2015年09月12日

週間マーケット展望( 9月 14日 ~ 9月 18日)
展望
先週は、中国経済の鈍化懸念を背景に、世界的な株価下落となった流れが一服し、株価が反発する動きとなったこと
もあり、投資家のリスク回避の動きも和らぎ、ドル円・クロス円は堅調な動きとなった。ドルは、経済指標の結果がま
ちまちの結果が続いたことや、FOMCの結果発表を翌週に控えて様子見ムードが強まったことなどから、主要通貨に対
してやや軟調な動きが続いた。ただ、対円では、円売りの動きが強かったこともあり、比較的堅調な動きが続いた。
今週の最大の注目は、やはり米国の FOMCの結果発表である。マーケットではこの一点に集中する可能性があり、結
果発表までは様子見ムードが強まる可能性が考えられる。焦点となるのは、利上げ開始の有無であるが、米国内の経済
環境はすでに利上げ準備が整っているとの見方がある一方、中国経済の鈍化懸念に端を発した世界的な株価下落や、資
源価格の下落の影響が大きく、また環境が整っていないとの見方もある。そのため、利上げの有無はもちろんのこと、
利上げをする場合の引き上げ幅(0.25%or0.125%)や、先送りの場合に 10月、12月など時期を示唆する発言がある
のかなどにも注目したい。また、FOMCの結果を受けて、資源国・新興国通貨や金融政策の格差から円やユーロの動き
にも注意が必要だろう。
ドル/円
先週は、週明け米国市場が休場となったものの、世界的に株価が上昇したことを背景に、リスク回避の動きが強まり、
ドル/円は週明けから堅調な動きとなった。ただ、米国の主要な経済指標がまちまちの結果が続いたことから、やや上
値の重い動きも見られた。また、FOMCを翌週に控えて積極的な売買が手控えられたことも週後半の動きに表れていた。
今週は、17日(日本時間 18日午前 3時)の FOMCの結果発表を控えて、前半はやや小動きの展開が続く可能性が考え
られる。マーケットでは、9月利上げ開始の有無で思惑が交錯している。今回は、直前に世界的な株価の乱高下もあり、
国外において懸念が高まっていることが予想を難しくしているようだ。利上げ開始が決定された場合には、一時的にド
ルが買われ、利上げ先送りならドルが売られる展開が予想されるが、現状の金利先物市場では、利上げを 20%程度し
か織り込んでいないことを念頭に入れて、結果を受けた動きの強さをあらかじめ想定しておきたい。テクニカル的には、
大きな下落後の小休止の持ち合いパターンで、現在は 5波動目の下げに向かう流れと見ることができる。そのため、下
値ラインを下抜ける場合には注意が必要だろう。オシレーターの MACDでは両線がクロスしているが、ここから乖離幅
が拡大する場合には堅調な流れが予測できるが、拡大しない場合には下向きの流れとなる可能性も想定しておきたい。
118.61 ~
122.04
ユーロ/円
先週は、前週まで続いた軟調な動きが一服し、週明けから堅調な動きとなった。中国経済の鈍化懸念に端を発した株
価下落の影響で高まったリスク回避の動きも後退しており、ユーロ/円は週明けの 132.60台から 136.80台まで上昇す
る動きとなった。
今週は、上値の重い動きが予想される。先週は円売りが優勢となったことで、ユーロ/円を押し
上げる動きとなったが、円以外の主要通貨に対しては、やや上値の重い動きも見られている。ユーロ圏の追加緩和の可
能性がやや意識されており、世界的に株価が不安定な動きとなる場合には堅調な動きが続く可能性があるが、株価の堅
調な動きが続く場合にはやや上値の重い動きとなる可能性もあるだろう。また、米 FOMCで利上げが決定される場合に
は、欧米の金融政策格差を背景にユーロは対ドルで軟調な動きとなるが、対円での下値はやや限定的となるだろう。テ
クニカル的には、一目均衡表の雲上限を上抜けるかどうかに注目したい。完全に上抜けるようなら、一段の上昇も考え
