0609こまを楽しむ

授業参観レポート
平成27年
6月
9日(火)
1.教材名・授業者
第3学年「こまを楽しむ」(第2時)
授業者【
】
2.授業の概要
ねらい
:
「おわり」の段落に書いてあることを詳しく読もう。
活動0 まどみちおの詩を暗唱する。
活動 1 「こまを楽しむ」の、これまでの学習を振り返る。
活動2 本時のめあてを確認して、第8段落を音読する。
3.参観を通して考えたこと
前時までに、第2~第7段落に書かれていることを読み取っていました。それぞれ、①どのような
こまか ②どんな楽しみ方があるか の二つを板書カードに整理してありました。今日は「おわり」
が主たる教材です。
最後の段落を音読した後に、どうして「まとめ」と分かるのか、どの文からこのことが分かるのか
を最初に問いかけていました。子どもたちからは、「はじめの質問に答えている」「これまで説明して
きたこま以外にも、たくさんのこまがあることが書いてあるから」といった反応がありました。第8
段落をよく読むと、本文のはじめ(第1段落)の質問に答えているという箇所は見当たりません。第
1段落に書いてある疑問文は、「どんなこまがあるのか」「どんな楽しみ方ができるのか」の二つで、
この答えになっている内容は、第 8 段落からは読み取れませんでした。「こまを楽しむ」という説明的
な文章は、高学年で扱う説明文と書かれ方(構成)が異なっています。「はじめ」と「おわり」が、問
いと答えの関係になっていないのです。第1段落で、様々なこまがあることを紹介し、第2~7段落
でその具体的な例を挙げ、最後の段落で「軸を中心に回るというつくりは同じ」で「作り方に工夫を
加え、回る様子や回し方で様々な楽しみ方ができるこまを生み出してきた」と総括しています。第8
段落を、3年生が自分の言葉で「・・・・・のようなことが書いてあります」と抽象的に答えるのは難しい
ように思います。「おわり」に書かれていることを具体的にとらえさせることで精一杯と考えることも
できると思いました。
さらにこの教材の扱い方として、考えたことがあります。それは、第1段落に書かれているのは、
本当に問いなのかという疑問です。確かに第1段落には、「どんなこまがあるのか」「どんな楽しみ方
ができるのか」の二つの疑問文があります。しかし、これは筆者が投げかけた「問い」(問題提起)と
は読み切れない。さらに、第2~第7段落には書いてある、例えば「色変わりごま」は「回っている
時の色を楽しむ」の記述は、問いの答えではなく、第1段落で書
かれていることの具体例ではないか。第1段落と、第2~7段落
を、「問い」と「問いの答え」という関係でとらえきれないので
はないか。こんな疑問です。子どもたちは、比較的すんなりと「第
2~第7の段落を、第1段落の答えだ」と考えていたようですが、
この点は検討の余地があります。説明的な文章の指導でも、全体
の構成と、それぞれの学年段階に適した扱いの想定をしておかな
いと、授業が空転する恐れがあることは確かだと思いました。