授業参観レポート 1 教材名・授業者 第5学年「 2 平成27年6月5日(金) 生き物は円柱形 」(第5時) 授業者【 】 授業の概要 「生き物は円柱形」の中(②,③,④,⑤段落)を読み取り、筆者が説明的文章を書く上でどのよう な工夫をしているかに気付かせる授業でした。 めあて「 中 を読み、筆者の書き方の工夫を考えよう 」 1.文の構造と前時の学習を振り返る 2.全員音読をする 3.②段落~⑤段落それぞれの要旨を一言でまとめる 4.②~⑤段落のつながりや、書き方の工夫に気付かせる 3 参観を通して考えたこと 本時は全7時間中の第5時を参観させていただきました。 ①導入で丁寧に文章全体を通した筆者の主張(はじめ・おわり) ②「はじめ」と「おわり」により説得力をもたせるために「中」があり、「中」では具体例を挙げ て、生き物が円柱形である「わけ」や「特性」などを書いているなど読みの手がかりを共通理解 した上で全員音読に入りました。 全員音読では、本間先生も一緒に音読することで①児童の読む速さを一定に保つことができること と、声質の違う音が耳から入るのでより本文の内容が児童の中に定着しやすくなるなどの効果がある と感じました。音読の後、段落に書かれている内容をつかんだという手応えを感じたのか、子ども達 のもつ雰囲気から清々しさを感じました。 次に、②段落から⑤段落までの内容や要旨をとらえ、一言でまとめる活動をしました。 ②段落 人の体は円柱形でできている(「人とは、文中で出てきた「君」のことだね。」と文中に使 われていない語句についても児童に返しながら丁寧に確認していました。 ) ③段落 「動物」や「植物」も円柱形( 「ミミズ」や「ヘビ」、 「木の幹」や「枝」などはその具体例 であるということも確認しました。 ) ④段落 例外(ここでは、「問い」「予想される反論」など他の意見も出ましたが、文中にある語句 を使ってまとめるということで、子ども達も納得していました。 ) ⑤段落 例外の答え(「チョウも円柱形。 」の も に注目させました。 ) 筆者の書き方の工夫では、例の中に問いかけと答えを入れていることで、読み手に対して、より説 得力を与える書き方になっているという気付きが児童から得られました。 段落ごとの要旨を一言にまとめる活動は、内容や要旨の読み取りだけでなく、段落相互の関係や自 分の考えを読み手に説得力をもって伝える手法を知る上で効果的な学習法だと感じました。児童の意 見を尊重しながらも記述に沿った読みを進めていくことが、 「書き方の工夫」についての児童自らの気 付きに繋がったと感じました。
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