楽読 (ラクヨミ) 2015年9月14日 Vol. 1,007 好調な中国のネット通販 ~ 産業構造の転換を垣間見る ~ 過剰設備問題などを抱える中国では重厚長大産業(重化学工業などの産業)の成長は鈍化傾向にありますが、 相対的にサービス産業は好調で、なかでもネット通販は急速に成長しています。 中国のインターネットの人口普及率は2014年に48%まで拡大し、約6億5,000万人のインターネット利用者が存在 する中、その約56%(2014年)の人がネット通販を利用しています。年代別の利用者分布を見ると、10~30歳代が 約80%を占め、1980~1990年代に一人っ子政策で豊かに育ってきた世代がメインユーザーとなっており、ゲームや SNS(交流サイト)などの娯楽や買い物の手段としてインターネットを利用しています。 ネット通販の売上高を見ると、2011年の約0.8兆人民元(約15兆円*)から2014年には約2.8兆人民元(約53兆円*) と約3.5倍になり、日本のネット通販市場が約6兆円(2014年度市場推計値)であることと比較すると、かなり大きな 市場であることがわかります。小売売上高に占めるネット通販の割合も同期間で約4%から約11%に拡大しており、 調査機関によれば、今後数年間はネット通販の売上高が年平均2桁成長し、小売売上高に占める割合が2018年に は20%となることが予想されています。 *1人民元=19円で円換算 ネット通販事業の市場が拡大すれば、商品を届けるビジネス、つまり物流事業も恩恵を受けることになります。物 流事業は、第12次5ヵ年計画(2011-2015年)で重点テーマとして取り上げられていることもあり、今後の成長が期待 されています。宅配事業と郵便事業の売上高を見ると、2011年以降、宅配事業は郵便事業を上回り、2014年の前 年比伸び率は40%を超えています。 産業構造の転換などを進め、第三次産業(非製造業)の成長を促してきた中国は、ネット通販や宅配事業に見ら れるように、業界によって成長著しい分野があります。中国共産党は、10月に経済運営の5ヵ年計画を議論する中 央委員会第5回全体会議を予定しており、持続的な経済成長を続けるために、どのような経済運営の方針が示され るか注目されます。 小売売上高とネット通販売上高の推移 宅配事業と郵便事業の売上高の推移 (2011年~2018年予想) (2010年~2014年) 小売売上高(左軸) ネット通販売上高(左軸) ネット通販売上高が占める割合(右軸) インターネット普及率(右軸) (兆人民元) (億人民元) 48% 50 50% 予想 40 42% 50% 2,000 40% 30% 1,500 30% 40% 30 2,500 宅配事業(左軸) 郵便事業(左軸) 宅配事業伸び率(前年比、右軸) 20% 20 20% 1,000 20% 10 10% 500 10% 0 0% 11年 12年 13年 14年 15年 16年 17年 18年 出所:中国国家統計局、中国インターネット情報センター、iReseach のデータをもとに日興アセットマネジメントが作成 0 0% 10年 11年 12年 13年 14年 出所:中国国家郵政局のデータをもとに日興アセットマネジメントが 作成 ※上記は過去のものおよび予想であり、将来を約束するものではありません。 ■当資料は、日興アセットマネジメントが市況等についてお伝えすることを目的として作成したものであり、特定ファンドの勧誘 資料ではありません。また、弊社ファンドの運用に何等影響を与えるものではありません。なお、掲載されている見解は当資料 作成時点のものであり、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。■投資信託は、値動きのある資産(外貨建 資産には為替変動リスクもあります。)を投資対象としているため、基準価額は変動します。したがって、元金を割り込むことが あります。投資信託の申込み・保有・換金時には、費用をご負担いただく場合があります。詳しくは、投資信託説明書(交付 目論見書)をご覧ください。 1/1 商品内容説明資料補完書面(投資信託) リスクについて 投資信託、投資証券はその投資対象となっている株券、債券、投資信託、不動産、商品 等(以下、 『裏付け資産』 『※』といいます。 )の価格や評価額に連動して基準価格が変動 し損失が生じるおそれがあります。したがって、投資元本が保証されているものではな く、これを割込むことがあります。その他外貨建て資産に投資した場合には為替変動リ スク等もあります。 投資信託、投資証券は裏付け資産の発行者の業務や財産の状況等に変化が生じた場合、 投資信託、投資証券の価格が変動することによって損失が生じるおそれがあります。 投資信託等には、解約することができない一定の期間(クローズド期間)が定められて いるものもありますのでご留意下さい。 ※ 裏付け資産が、投資信託、投資証券、預託証券、受益証券発行信託の受益証券等である場 合には、その最終的な裏付け資産を含みます。 手数料等諸費用について ■ 申込時に直接ご負担いただく費用等 ・申込手数料等 上限 3.78%(税込) ■ 換金時に直接ご負担いただく費用等 ・換金(解約)手数料 販売時に手数料がかかり、売却時にも手数料がかかるもの 該当する投資信託はありません 販売時に手数料がかからず、売却時に手数料がかかるもの 上限 3.00%(税込) ・信託財産留保額 上限 0.5% ※外国投資信託の売買時、分配時、償還時の為替レートは、外国為替市場の動向をふまえ て当社が決定いたします。 ■ 投資信託の保有期間中に間接的にご負担いただく費用等 ・信託報酬 上限 3.30%(税込)程度 ・その他の費用・手数料 監査費用、有価証券等の売買にかかる手数料等、その他のファンドの運営・管理に関 する費用・手数料等をご負担いただく場合がございますが、これらの費用・手数料等は、 事前に計算が出来ないため、その総額・計算方法を記載しておりません。 ※当該手数料等の合計額については、保有期間等に応じて異なりますので、表示することはでき ません。 投資信託に係るリスク、手数料等の詳細については投資信託説明書(交付目論見書)に詳しく記 載されておりますのでご覧ください。 当ファンドの販売会社について 商号等: 東海東京証券株式会社 加入協会: 金融商品取引業者 東海財務局長(金商)第 140 号 日本証券業協会、一般社団法人金融先物取引業協会 一般社団法人第二種金融商品取引業協会 201108
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