【研究者プロフィール №161】 別府大学 准教授 国際経営学部 中川 隆(ナカガワ タカシ) 専門:農業経済学,食品流通学,食の安心・安全 畜産経営,6 次産業化 1 . 私 は こ の よ う な学 生 で し た 。 実家が兼業農家ということで,こどものころは,田植えや稲刈りなど,農作業の手伝い をよく行っていました。大学入学前の受験勉強をしていたころから,世界の食糧問題や飢 餓・貧困問題などに強い関心を持つようになり,大学では農業・食料問題がはばひろく学 べる農学部に入学しました。いっぽうで,社会や経済の動向などにも関心が高かったこと から,農業・食料についての社会科学的側面を研究対象とする農業経済学を専攻しました。 大学生のころは,さまざまなアルバイトを経験しました。とりわけ,幼少のころから水泳 を嗜んでいたこともあり,スイミングスクールでの水泳指導に力を入れていました。教育 や研究は体力勝負の面があり,その点で,学生時代の経験は活きているように思います。 2 . こ の よ う な 研 究を し て い ま す 。 国内外の食料品生産・流通の実態調査研究を行っています。国内にとどまらず,できる だけ海外にも出かけ,世界の食と農業の実態を研究しています。とくに,最近では,畜産 物のブランド化の動向や畜産の 6 次産業化など,国際化に対応した食肉流通の再編をテー マとする研究をおこなっています。 3 . こ の よ う な 授 業を し て い ま す 。 アグリビジネス,農業経営,食料流通システム,農業政策など,農業経済学に係る授業 を主に担当しています。また,地域参加実習や観光・地域経営実習といった学外での体験 学習を重視した授業を担当しており,農作業などを通じて,①食と農のあり方を学び,② 大分県の中山間地域の活性化を図り,地域に貢献し,③主体性・社会性および人間関係を 築く力を育むことを目的とする授業もおこなっています。このほか,大分県内で活躍する 農業者やアグリビジネスに取り組む経営者などを招いた公開授業を定期的に企画・開催し ており,学生たちには,農業問題をより身近な問題として検討する力を養ってもらうこと, 就職に向けた学習への動機づけを与えることを目指しています。 4 . 学 生 に 学 ん で ほし い こ と 。 いまは,ネットなどでしりたいと思う情報が簡単に手に入る時代ですが,このような時 代だからこそ,「この目でたしかに見た」「この耳でたしかにきいた」といえるようなこと をもっと大事にしてほしいと思います。 -地域連携研究コンソーシアム大分 2013-
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