ハエは何かの役に立っているの

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学研教育情報資料センター
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資料番号4015
なに
やく
た
ハエは何かの役に立っているの
●ハエはきらわれもの
すうせんしゅるい
だいぶぶん
ハエは、日本にいるものだけでも、数千種類にもなります。そして、その大部分が、くさ
くだもの
しょくぶつ
あつ
どうぶつ
あつ
りかけた果物や 植物 に集まったり、いろいろな動物のふんに集まったりします。そのため、
ふ け つ
びょうき
げんいん
きん
あし
からだ
はこ
不潔で、病気の原因になるウイルスやばい菌などを、足や 体 につけて運ぶということで、
とり
ち
す
にんげん
びょうき
きらわれています。鳥やウシ、ウマなどの血を吸うハエもいます。人間におそろしい病気を
ゆうめい
うつす、アフリカにいるツェツェバエも、有名です。
やく
た
●役に立つハエもいる
さが
やく
た
でも、探してみると、ハエも役に立っていることが、いろいろあるのです。
くだもの
もの
あつ
ちい
あか
め
くさりかけた果物や、つけ物などがあると集まってくる、小さい赤い目をしたショウジョ
い で ん
けんきゅう
つか
やく
た
ゆうめい
か
かんたん
ウバエは、
遺伝の 研究 に使われ、役に立っていることで有名です。
このハエは、飼うのが簡単
どスィー
か
おや
とくちょう
おや
で、25 ℃ で10日もあれば親になるという 特長 をもっています。そのため、親のいろ
せいしつ
わりあい
こ
まご
した
し そ ん
つた
けんきゅう
べ ん り
いろな性質が、どんな割合で、子や孫、もっと下の子孫まで伝わるかを 研究 するのに便利な
のです。
はな
あつ
な か ま
はな
花によく集まるハナアブとよばれる仲間に、ヒラタアブがいます。花のみつをなめにきて
に
な か ま
ようちゅう
し ん め
アブに似ているためハナアブとよばれますが、ハエの仲間です。この 幼虫 は、新芽をあら
た
えんげいか
すアブラムシを食べてくれるので、園芸家には、とてもありがたいハエです。
むし
からだ
おや
たまご
う
き せ い
むし
た い じ
やく
た
ほかの虫の 体 に親が 卵 を産みつける、寄生バエも、虫を退治するのに役に立っています。
な か ま
にんげん
し
からだ
さんらん
たとえば、メバエの仲間は、人間もさされて死ぬことがある、スズメバチの 体 に産卵し、
ようちゅう
たいえき
す
に わ き
ようちゅう
幼虫 はハチの体液を吸い、さなぎになります。また、庭木をいためるカイガラムシに 幼虫
き せ い
が寄生する、カイガラヤドリバエなどもいます。(監修・中山 周平)
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