2015年11月9日 (No.1,696) 〈マーケットレポートNo.4,500〉 難民問題で「メルケル首相の支持率」急低下(欧州) 11月5日公表のドイツ公共放送連盟(ARD)の世論調査では、「メルケル首相の支持率」が49%と、今年 4月の75%から急低下しています。同首相が率いる統一会派のCDU/CSU(キリスト教民主同盟/キリスト 教社会同盟)の支持率も同じ調査で37%と、2013年の前回選挙時の41.5%を下回りました。難民受け 入れに寛容な対応をしていることが、一部国民の反発を招いているようです。 難民問題への対応に不満、デモの激化などの社会不安も 偽装難民の判別が困難なことも、混乱拡大に拍車 ■欧州への難民申請者の数は、このまま規制を強化しないと今年は年間100万人を超えるとされます。経済 的な支援が手厚いドイツへの難民申請者は、今年8月までで20万人を超え、難民問題に対する政府の対 応に国民の不満が高まっています。こうしたことが政権への支持率低下の背景にあります。地方財政の負担 増や治安悪化も懸念されているようです。 ■難民問題の難しさは、難民の認定にあります。難民として認定されるためには、民族紛争や迫害などの理由 が必要で、経済的困窮のみでは認定されません。メルケル首相は、非認定者の本国送還などの厳しい対応 をしておらず、このことが国民の不満につながっていると見られます。 (%) メルケル首相支持率 9月の対応も混乱に拍車 期待が膨らみ、難民殺到 ■9月のメルケル首相の対応も混乱に拍車をかけたよ うです。ハンガリーで足止めをされていた難民の一部 をドイツが受け入れた際、全ての難民をドイツが受け 入れるとの誤解が難民の間に広がりました。その結 果、受け入れ可能人数をはるかに超える難民がドイ ツに殺到しました。 80 71 75 70 70 70 70 66 67 67 63 60 54 49 50 40 15/1 15/3 15/5 15/7 15/9 15/11 (年/月) (注)データは2015年1月~2015年11月。 (出所)ARDの資料を基に三井住友アセットマネジメント作成 首相への求心力低下を回避し、景気回復への注力を期待 ■難民審査を迅速化 ■難民問題での求心力低下の回避を期待 ARDの世論調査では、難民の受け入れに上限を設 けたり、本国や最初に欧州に踏み入れた国へ強制送 還するなどの厳しい対応への期待があります。こうした ことに応え、首相は5日、経済的な困窮から入国し、 難民として認定される可能性が低い人たちの審査や 送還を早める新たな対策を発表しました。 難民問題以外に、自動車大手の排ガス不正問題 や景気対策など、政府が対処すべき問題は山積し ています。難民問題で首相への求心力がさらに低 下し政局が流動化することを避け、景気回復などに 一層注力することが期待されます。 2015年10月28日 最近の指標から見る欧州経済(2015年10月) 2015年10月23日 ECBは12月に追加金融緩和へ ■当資料は、情報提供を目的として、三井住友アセットマネジメントが作成したものです。特定の投資信託、生命保険、株式、債券等の売買を推奨・勧誘 するものではありません。■当資料に基づいて取られた投資行動の結果については、当社は責任を負いません。■当資料の内容は作成基準日現在のもので あり、将来予告なく変更されることがあります。■当資料に市場環境等についてのデータ・分析等が含まれる場合、それらは過去の実績及び将来の予想であり、 今後の市場環境等を保証するものではありません。■当資料は当社が信頼性が高いと判断した情報等に基づき作成しておりますが、その正確性・完全性を 保証するものではありません。■当資料にインデックス・統計資料等が記載される場合、それらの知的所有権その他の一切の権利は、その発行者および許諾 者に帰属します。■当資料に掲載されている写真がある場合、写真はイメージであり、本文とは関係ない場合があります。 商品内容説明資料補完書面(投資信託) リスクについて 投資信託、投資証券はその投資対象となっている株券、債券、投資信託、不動産、商品 等(以下、 『裏付け資産』 『※』といいます。 )の価格や評価額に連動して基準価格が変動 し損失が生じるおそれがあります。したがって、投資元本が保証されているものではな く、これを割込むことがあります。その他外貨建て資産に投資した場合には為替変動リ スク等もあります。 投資信託、投資証券は裏付け資産の発行者の業務や財産の状況等に変化が生じた場合、 投資信託、投資証券の価格が変動することによって損失が生じるおそれがあります。 投資信託等には、解約することができない一定の期間(クローズド期間)が定められて いるものもありますのでご留意下さい。 ※ 裏付け資産が、投資信託、投資証券、預託証券、受益証券発行信託の受益証券等である場 合には、その最終的な裏付け資産を含みます。 手数料等諸費用について ■ 申込時に直接ご負担いただく費用等 ・申込手数料等 上限 3.78%(税込) ■ 換金時に直接ご負担いただく費用等 ・換金(解約)手数料 販売時に手数料がかかり、売却時にも手数料がかかるもの 該当する投資信託はありません 販売時に手数料がかからず、売却時に手数料がかかるもの 上限 3.00%(税込) ・信託財産留保額 上限 0.5% ※外国投資信託の売買時、分配時、償還時の為替レートは、外国為替市場の動向をふまえ て当社が決定いたします。 ■ 投資信託の保有期間中に間接的にご負担いただく費用等 ・信託報酬 上限 3.30%(税込)程度 ・その他の費用・手数料 監査費用、有価証券等の売買にかかる手数料等、その他のファンドの運営・管理に関 する費用・手数料等をご負担いただく場合がございますが、これらの費用・手数料等は、 事前に計算が出来ないため、その総額・計算方法を記載しておりません。 ※当該手数料等の合計額については、保有期間等に応じて異なりますので、表示することはでき ません。 投資信託に係るリスク、手数料等の詳細については投資信託説明書(交付目論見書)に詳しく記 載されておりますのでご覧ください。 当ファンドの販売会社について 商号等: 東海東京証券株式会社 加入協会: 金融商品取引業者 東海財務局長(金商)第 140 号 日本証券業協会、一般社団法人金融先物取引業協会 一般社団法人第二種金融商品取引業協会 201108
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