られるが、完全に抜け切れない場合や、上抜けたものの再び雲の中に戻る場合には反落となる可能性も想定しときたい。
オシレーターの MACDでは、両線がクロスしており、ここから乖離幅の拡大傾向が続く場合には堅調な動きが続く可能
性も考えられる。
134.21 ~
138.96
1
ポンド/円
先週は、前週までの軟調な流れが一服し、週明けから堅調な動きとなった。堅調な株価動向を背景に、円を売る動き
が続いており、ポンド/円も堅調な展開が続いた。また、英中銀の金融政策発表では、8対 1で政策金利などを据え置
いたが、国内経済は健全な成長を維持するとの見通しが示されたことなどから、利上げが近づいているとの見方は変わ
らず、ポンド買いが優勢となった。ポンド/円は、週明けの 180.40台から 187.30台まで上昇する動きとなった。
今
週は、底固い展開が予想される。ポンド/円は、8月の中旬から 9月序盤にかけて、195円台から 180円台まで大きく下
落したことから、値頃感の買いも出ており、堅調な動きが続いている。また、英国の利上げ期待が高まりつつあること
も影響しており、引き続き堅調な動きも考えられる。ただ、株価が再び大きく下落する場合には、一時的にリスク回避
の動きが強まる可能性もあり、その場合にはポンド/円も下げる可能性もあるだろう。また、FOMCで米国の利上げが決
定される場合の影響は、対ドルで下落する可能性もあるが、対円での動きは限定的と考えられる。
184.25 ~
190.00
豪ドル/円
先週は、前週までの軟調な流れが一服し、週明けから堅調な動きとなった。中国貿易統計が悪化したものの、主要な
貿易港である天津港の爆発事故の影響もやや織り込み済みだったこともあり、反応はやや限定的となった。むしろ、世
界的に株価が反発したことや、豪州の経済指標が比較的堅調な結果が続いたことが好感され、豪ドル/円は週明けの82
円台前半から85円台後半まで上昇する動きとなった。
今週は、堅調な展開が予想される。株価の下落も一服した感
じではあるが、まだ乱高下する動きが続いている。そのため株価の同国をにらみながらの展開が考えられる。そして、
17日は米FOMCが予定されており、ここで利上げが決定される場合には、一時的に下げる可能性もあるだろう。ただ、あ
る程度織り込まれていることや、最近の豪州の堅調な経済指標結果を背景に、下値は限定的と考えられる。テクニカル
的には、オシレーターのMACDで両線がクロスとなっており、目先両線の乖離幅が拡大するようなら堅調な動きが続く可
能性も考えられる。上値のポイントは87.32であり、当面はここを上抜けるかどうか注目したい。
82.26 ~
87.32
南アフリカ・ランド/円
先週は、引き続き中国の景気減速懸念を背景に、新興国通貨に対する売りが続いており、週明けには対ドルで最安値
を更新した。また、対円でも 8.50まで下落し、2009年 1月以来の安値を付ける動きとなった。その後は、下落が続い
た反動や、世界的に株価が上昇したことから、ランド/円は 8.80台まで上昇する動きとなった。
今週は、堅調な展
開も予想される。下落が続いた反動で値を戻す動きが続く可能性も考えられる。ただ、中国経済の景気減速懸念を背景
に、再び株価が下落する場合や、米 FOMCで利上げが決定される場合には、一時的に下落となる可能性も想定しておき
たい。ただ、米利上げが先送りされるようなら、堅調な動きが続く可能性も考えられる。テクニカル的には、オシレー
ターの RSIで価格と指数の逆行現象(ダイバージェンス)となっており、反発を期待させるチャート形状となっている。
目先の上値の目標は 9.28となり、ここが重要な上値のポイントと考えられる。
8.50 ~
9.28
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