日本人の平均寿命は男性80歳、女性86歳です。しかし、健康 寿命は

地域医療支援病院
呉共済病院広報誌
広島県指定がん診療連携拠点病院
災害拠点病院
広島DMAT指定病院
日本医療機能評価機構認定
人間ドック・健診施設機能評価認定
日本人の平均寿命は男性80歳、女性86歳です。しかし、健康
寿命は男性70歳、女性73歳で大きな差があります。平均寿命と健
康寿命の差は、介護生活や寝たきりによるものです。健康寿命を平
均寿命に近づけ、健康で長生きをすることがこれからの目標となり
ます。
知ってほしいのは、ロコモティブシンドローム(以下、ロコモと言う)
と呼ばれ、加齢による運動器障害のために移動する能力が低下した
状態で、進行すると要介護状態を招くと定義されています。要介護と
なる原因の4分の1が運動器の障害で、トップとなっています。
骨や関節、筋肉の機能が落ちたり、それらに痛みが出たりすると、
「仕方ないですよね、お年ですから」と言われます。しかし、単に年を
とればそうなるのではなく、歩かない等、身体活動量の低下などの生
活習慣がロコモの発症やその悪化にかかわっています。ロコモは生活習慣を改めれば予防できます。
今からでも改善できる可能性があるのです。
かつては、筋トレやエアロビクスダンスなどをしないと健康になれないということが常識でした。しかし、今は
日常生活を一生懸命おくるだけでも、運動と同じような効果があります。1日 2~3分、身体活動を増やすと、
転んで骨折する時期を1年ぐらい遅らせることができます。片足立ちを1分ずつ、両方で2分、さらにスクワッ
トを1分。これで2~3分の運動になります。
身体を健康に保つには、痛いことが一番よくありません。ストレッ
チをすると痛みが取れます。筋トレとストレッチの組み合わせはロコ
モ予防に有効です。
今より10分、身体を動かすだけで健康寿命を延ばすことができま
す。歩くことでも家事でも仕事でも何でもよいのです。10分はまとま
っている必要はなく、5分×2回でも、2分×5回でも構いません。
「絶対、最後の最後まで自分の足で歩いてみせるぞ!」という意
気込みと努力が必要なのです。
―病院の理念―
高度良質の医療
最善の奉仕
研鑽と協調
地域医療の支援
―病院の基本方針―
一 良質で、適切な医療の提供に努めます
二 患者様の権利を尊重し、満足・安心・信頼を追求します
三 新しい知識と技術を積極的に習得し、常に質の高い先進的医療を行います
四 地域の中核病院として、地域社会の要請に応えうる医療を提供します
五 職員が意欲を持って働ける病院をめざします
六 次代を担う有能な医療従事者の育成をめざします
七 専門的ながん医療の提供に努めます
八 国内での医療救護活動に積極的に参加します
安全管理対策室って?
安全管理対策室
後藤
法子
「安全」は、医療に限らず、あらゆる分野においていまや最重要のキーワードになっています。
医療安全への関心が高まったのは、1999 年に大学病院で起きた患者取り違え事故がきっかけです。
それから 10 年足らずの間に国主導による医療安全対策が急速に進んできました。医療安全を専門と
する部署や人が配置され、医療安全に関する研修会を開催されることが義務づけられてきました。
医療における安全と信頼を保証し、患者さまをまもるための活動を全般におこなう部署が「安全管
理対策室」です。当院は、医療事故の発生を未然に防ぎ、患者さまが安心して安全な医療を受けられ、
加えて当院の職員が安心して安全な医療を提供できる環境を整えることを目標に病院長のリーダー
シップのもと組織横断的に安全管理体制の構築に努めています。
安全管理対策室は、統括安全管理者・医薬品安全管理責任者・医療機器安全管理責任者・事務課長・
事務員で構成されています。主な業務は次のとおりです。
①院内の医療安全に関する情報を収集し、医療事故防止対策を職員に周知・徹底を図る
②職員に対しての医療安全に関する教育・研修を行う
③感染対策担当者と協力し、院内の感染防止に関することを行う
④災害・防災に関することの相談を受ける
⑤患者さまやご家族の方の相談を受ける
⑥事故が発生した場合の調査を行う
などがあります。
入院中の転倒・転落に関しても部署で事例の分析をし、いろいろな職種で検討
後、今後の対策や予防策を他の部署にも情報共有をして、病院全体で対策をとっ
ています。その結果、療養環境の整備(ベッド柵や離床センサーを患者さまの状
態にあったものを選択)や、種類の整備(内服している薬の検討、履き物の選択、
施設の修繕など)により、件数が減少してきています。
入院中の安全に関する疑問やご相談もお伺いしておりますので、お気軽にご相談
下さい。
―患者さまの権利―
一
二
三
四
個人の尊厳は尊重されます
平等な医療を受ける権利を有します
最善の医療を受ける権利を有します
知る権利を有します
五 自己決定権を有します
(検査・治療の内容)
(セカンドオピニオン)
(治験・臨床研究への参加)
六 プライバシーの権利を有します
等々