授業参観レポート 1 6月 3日(水) 教材名・授業者 第5学年「生き物は円柱形」 2 平成27年 授業者【 】 授業の概要 「生き物は円柱形」の授業を、昨日に続いて参観しました。学級は違いますが、進度はほぼ同じで す。今日は「中」にあたる段落の読み取りが中心です。 活動1 「中」(第2~第10段落)を音読する。 活動2 第2~第8段落から中心となる語や文を見つける。 3 参観を通して考えたこと 最初に「中」の段落を微音読してから、読み取りに入りました。前日の授業で、「中」の前半がどの 段落までなのかで意見が分かれたといいます。その段落に何が書いてあるのか、その内容は前後のど の段落と関係があるのか、この2点が指導のポイントになっていたことが推測できます。 今日の活動の中心は、「中」を段落ごとに整理して、筆者の考えを 読み取ることでした。今日のめあてが、音読した後に示されていまし た。たしか・・・・「スイミー」では逆でしたが・・・・。 まず、第2段落で繰り返し出てきている言葉を探しました。繰り返 し出てきたのは「円柱形」(4回)、「見る、見なす」(4回)。同じよ うに、第3段落で繰り返し出てきた言葉を探すと、 「円柱形」 (5回)、 動物と植物の名前(9箇所)。第4段落を探すと、繰り返しの言葉は ありませんが、中心になりそうな語を探すと「ちょう」「木の葉」「例 外」が挙がりました。第5段落には「ちょう」(3回)、「円柱形」(5回)、「面積、大きく」(3回)、 「同じ」(2回)、「ちょうの羽が平たいのには、内輪やせんすが平たいのと同じ理由がある」という 一文を挙げた子もいました。第6段落は「円柱形」。 第7段落でも「円柱形」「立つ」という言葉が繰り返されています。第8段落でも「円柱形」という 言葉が出てきます。「強い形」「羽」「中」などの言葉を挙がりました。 繰り返されている語を拾って要約に生かすというのが、今日の授業者の意図のようです。ここで問 題になりそうだなと思ったのは、第6段落です。この段落は、「生 き物が円柱形だと、どのようないいところがあるか」という新た な問いを読者に投げかけています。ですから、それまでの段落と は異なり、第7段落の実験の内容に関わりが深いことになります。 しかし、繰り返し使われている語を拾うと「円柱形」となり、そ れ以前の段落とのつながりが見えてしまうのではないかと考えま した。今日の授業は、繰り返し使われている言葉を探したところ で止まっています。明日以降、段落ごとに要約をするとなれば、 これらの語をつなげていくだけでは難しいのではないか。繰り返 し使われている言葉=中心のなる語、と言い切れない場合が教材によっては出てくるようです。だか らこそ、昨年度まで大事にしてきた、「教材研究を通して、本文に何が書かれているのかを事前に調べ ておく」ことが極めて重要になってきます。昨年度の「5つの要素」は説明的な文章の指導にも応用 できそうです。
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