教科の 重点 文章の内容を理解したり、書き手の意図を推論したりする事ができるようにする。 学年 児童の実態・指導上の課題 授業改善の具体的な方策 1 年 【 読む 】 ・質問されていることやその答えについて、大体の児童 は正しく読み取れている。言葉をまとまりとして読むこ とが困難な児童は、書かれている内容を理解するため に、何回も繰り返し読む必要がある。 【 読む 】 ・音読の練習を日常的に取り組み、言葉をまとまりとして読めるよう指導 する。 ・場面ごとに、「いつ」「どこで」「だれが」「なにをした」かを明らか にしながら大体の内容を整理して読み取れるようにする。 【 読む 】 ・時間的な順序や事柄の順序などを意識しながら読む経 験が少なく、一人で読むだけでは、おおまかな内容をつ かむ程度である児童が多い。 ・「なぜ」「どうして」と考えながら読むことができる 児童が少ない。 【 読む 】 ・「はじめ」「中」「おわり」の文章構成をはじめに確認し、大まかな段 落構成を理解させてから、各段落を読み取っていくようにする。 ・詳しく読み取る際に、キーワードなどのヒントを与えながら、細かく読 んでいく。 ・読み取る際に、事柄と理由を合わせて考えさせていく。またそれらが分 かる根拠を示させるようにする。 【 読む 】 ・読み取る力については、個人差が大きい。 ・目的に応じて中心となる語や文をとらえて読み取る力 に課題がある。 ・「はじめ」「中」「おわり」、「問い」と「答え」な どの文章の構成については、ある程度理解している。 【 読む 】 ・話し手は、話題からそれないように話し、聞き手は、話し手が何を伝え たいのかを大事にして聞くように促す。互いの思いや考えを尊重しながら 話し合えるような雰囲気を大切にしていく。 ・小グループでの話し合い活動を多く入れ、話し合うことに慣れさせる。 ・話し方のポイントなどを示し、身につけさせる。 【 読む 】 ・基本的な読み取りはできている。 ・段落相互の関係をつかむ力には個人差がある。 【 読む 】 ・文章構成と内容を捉えるために、段落ごと ・指示語に注目させたり、中心となる文や語を考えさせたりする場面を、 に大事な言葉を抜き取る活動を多く設定し 時間をとって、段落相互の関係がつかめるよう指導する。 た。おおまかな内容をつかんで読む児童が ( 国 語 科 ) (教科) 2 年 3 年 4 年 5 年 6 年 成果と課題 ・授業の中での音読、宿題での音読に 意欲をもって取り組みほとんどの子が言 葉をまとまりとして読むことができた。 ・読み教材では、場面ごとに時間や場 所や登場人物の言動などについて明ら かにしながら読み進めることで、話の内 容を整理することができた。 ・順序に気をつけて読むことができ るようになった。 ・理由も考えながら読む児童が増え た。 ・話し手になった時、話題からそれ ずに話せるようになってきた。 ・クラス全体での話し合いをまとめる 事はまだ難しいが、小グループの話 し合いは上手にできるようになってき た。 増えてきているが、それぞれの段落が全体の 中でどのような役割を果たしているのか考え ながら読むことはまだ難しい。 【 読む 】 ・説明文を読んで、直観的に要旨をとらえることはでき るが、それを批評的に考えたり、自分の立場をはっきり させて意見を書いたりすることが課題である。 ・実験、観察などの具体例を読み取ることと、抽象表現 で表された筆者の主張を結び付けて捉えることに課題が ある。段落相互の関係や論証の方法を捉えることが難し い。 【 読む 】 ・小単元や朝会での講話などを利用し、文量や形式を指定して自分の考え ・自分の考えを書く学習を多く設定 することで、考えを論理的に書き表 を書く学習を多く設定する。 そうという態度が育ってきた。 ・文章構成図を作成する学習など、段落相互の関係を視覚的に捉えられる ・取り扱った教材では、文章構成 や、段落相互の関係を意識できるよ ようにすることで、文章の論証方法について考える学習を入れていく。 うになったので、これから出会う教材 でも繰り返し指導していく。 【 読む 】 ・説明文を読んで、要旨をとらえることはできるが、そ れを求められている分量や表現の仕方などに合わせてま とめるのは難しい。 ・文章全体の構成をとらえたり、筆者の主張とする根拠 を分析的に読み解いたりすることに取り組んでいるが、 自分の知識や経験と関係付けながら自分の立場で考え、 読むことが課題である。 【 読む 】 ・説明文を読んで、全体の構成、要 ・キーワードを見つけ、分量の制限を入れながら要旨をまとめて書く練習 旨を捉え、キーワードをもとに内容 をしていく。 の大体を理解できるようになってき ・引き続き、文章の構成や要旨、事実や事例を挙げた論証の方法などを読 た。 み解く授業を工夫していく。(例えば、下学年の教材で学習した上で本単 ・筆者の論の展開の仕方、表現の工 夫を学び、自分の主張を、事例や根 元を学習する、文章構成図を作成するなど。) ・新聞記事や他の教材や資料を使って、自分の知識や経験と関係付けなが 拠をもとに書くことができるようになっ てきた。 ら、自分の考えをもつ練習をしていく。 ・さらなる定着が必要である。
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