授業参観レポート 1 6月 2日(火) 教材名・授業者 第5学年「生き物は円柱形」 2 平成27年 授業者【 】 授業の概要 「生き物は円柱形」の授業を初めて参観しました。「文章構成をとらえよう」が、めあてとして示さ れています。本文の読み取りは、今日から本格的に始まりました。 活動1 活動2 全文を音読し、段落分けをする。 全文を「はじめ」 「中」 「おわり」の3つに分け、どの段落がどの箇所に当たるかを考える。 3.参観を通して考えたこと 最初に全文を微音読してから、段落分けをしました。こ の段階では、形式段落に分けるだけです。子どもたちの中 には、本文の下に書いてある小さな数字が、行を表してい ることに気付いていない子もいました。全部で11の形式 段落に分けたのち、これらを3つの大きなくくりに分けま した。 「見立てる」で学習した、はじめ(問いや話題の提示)、 中(具体例)、おわり(筆者の考え)の3つに分けていきま した。配布された学習シートによると、「見立てる」の学習 と違って、「中」が二つに分かれているようです。学習シー トの構成は右のようになっていました。 子どもたちの様子を見ていると、「はじめ」をどこまでに するかに様々な考えがありました。第1段落だけだと考え た子は、「君の指を見てごらん」で始まる第2段落は、既に円柱形ということの説明に入っていると考 えていました。ちなみに、第1段落に出てくる大事な語や文については、「生き物」「円柱形」などが 挙げられています。 この場面では、「はじめ」を第1~2段落だと考えた子もいました。このように考えた子は、「第1 段落にも第2段落にも、円柱形という言葉が何度も出てくるから」と話しています。本文の言葉だけ に着目すると、このように考えるケースも出てくるようです。 次に、大事な語や文を使って、第1段落に書かれていることを整理しました。「地球上には多様な生 き物がいるが、円柱形であるという共通性がある」とまとめていました。 「中」に当たるのがどの段落かを考える場面では、どこまでが中の前半かが問題になりました。前 半が第2~第5段落で後半が第6段落以降が後半だと考えた子たちからは、第5段落までは身の回り にあるものからの具体例が述べられている。第6段落以降は身の回りにある円柱形を探しているので はなく、第5段落までの内容を調べる実験であるという意見も出ました。 さらに多様な意見が出たのは、10段落の位置付けでした。これを「中」に含めるか「おわり」に 位置付けるかは、本時では結論が出ませんでした。「円柱形は強い、円柱形は速い。だからこそ生き物 の体の基本となっていると言ってよいだろう」これが第10段落の全文ですが、これは具体例ではな くまとめになっているから、「まとめ」だという主張がありました。その一方で、「第10段落と第1 1段落では内容が違うので、第11段落だけ独立させた方がよい」という意見も出ていました。第1 0段落は、あくまでも実験の結果で、筆者の主張には当たらないというのです。結論は次の時間に持 ち越しになりました。 今日のように、形式段落を意味段落に分ける時には、大事な語 や文を拾っただけでは難しいのでしょう。その段落に、(おおき なくくりで)何が書いてあるのかを読み取らない限り、意味段落 に分けることは難しい。そのためにも、段落ごとにどのようなこ とが書かれているのかを、大まかにでも読み取らせることが不可 欠でしょう。一つの語や文だけを見ていても、これは難しいと思 われます。 P.S.教科書の下に書いてある行番号を表す数字を使いこなせ ると便利だと思いました。
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