流れる水のはたらき

実践レポート
二川小学校
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テーマ「ICT 機器の効果的な活用方法について」
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第5学年
3
使用機器
大型テレビ・デジタルカメラ・パソコン
使用ソフト
インターネットエクスプローラー・理科デジタル教科書
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理科「流れる水のはたらき」(指導時間 13 時間)
ねらいと方法
(1) 実践のねらい
本単元は,子どもが流水実験で流れる水のはたらきについて理解を図り,そのはた
らきと土地の変化や上流,下流の石のようすの違いを結びつけて考えることができる
ようにすることをねらう。そこで,子どもたちが理解しやすく考えが深められるよう,
単元を通して ICT 機器を活用した授業を行った。
(2) 実践の方法
大型テレビで,実際に見ることのできない増水した川の写真や映像を見せたり, 流
水実験の映像を映したりして,流れる水のはたらきについて子どもの理解を深める。
また,インターネットを活用して洪水や洪水を防ぐ工夫について, 子どもが主体的に
調べてまとめる。
5
実践
小単元「流れる水のはたらき」の流水実験の
まとめでは,実験映像を大型テレビに映して結
果をまとめた。学級全体で大型テレビを見なが
ら意見を出し合ったので,子どもたちは積極的
に発言をしていた。また,小単元「川とわたし
たちの生活」では,洪水や洪水を防ぐ工夫につ
いてインターネットを使い情報を調べた。パソ
コンが不慣れな子どもには,友達がパソコン操
作を教えたり教師が声を掛けたりして情報を
調べる手助けをした。普段の授業では,調べた
ことを詳しくまとめられない子どもも,意欲的
に取り組んでいた。
6
インターネットで情報を調べる子どもたち
成果と今後の課題
今回の実践で行った子どもたちに大型テレビで写真や映像を見せることは,学級全体で一つ
の課題を考えるという点で有効であったと考えられる。視覚的支援が,子どもの発言を積極的
にしたり理解を深めたりすることにつながったのであろう。
一方,単元の振り返りで,「流れる水の実験をして,川が削れることがすごくわかった。」と
書いた子どもがいた。流水実験など体験することで子どもの理解をより深めるということを実
感した。今後は,授業の中で多くの体験活動を取り入れていき,不足する部分をICT機器で補う
形の授業づくりを目指していきたい。