国語の学習法

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教 科 の 学 習 法
[1]国語
ことばは生活の基礎である。私たちが日本語を使って生活している以上、日本語に終生
関心を持つべきである。
ことばには4つの機能がある。①物を認識し、②意志を伝達し、③思考し、④創造する。
人ひとりの思想、人格を形成するのもことばを用いてであり、民族の文化を創造するのも
ことばを通してである。英語や数学、多の学問全般に於いて日本語の正しい理解と使用に
がなければ真に身に付いたものとはならないであろう。
さて、高等学校の「国語」は明治以降の文章「現代文」と江戸時代以前の文章「古典」
に分 か れ て お り、「 古 典 」 は さ らに 古 文 と 漢 文 と に区 分 され て いる の が特 徴 とい え よう 。
以下それぞれを学習する上で留意点を述べてみよう。
(1) 現代文
1)教科の学習において
① 教材(小単元)を最低2回は読んでおく。
② 段落分け、難解語句、重要な読み、わからなかった箇所にサイドラインを
引く。
③ 各単元のあとにある「学習の手引き」に従って、予習する。
④ 授 業 中 、 自 分 の わ か ら な か っ た こ と を 、 先 生 や 他 の 生 徒 が どう 説 明 し 、 ま と
めるか、よく確かめていく。
読み → 大意・要旨の把握 → 段落分け → 指示語・語句 → 表現技巧 →
→ 要旨・主題の確認
⑤ 内容を理解したうえで、ノートに自分の感想や意見をまとめる。
2)日常一般において
① 読書して考える。
② 新聞(特に社説・解説文)を読んで考える。
③ テレビ・ラジオの視聴を通して考える。
④ わからない語句は辞典を引く習慣をつける。
⑤ 他者との意見交換をする。
(2) 古典
1)古文
① 教材(小単元)を最低3回は読む。
② 原文をノートに書写し、重要語句にはサイドラインを引く。必要があれば、ノ
ートに書き込みをし、解釈していく。
③ 難語句を古語辞典で確かめる。
④ 用語、助動詞、助詞は文法テキスト、辞典で確認する。
⑤ 通釈してみる。
⑥ 古典としての必要事項・知識・有識故実などを、授業を通して身につけていく。
⑦ 辞書、文法テキストを必ず授業に持って出る。
2)漢文
① 教材(小単元)を最低3回は読む。
② 原文をノートに書写し、書き下し文までは自分で書いておく、また重要語句に
はサイドラインを引く。
③ 基本句法(反語形、使役形、受身形など)をノートに整理していく。
④ 通釈してみる。
⑤ 漢文としての必要事項・知識・有識故実などを、授業を通して身につけていく。
最後に国語科関係の推薦図書を挙げてみるので、学習の深化に役立てて欲しい。