開によって、 子どもが意欲的に学習に取り組むことができるであろう。 Ⅳ 研究の視点と内容 視点 1 主体的な学びを支える学習展開と言語活動の充実 ・言語活動を位置づけた単元構成(単元を貫く言語活動)と指導計画 ・「つけたい力」の明確化 ・子どもが見通しを明確にもった主体的な学習展開 視点 2 かかわり合いを位置づけた学習活動 ・かかわり合いの単元における位置づけた単元構成 ・発達段階に応じた目指すかかわり合いのあり方(目的、場面、形態) ★学習活動を支える基礎基本の定着 ・話す、聞く…基本話形、聴形 ・読む …全学年での音読 ・書く …ノート指導、ワークシートの工夫 ・受容的な教室の雰囲気づくり など Ⅴ 研究推進計画 (1) Ⅵ 年次計画(1年目/3年次継続研究) 1年次(平成27年度) 2・3年次(平成28・29年度) ・研究主題・副題、研究仮説の設定 ・実態交流・ブロック研究の重点について ・授業実践 交流授業 ・研究紀要の作成・次年度に向けて ・研究計画・つけたい力等の見直し ・授業実践 交流授業 ・研究の成果と課題 ・研究紀要の作成・次年度の方向性 研究の方法 (1)校内研究の企画・運営・推進・調整について校内研究推進に関すること ① ② 研究時間 …基本的に職員会議、行事のない金曜日を研修日とする。 研究の領域 …国語科 研究推進委員会 全体研修 研修係 ブロック研修 研究推進委員 教頭 低学年ブロック 高学年ブロック
© Copyright 2024 ExpyDoc