授業研修部(小学校)1月例会 今回は、「話す聞く」の授業の進め方(小4)です。 もう迷わない! 「聞き取りメモ」の取り方 について,模擬授業を通して楽しく学びました! 日 時:平成27年1月22日(木)18:30~20:30 場 所:イーブルなごや(旧女性会館)第4集会室 テーマ:「話す聞く」の授業の進め方(小4) 小単元「聞き取りメモの工夫」- 模擬授業を通して 提案者:菱田 陽祐先生(如意小学校) - 【部会の様子】 1 「今日の研修に期待していること」 参加した14人の方から,「話す聞くの言葉は消えてしまうので,どう教 えたらいいのか。」「評価に困る。」「子どもと一緒にスキルアップしたい。」 「聞くことは信頼し受け止めることから始まる。」など,自己紹介を兼ねて お話しいただきました。 平仮名や記号も使って! 2 模擬授業の前に 「聞き取りメモ」は、丁寧に書かなくてもよい。 必要なことだけを書く。 単語で! 3 模擬授業 (1)CDを聞いてメモを取ってみよう。 【場面】 5年生の園芸委員会の児童が、来年度委員会に入る自分たちのために 委員会の活動を紹介しにきてくれた。 園芸委員会で楽しみなこと、仕事内容、どんな人におすすめかを聞いて 大切なことをメモします。 (2)メモの工夫をグループで話し合って、理想のメモを完成させよう。 「速く書けて、後で見た時に分かりやすい」 「大事なことを落としていない」 メモは? 項目を書く。 箇条書きにする。 数字や記号を使う。 単語で簡単に書く。 (3)グループで完成させた理想のメモについて、工夫を発表しよう。 どのグループのものがよいと 決めるのではなく、よいとこ ろを認めていきます。 自分にとって大事なことは 何かを考えてメモをします。 (4)教科書のメモの例と比べながら、メモを取るときの工夫をまとめよう。 ・大事なことを落とさず、後で見て分かるように書く。 ・速く書くために、単語、箇条書き、記号を使って書く。 ・聞き取れなかったら、印を付けておいて後で質問する。 ・話の後に、すぐ付け加えや整理をする。 (5)メモを取るときの工夫に気を付けて、メモを取ってみよう。 菱田先生の「サッカー部監督について」という話を聞いて、メモの工夫 を生かしながら、メモを取ってみました。 4 模擬授業の後に 作文でも使われる「マッピング」を生かしてメモを取ることの紹介もされ ました。 5 グループでの話し合いから ・ 朝のスピーチでは、改善点をアドバイスするなどして話し手を育てる。 ・ ・ メモを取る必要性を感じる場面での日常の積み重ねを大切にする。 先生が聞き手の見本となって、子どもたちから良かった点を出させる。 ・ クイズ形式にして、ポイントを絞って聞く練習をする。 6 先輩からのアドバイスをいただきました! 話を聞く必要感や目的意識をはっきりさせて、何が聞きたいのか、知りた いのかポイントを絞って、聞く力を高めていく。話し手と聞き手の指導は表 裏一体で、どちらも大事である。 ① 大事なことを落とさずに聞く②論理的に構成を意識しながら聞く③中 心点や話の意図を考えながら聞くのように、段階を追って聞く力を高めてい く必要がある。 長い話では、キーワードを抜き出す訓練が必要で、長い言葉を短い言葉に 置き換えることも必要になってくる。自分にとって必要なことを目的に照ら して取捨選択しながらメモを取っていくことも大切である。 【如意小学校長 斎藤照代先生】 学習指導要領によれば、低学年では「身近なことを思い出す」中学年では 「要点をメモする」高学年では「知識や情報を関係づける」ことが挙げられ ている。指導の前後のつながりを考えた上で、今何をやるべきかを考え、将 来につながる聞き取る力を育てる必要がある。 メモを取ったことをもとにスピーチで再現する「再話」の指導は、聞き手 と話し手の表裏一体の指導に生かせる。重要な点を落としていることに気づ くと、次からは考えてメモを工夫して聞けるようになる。 【南陵小学校長 青木一起先生】 7 授業研修部の一年を振り返って 授業研修部2年目は、明日からの授業に生かせるようなことをと考 え、模擬授業の形で進めてきた。今後も門戸を広げて、先生方のニーズ に応えながら、名古屋の子どもたちの国語の学力向上のために取り組ん でいきたい。 【青木先生】 研究会の模擬授業からイメージをもって、クラスで取り組んでもらえ ればと思う。全国学力学習状況調査の結果を受け、国語力の向上にどの 学校でも取り組んでいると思うが,日々の国語の授業が充実していくこ とが一番だと思う。 【斎藤先生】
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