「石油依存低下進むメキシコ財政」(大和住銀投信投資

2015年11月5日
情報提供資料
今回のテーマ
11
月
号
石油依存低下進む
メキシコ財政
石油関連からの収入が減少
メキシコ・レポート
2016年予算案:財政赤字改善を見込む
9月8日に発表された2016年予算案では、原油価格下
落による石油関連収入の減少を見込み、歳入は2015
年比実質ほぼ横ばいにとどまるものの、歳出の抑制に
より、財政赤字は対GDP比0.5%の赤字と2015年比で縮
小する計画となっています。歳出抑制による景気への
影響を緩和するために、貯蓄や投資へのインセンティ
ブを導入するとしています。投資へのインセンティブとし
ては、中小企業およびエネルギーインフラ事業の設備
投資の即時償却や再投資・利益送金に係る税の減免
等が盛り込まれています。
現在、予算案は国会で審議中で、歳入法案については
10月末に下院で可決されました。歳出法案については
11月中旬に採決される見込みです。
メキシコの1~9月の財政収支は4,612億メキシコペソ(以
下、ペソ)の赤字となり、前年同期の4,185億ペソの赤字か
ら赤字幅が拡大しました。歳入の増加額(前年比+1,831
億ペソ)を、歳出の増加額(同+2,257億ペソ)が上回ったた
めです。
メキシコの歳入に占める石油関連収入の割合は以前は
約3~4割を占めていましたが、原油価格の下落と生産量
の低迷により、最近では約2割にまで低下しています。た
だ、お隣の米国の経済状況が良好なことからメキシコ経
済は好調に推移しており、石油関連以外からの税収が増
加しています。さらに、政府による歳出削減策が実行され
ており、2015年の財政収支目標(GDP比1.0%の赤字)は達
成される見込みです。
メキシコ歳入に占める石油関連収入
(2005年1⽉~2015年9⽉)
(億メキシコペソ)
4,000
3,500
非石油関連収入(左軸)
60%
石油関連収入(左軸)
50%
石油関連収入依存度(右軸)
3,000
40%
2,500
30%
2,000
1,500
20%
1,000
10%
500
0
2005年
0%
2007年
2009年
※データはすべて12カ⽉移動平均
2011年
2013年
2015年
出所:メキシコ財政・⾦融省
2017年には財政収支均衡へ
メキシコ政府は2013年の税制改革で、個人所得と企業所得の補足強化による税収確保を推進して来ました。例えば、非登
録事業者への規制を強化し、その労働者を正規雇用化させることにより税金がとれるようにしました。この税制改革の効果
もあり、石油関連からの収入が減少する中でも税収が増加しています。政府の計画では2017年には財政赤字がほぼ解消
する見通しとなっています。
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商品内容説明資料補完書面(投資信託)
リスクについて

投資信託、投資証券はその投資対象となっている株券、債券、投資信託、不動産、商品
等(以下、
『裏付け資産』
『※』といいます。
)の価格や評価額に連動して基準価格が変動
し損失が生じるおそれがあります。したがって、投資元本が保証されているものではな
く、これを割込むことがあります。その他外貨建て資産に投資した場合には為替変動リ
スク等もあります。
 投資信託、投資証券は裏付け資産の発行者の業務や財産の状況等に変化が生じた場合、
投資信託、投資証券の価格が変動することによって損失が生じるおそれがあります。
 投資信託等には、解約することができない一定の期間(クローズド期間)が定められて
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