0603生き物は円柱形②

授業参観レポート
1
6月
3日(水)
教材名・授業者
第5学年「生き物は円柱形」
2
平成27年
授業者【
】
授業の概要
「生き物は円柱形」について、昨日の続きの授業を参観しました。昨日は段落わけで終わっている
ので、今日は文章構成を全文にわたって考えてから、本格的な読み取りを始めました。
活動1 第10段落が「中」に含めるか「まとめ」に含まれるかを考える。
活動2 第6~第10及び第11段落を要約する。
3
参観を通して考えたこと
昨日問題になった、第10段落を「中」に含めるか「まとめ」に含めるかという点が、授業の最初
にありました。第10段落は「中」に含まれるという考えの子たちからは、「第10段落には、全体の
まとめが書いていない」と主張しています。
第10段落(全文)
円柱形は強い。円柱形は速い。だからこそ、生き物の体の基本になっているといってよいだろう。
前半の「円柱形は強い。円柱形は速い。」は、第2~第9段落に書いてあったことがまとめられて
います。一方、「・・・・基本になっているといってよいだろう。」は、筆者の考えとも読めます。実際に
この点から、第10段落の位置付けが「中」か「まとめ」か迷っている子がいました。
そこで、あらためてこの子に、第11段落を読み直してもらいました。第11段落の最初には、「生
き物は実に多様である・・・・」とあり、その後「多様さを知ることは面白い」「多様さの中にも共通性を
見出すことは実に面白い」と、「円柱形が生き物の体の基本」ということよりもさらに桁が上の主張が
書かれています。しかし、このようなレベルで第10段落の位置付けけを読み取った子はいませんで
した。「前の段落とは違うことが書いてある」と読み取れたことを、非常に高度な読みの力を持ってい
たからできたことだと考えるべきです。
ちなみにこの子は、第6~第10段落の大事な語として「理由」という言葉を挙げています。特に
第7段落には、体が円柱形である理由について詳しく書いてある、といいます。第10段落には、体
が円柱形になっている「理由」が書かれているのだ。だから第10段落は、あくまでも「中」の内容
だ。これが、この子の主張です。
この子は、最後の第11段落の大事な語として「多様」と「共通性」を挙げています。この「共通
性」という言葉は第1段落にもあり、生き物が円柱形という共通性で成り立っていることの具体例や
説明が第2~第10段落に書かれていることにも気付いているように見えました。そして、第11段
落を、「生き物は多様である。多様なもののなかから共通性をみつけることが面白い」とまとめていま
す。「生き物は多様だが、円柱形という共通性がある。」という筆者の主張を、的確に読み取っていま
した。
この「共通性」という言葉は、第11段落に1回
しか出てきません。しかし、全文を通して最も重要
なキーワードの一つです。繰り返されない言葉の中
にも重要な語があるという典型例でしょう。本時に
見られた子どもたちの読みから、「筆者が、どの言葉
に強く意味を込めているのか」を読み取らせていく
のも、重要な児童の一つだと考えました。