第2学年3組 数学科学習指導案 日 時 平 成 27 年 1 月 27 日( 火 ) 場 所 川通中学校 指導者 1 題材名 2 題材について 沖田 丈尚 平行線と面積 (1)題材観 第1学年では、図形の作図や移動を取り扱っている。また、空間における直線や平面 の位置関係を知り、空間図形を直線や平面図形の運動によって構成されているものとと ら え た り 、平 面 上 に 表 現 し た り 読 み 取 っ た り し て い る 。さ ら に 、扇 形 の 弧 の 長 さ と 面 積 、 基本的な柱体、錐体及び球の表面積と体積が求められるようにしている。これらの学習 を通して、図形についての豊かな感覚をはぐくみ、図形についての理解を深めるととも に、論理的に考察し表現する能力を培ってきている。 第2学年では、三角形や四角形などの多角形の角の大きさについての性質を、論理的 に筋道を立てた推論を行って調べることができるようにする。その際、図形をよく観察 したり、作図したりする操作や実験などの活動を通して、その推論の過程を自分の言葉 で、他者に伝わるように分かりやすく表現できるようにすることがねらいである。 ここでは、これまでに学習してきた平行線の性質を基にして、等積変形を学習する。 (2)生徒の実態(省略) (3)指導観 「 あ る 三 角 形 と 面 積 の 等 し い 三 角 形 を か い て み よ う 。」と い う 問 題 に 対 し て は 、底 辺 と 高さを計測しかくもの、合同な三角形をかくものが予想される。本時の学習の場合は、 作図を重視するよりも、三角形では底辺と高さの関係を変えなければ面積は変わらない こと、さらに平行線と面積の関係に目を向けることを重視する。 ま た 、 平 行 線 と 面 積 の 関 係 を 活 用 し 、「 あ る 四 角 形 と 等 し い 面 積 を も つ 三 角 形 を か く 」 という問題に取り組むことで、さらに平行線と面積の関係について理解を深められるよ う指導していく。 (4)指導計画の構成 次 1 項目 二等辺三角形 学習内容 数学的活動 時間数 ○ 二 等 辺 三 角 形 の 性 ・作 図 す る 活 動 を 通 し て 、 質と証明 図形の性質を見いだす ○定義、定理の意味 活動 ○2角が等しい三角 ・二等辺三角形の性質の 形は二等辺三角形 証明を読み、証明から であること 新たに示すことができ ○逆の意味と真偽 5 る性質を考える活動 ○正三角形の性質と 証明 2 直角三角形の合同 ○直角三角形の合同 1 ・直角三角形の合同条 2 18 3 4 平行四辺形の性質 平行四辺形になる 条件 条件とそれを使っ 件を利用して、図形の た証明 性質を証明する活動 ○平行四辺形の定義 ・平行四辺形の性質を、 と そ の 性 質 、性 質 の 三角形を利用して、証 証明 明する活動 ○平行四辺形になる 条件とその証明 2 ・いろいろな方法でかい た四角形が平行四辺形 であることを、根拠を 3 明らかにして筋道立て て説明する活動 5 長 方 形 、ひ し 形 、正 方形 ○ 長 方 形 、ひ し 形 、正 方形の定義 ・特別な四角形になるこ とを、根拠を明らかに ○ 長 方 形 、ひ し 形 、正 方形と平行四辺形 して筋道立てて説明す 2 る活動 の関係 6 平行線と面積 ○底辺が共通な三角 形の性質 ・等積変形を利用して、 面積を変えずに形を変 ○平行線による等積 える活動 変形 ○等積変形を使った 2 (本時) ( 1/2) 作図 7 練習 練習問題 3 研究とのかかわり 2 (1)研究主題 「学ぶ楽しさを味わわせ学習意欲を高める授業の創造」 ~「身に付けさせたい力」を明確にした言語活動の工夫~ 算数、数学科研究テーマ 「児童生徒の主体的な学び合いにつながる言語活動の工夫」 (2)テーマに迫る4つの手立て ≪手立て①≫ 導入の工夫 ・学習場面をイメージできるような導入方法を工夫する。 ≪手立て②≫ 言語活動の工夫 ・児童生徒にとって有用性のある言語活動を工夫する。 ≪手立て③≫ ノート指導の工夫 ・思考の過程を明らかにし、既習事項を振り返るよりどころにして活用できるノート 指導を工夫する。 ≪手立て④≫ 振り返りの工夫 ・学習内容の意味付けをしたり、次時の学習意欲や見通しに結び付く振り返りを工夫 する。 2 4 指導目標 観察、操作や実験などの活動を通して、基本的な図形の性質を見いだし、平行線と面 積の関係を理解し、それを利用することができる。 5 本時の計画 (1)ねらい ①平行線と面積の関係について考えることができる。 【数学的な見方や考え方】 ②平行線と面積の関係を用いて、面積が等しい三角形を見付けることができる。 【数学的な技能】 ③面積を変えずに図形の形を変える方法を理解している。 【数量や図形などについての知識・理解】 (2)学習過程 学 習 活 動 ◇指導上の留意点(教師の働きかけ) ●評価規準 ☆評価方法 導 入 10 分 発問 右の図の三角形の点 A を動かして もとの三角形と面積の等しい三角形を つくりなさい。 ○黒板で生徒に答 ◇点 A を動かしていく位置がどの えさせる。 ような位置にあるのかを考えさ せ、平行線の性質を想起させる。 ポイント P 1 つ の 直 線 上 の 2 点 A,B と 、 そ の 直 線 の Q 同 じ 側 に あ る 2 点 P、 Q に つ い て ① PQ//AB な ら ば 、 △ PAB= △ QAB ② △ PAB= △ QAB な ら ば 、 PQ//AB A B ○底辺が共通で高 さが等しい三角形 ●平行線と面積の関係に ( 等 積 変 形 )に つ い ついて考えることができ て考える。 る。 【数学的な見方や 考え方】 ☆観察 3 課題 平行線と面積の関係を使って、等積変形を理解しよう! A 問題1 D 右 の 図 の 四 角 形 ABCD と 等 し い 面 積 の 四角形をかくことはできますか。 B C ○問題に個人で取 ◇ 机 間 指 導 を し 、い く つ か の 考 え を ●平行線と面積の関係を り組む。 発 表 で き る よ う に す る 。ま た 、机 間 用いて、面積が等しい三 指 導 の 中 で 、考 え に 迷 っ て い る 生 徒 角形を見付けることがで に 対 し て は 、補 助 線 の ア ド バ イ ス を きる。 する。 【数学的な技能】 ☆観察 ◇≪予想される生徒の反応≫ ・対 角 線 を 引 き 、三 角 形 二 つ に 分 け 、 展 一方の三角形のみ等積変形をする。 開 ・辺 上 に 一 点 を と り 、三 角 形 三 つ に 30 分 け 、そ の う ち の 両 側 二 つ を 等 積 変 分 形する。 ○発表する。 ◇等積変形のよさを実感できるよ うにする。 A 問題2 D 右 の 図 の 四 角 形 ABCD と 面 積 を 変 え ず に 形を変える(多角形を変える)ことは できますか。 B ○グループで話し ◇面積を変えずに角を増やしたり、 合う。 角を減らしたりする(平角を作る、 平 角 を 鋭 角・直 角・鈍 角 化 す る )こ と が な か な か 気 付 け な い 。そ の た め 周りと協力して考えられるように 配慮する。 4 C まとめ 平行線と面積の関係を使って、等積変形できる。 適応問題 右の図の五角形と等しい面積の 三角形をかきましょう。 ま と め 10 ○問題を解く。 分 ◇課題を利用して問題解決ができ ●面積を変えずに図形の るようにする。 形を変える方法を理解し ◇ 机 間 指 導 を し 、手 が 止 ま っ て い る ている。 生徒のフォローをする。 【数量や図形などについ ての知識・理解】 ☆観察 ○発表する。 ◇≪予想される生徒の反応≫ ・対 角 線 を 引 き 、三 角 形 3 つ に 分 け 、 両側の三角形について等積変形を する。 ○学習を振り返る。 5
© Copyright 2024 ExpyDoc